最適解ヲ見出ス

モンゴメリの能力が解除され、スクランブル交差点に放り出された。クラクションが響く中、エリス嬢を見つけたらしく森さんは嬉しそうだった。敦くんに、鏡花ちゃんが抱きついている。こ、腰!腰細い!

「助言ありがとうございました」

律儀に礼を言ってくれる敦くん。鏡花ちゃんと眼があった。彼女は、私と森さんを見ると怯えたようにしていた。では、と敦くん達に背を向けた。

「楽しい一時だった。私も、異能で敵をバッサバッサとやりたくなったよ!」

森さんは、そう見ぶり手振りしている。私は、肩をすくめながら歩く。エリスちゃんはかわいく森さんに言い放つ。

「中年には無理」

「非道い!」

これでも私は―。そう言いながら、私達は、ぶち当たる。そこには、無残に殺された刺客。中也に、梶井、黒蜥蜴。私も含めて、膝をついた。

「これが組合の刺客かね」

首領は、死体は踏まないように移動する。
_困難な戦局というわけだ。
彼は、そう言うと前髪をかき上げた。

「敵対者は徹底的に潰して殺す」

彼は、そう言い放った。
しおりを挟む
[*前] | [♯次]



ALICE+