フォートレスマキシマス
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「あなたのことマックスって呼んでもいい?」
そういわれたときスパークを撃たれた気分だった、当然俺の返事はYesしかなくてその回答に彼女はまた花が咲くように笑った
人間という有機生命体との触れ合いははじめてでこんなに小さな存在に触れることを恐れる俺とは正反対に彼女はスキンシップをよくとってくれる、抱きしめたり頭を撫でてくれたりそれが心地よくて堪らず彼女の特別な存在になれた気分だ
実際そうじゃないと判明したのはある日彼女からいわれたのだ
「マックスといると安心するの」
「そうか、俺も君といると心地いい」
「本当?嬉しいなぁマックスってね私が昔飼ってた犬の名前と一緒だしなんだか少し似てるの」
そういいながら差し出された小さな写真にはまだ幼い彼女と大きな毛むくじゃらの生き物、彼女いわく犬という生物らしく主に人間が飼うペットだという
黒とグレーに大きく丸いアイスブルーのような瞳、キリッとした顔つきはまさに彼女の忠犬だといえようか、そんなことも気にせずに彼女はこの子はシベリアンハスキーのマックスっていうの。なんて説明をされるがどこが似ているんだろうかと思ってしまう
「あの子もあなたも傍に居ると心強くて安心しちゃうな」
「俺はあいにく忠犬じゃない」
「マックス?」
「君のことを飼い主じゃなくて、女としてみてる一人の男だ」
手のひらの彼女に顔を近付けていく、きっと嫌われたとしても構わない俺は犬じゃなくて君を愛するだけの存在だからわかってもらいたいと願った
拒絶されるかと思えば彼女は顔を大きく背けて小さく呟いた
「しっ、知ってるよ・・・私だってマックスのこと、そういう目でみてるから」
その言葉と同時に彼女の名を叫ぶように呼んで俺はその小さな頬にキスを送る、あぁ堪らない君は本当に可愛い俺の天使だと心の中で叫び続けた
そして少ししてから彼女は小さく笑いながらいった
「やっぱりマックスって犬みたい」
もう犬でも構わないと思って俺は「わん」といいながら彼女の唇に噛み付いた、飼い犬に手を噛まれるというやつだろう?
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