衝撃ノ現実ヲ
「え。敦くんが、お、お、女あああああああああああ!!!?」
私は、大きく取り乱し叫んだ。後で部下が大きく肩を上げ驚いていたが、当の私が驚いている。いや、驚きすぎて死にそうだ。スマホから、安否報告!とか聞こえるが鳴野っちは華麗にスルーしている。
「驚いたよな?私も驚いた!」
敦くんかわええ。そう言う鳴野っちは、結構興奮しているらしい。発狂してないだけでもマシな方なのだろう。
「写メ送れよ!私も見たい!にょた敦くんみたい!!」
はいはい、と返ってきたが送ってくれるらしい。後で、聞こえてくるのは太宰、国木田さんや与謝野さんや乱歩さん、賢治くん、谷崎さん、ナオミさんとかの声だ。あ、小雪、朔羅の声も聞こえてくる。おい、小雪。ゲーム取られたってなんだ。
「あ、敦くんの服はどうなの」
「変わんねえ」
え、それならめっちゃ萌える。めっちゃ萌えるわ。その時、後ろから呼びかけられた。私は、スマホに手を当て振り返る。
「楽ちゃん、ちょいと…」
あ、首領(ボス)。困った顔をしているので、どうやらエリス嬢絡みだろう。なにがあった。パッと手を外しまた後でと告げると切った。
「エリスちゃんが襞(フリル)のドレス着てくれないんだよう」
またか。私は、冷たい視線を向けそうにながら、ため息をついた。
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