何ガ来テイルカ

目を覚ますと、与謝野と鳴野っちの顔が見えた。そうか、隙を取れてやられたんだった。痛みを感じることはない。

「大丈夫かい?」

礼を言うと、ベッドから出る。首領に、連絡をしなければ―。スマホを取り出すが、突如こみ上げてくる吐気に手で口を抑える。咳き込み、手を外せば血がついていた。

「ガタが来てるか、」

つぶやくように言えば、与謝野さんが口を開いた。

「アンタの異能はよく聞いてるよ。借りる能力だろう?太宰のも借りてあるから使えないってわけか」

どうやら解除していなかったらしい。困ったものだ。

「…解除、してなかったからだと。でも、治療ありがとうございます」

紅葉は、そう聞くと言えないと帰ってきた。さて困ったものだ。
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