Chapter1 〜淫呪

「あー…作りすぎちゃった」
久しぶりに料理するので、ちょっと楽しくて次から次にと作っていたら、20人は軽く食べられそうな量になってしまった。
勿論足りない材料は天照で創ってしまっている。
何故料理自体を創造しないのか、なんて疑問に思われそうだけど、それじゃつまらないからだ。
「食べる人居るかなぁ」
そんな独言を呟きながら大皿に盛られた料理を亜空間に収納していると。
なんだかキラキラした視線が四方八方から飛んできた。
今料理中の隊士達からである。
時間を弄って作ったせいで、彼らより後から来たのにできるのはこちらの方が早かった。
「…食べる?」
「い、頂いていいんですか?!」
恐縮しつつも興味津々の視線を投げられると、頷かざるを得ない。
「じゃ、いこっか」
そう言って、修練場所に行くと、大きめのテーブルを創造してポンと放り出す。
箸やその他もろもろも創って纏めて置くと、亜空間から料理を出して並べる。
軽いバイキング形式だ。
「好きなの食べていいからね」
隊士達にそう告げてから、自分の分を先に取り分ける。
グリムジョーはそれを見て好きなものを好きなだけお皿に盛った。
「あ、そんなに積み上げると味が混ざっちゃうよ?」
「あ?食えりゃいいんだよ」
そんなことをしていると、ふらっと見知った霊圧を感じる。
「やっほー玲ちゃん、遊びにきたで。あれ、今からご飯なん?」
「あ、ギン。うん、ちょっと作りすぎちゃったから隊士達にもお裾分けしてるの。食べる?」
そう話を振ると、ギンは並べられた料理を見て感心したような声を漏らす。
「すごいねぇ。現世の高級バイキングやないんやから、此処までせんでもええのに」
「まぁ、時間弄ってるから、なんでも一瞬だよ」
そう返しつつ、新たに少し小さいテーブルをいくつか出して、その辺に配置。
椅子も四つずつくらい創造する。
そうして席に着くと、ギンも興味があるらしく、少しずつ皿にとってこちらに来た。
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