呪ワレ呪ヱ
「…Qを解き放ったんだろ」
私がそう言えば、中也は短く頷いた。矢張り。私は、中也に先に帰っているように言うと走りだす。駅、敦くんがいる駅に。なるべく、敦くんが、ナオミさんが、春野さんが、傷つかないように。
「目を覚ませ!娘!」
私は叫ぶ。そこには、ナオミさんの首を絞める敦くんがいる。Qを見ると、笑みを浮かべている。本当、厄介な異能。落ちていた人形を拾い太宰の人間失格を発動指せる。
「消えろ」
人形は、嫌な笑いを立てて消えた。そこへ、太宰が敦くんと叫びながらやってきた。太宰は私を見て助かったと口パクで伝えてきた。
「太宰さんの新しい友達、壊れやすいね」
太宰の空気が変わる。私も釣られるようにQに再び視線を移す。
「心臓を貫く」
Qは、列車へと乗って行った。太宰に敦くんの方へと指示すると敦くんの方へと向かう。
「…しまったなあ」
私は呟く。これは拙い。私は、腕を組み曲げた人差し指を口元にあてる。困ったものだ。これから、ラブクラフトに捕まるとしたならば―。
「…太宰、その娘は大丈夫か?」
呪われていただろう、そう言えば笑みを浮かべてきた。よかった、敦くん大丈夫みたいだ。
「怪我とかしているなら、貸してご覧」
心は?と聞かれたので阿呆かと返しておいた。そこまで万能じゃねえよ!
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