あの子が欲しい
あの子が欲しい 海馬+城之内
「コイツがいつテメーと結婚するって言ったよ!」
「俺と菜乃が結ばれる事は揺るぎない事実だ。諦めろ凡骨」
なんでこの二人はこうも仲が悪いんだろう。顔合わす度によく毎度毎度口喧嘩出来るなと感心すらしてしまう。
「しかもわたしの意見無視して嫁がどーの結婚がこーのってさぁ…」
ジト目で両者を見つめながら吐き捨てる。
貴方達の弟と妹がこの光景見たら幻滅しちゃうよ。かっこいいお兄ちゃん像が瓦解するよ!
「城之内なんかに菜乃はやらねぇからな!」
「菜乃さんはお兄ちゃんと結婚して静のお姉ちゃんになってもらうんです!」
「ストッパー役が居ないって何事か」
長男同士で言い合う傍らで末っ子同士が火花を散らす光景の奇妙さをなんて形容しよう。
常識人が居ないのは切実に辛いです!
「ふぅん!ならばここは決闘者同士正々堂々決闘で雌雄を決しようではないか」
「いいぜ!その代わり海馬!お前負けたら潔く身を弾けよな!」
「男に二言はない!磯野!!」
何処からともなく現れた磯野さんが海馬から指示を受け慌しく駆けて行く。
磯野さんいつも海馬の自由奔放さに振り回されてて大変だよねお疲れ様です本当に。
「今磯野に準備させている。勝者が菜乃を娶る事が出来る!」
「あのー海馬サン?わたしの意思はどこ?ちょっと落ち着いて話し合いを……」
「大丈夫だぜ菜乃!お前のために俺が必ず勝つからよ!」
「城之内君も話を聞こうよ!」
遠くから磯野さんらしき黒スーツが瀬人様ー!と叫びながら走り寄ってきているのを華麗に無視して二人はウエディングドレス討論を繰り広げている。
もうやだこいつら。誰か早くなんとかしておくれ。
「青眼カラードレスが一番だ!」
「真紅眼の黒竜カラーに決まってんだろ!」
「どっちも却下だから!私にも話をさせなさい」
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極夜