任務完了ヲ報告セヨ

任務を終わらせ、捉えた奴を部下に渡すといじくりまわしていいよと告げた。相手は、異能力を持った自分は強いぞ!とでも言うかの様な馬鹿だった。ああ、がっかりだ。
その馬鹿以外は、隠れて囲み掃射したもんだからどんどんやられていった。馬鹿は、異能力なので私が相手した。その馬鹿も、現在はあの世行きだ。森さんに、任務完了報告し終えると部下と別れて街へと繰りだすことにした。
 先ほど買った林檎を抱え、気分良く歩道を歩く。平日だからか、歩く人は多い。スーツを着た人や、私服姿の女性、男性。それを見ていると、平和だと感じてくるがマフィアに見を置く私は、まず平和ではない。最も、一般には顔を知られていないのだから指名手配されることはない。警察にも通報されることもない。

「あれ、平井ちゃんじゃん」

聞き覚えのある声がした。スクランブル交差点に似たところを抜け歩道へと足をおいた時だった。振り返ると、そこには同志である來がいた。

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