ジェットロン+
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「なぁ聞いてくれよスタースクリーム、俺もついに恋人ができたんだ」
下世話な程にニヤついたそのフェイスパーツに苛立ちを感じつつ俺は仕方なしに「そうかよ」と返事を返してグラスを傾けた
サンダークラッカーが3ヶ月前なんとも言えないニヤケ面をしてこれまた珍しく高純度のエネルゴンを片手に誘ってきたので話を聞くことにした
「なぁ聞いてくれよスタースクリーム、俺に恋人ができたんだ」
まぁそりゃあもうお熱いこったと言いたいほど有り得ないくらいに緩んだその顔面に「そうかよ」と生返事をして空になったエネルゴンボトルを投げ捨てた
数週間前スタースクリームは珍しく高純度のそれもとても自分たちでは手に出来るような代物じゃあないエネルゴンボトルを餌に誘われた
「おい聞けよ兄弟、俺様に恋人が出来たんだよ」
それはもうこの世全ての願いが叶ったと言ってもいいほど浮かれたように奴は高笑いをして普段手にできないボトルを湯水の如く飲み干しては次を開けた
それを聞いたスカイワープとサンダークラッカーの顔は死んでいた、まるで彼らはお通夜状態で流石にこんなにめでたい時に暗い顔をされては困るとスタースクリームはどうした?と問いかけた
「なんか付き合ってるのにデートとかがねぇんだよ」
「なんか別れようとかはないんだけど、恋人っぽいことはなんて」
と口を揃えるものだからスタースクリームはもうフェイスパーツが歪むほどに笑った、これを笑わずにいられるかと
そして数週間後3人はふと足を止めた、視線の先には人間の女が1人、そう"彼ら"の恋人だった、彼女の視線の先にはラムジェットがおり彼はまるで恋人のように彼女を手のひらに乗せて笑いかけていた為3人は足音をわざと立てて近づいた
「おいどういうつもりだラムジェット!人の恋人を誑かしやがって」
「おいどういうことだラムジェット!俺の彼女だぞ」
「おいどういうこ……いや待てよ、本当にどういうことだ、お前らが言ってる恋人って誰だよ」
「なんだよお前らコイツは俺の恋人だ、いつからって?先週コイツから『好きラムジェット、あなたの翼がいちばん素敵』って言われてからだ」
スタースクリームとスカイワープの言葉にサンダークラッカーは思わず口篭り冷静になった、そして目の前のラムジェットが発した言葉に4人は手のひらの上の小さな人間をみつめた
彼女は4人にとってはもうそれはそれはかわいく、憎らしい笑顔で悪びれなくいったのだ
「だって私戦闘機好きなんだもん」
その時スタースクリームの通信機がなった、相手もみずに繋げばそれは聞きなれた敵対する旧友であった、どうしてお前なんだと聞きたくは無いそう聞きたくは無いが通信相手のソイツはいった
「私の恋人が今そちらにお邪魔してると伺ったんだが、人間のかわいい女性だ…名前はアイリス知らないか?スタースクリーム、知らないわけが無いね」
ああもうこのクソアマいったい何機たらしこんだんだ。と思い4人が視線を向ければ彼女はそれはもう楽しそうにいう
「だってみんな私の好みなんだもの」
さあ、たたかいだ
謎の声と共に男達は醜く争いはじめるが一体全体彼女の"恋人"は何人いるのやら彼らとて予想はつかなかった。
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