ウルトラマグナス


ウルトラマグナスはその口の中を噛み締めた、数十メートル先でクルーと話をする彼女がいたからだ
嫌いという訳ではなくその反対である、あの相手が自分であればいいのにと思いながらもそんな言葉を伝えられる訳もなく睨みつけるように見つめるだけだった、視線に気付いた彼女は軽く挨拶をして足元に走って来たと思えばこっちに来てと自室に案内される

「なにを、してるんだ」
「んー、ウルトラマグナスの機嫌を取ってあげてるの」

にやけそうになる口元をどうにか引き締めてた、ウルトラマグナスの顔を抱きしめる彼女は小声で最近2人っきりになれなかったもんね?という、そうだ激務続きでゆっくり会話も出来ないのに他のクルーと来たらと思い出す

「今晩仕事落ち着いてたら独り占めしてもいいよ」

リップ音を立てた頬に思わずオプティックを丸くして見つめれば小悪魔は微笑んだ、仕事はまだ山積みではあるが毎日サボる船長と比べれば自分が休むくらいいいだろうと判断をして「今日の仕事は落ち着いてるから・・・今からじゃ」と嘘をつけば見透かしていながらも甘く受け止めた彼女は頷いた

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