ラング
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全くカウンセリングも簡単じゃあないとラングは深い溜息を零した、相変わらず情緒不安定なのだか暴れ足りないだけなのか(きっと両方だろう)暴れ回ったホワールにどっと機体が重くなっていればこの船でルームシェアをしている人間の彼女が楽しそうな顔をしてラングに寄ってきた
「ねぇ先生聞いてよ、私いいこと考えっちゃったんだよね」
正直彼女は特筆するようなところはない、強いて言えばポジティブでいつだって大抵ニコニコしているところくらいだろう、そんな彼女が自信満々にいうものだからラングは笑を零してどうしましたか?と声を掛ければ、近頃彼が疲れきった顔をしている。自分にもなにかできないことは無いかと思って考えたのだというものだから思わずスパークがきゅうっと締め付けられる、彼の心配なんて彼女以外してくれないのだ
一体全体どんなことだろうかと思えば彼女はセラピーをするという、癒しというのは様々なものがあるが彼女は全員に出来るようなことだと説明した
「こ…これは」
そうして彼女に命じられるがまま縮小機能で機体を人くらいのサイズに縮めたラングは現在彼女の柔い膝の上に頭を乗せ体を横にしていた
彼女の心地よい36.8°の手がラングの頭部を優しく撫で、甘い優しい声で囁く
「先生えらいですね♡いっつもがんばってる♡でもたまにはゆっくりしていいんですよ♡無理しないで♡」
実際にはそんなことは無いのかもしれないが語尾に♡がついてるように聞こえるのは何故なのかラングは混乱した、機体を収縮した為に彼の頭部にはずっしりとやわく重たい熱が乗せられているが彼女はそれを乗せているとは気付かないのだろう「せんせぇ」「おつかれさま♡」と言われると同時にラングは勢いよく起き上がり彼女を見つめた
当の本人は目を丸くしたあと嬉しそうにどうだった?雑誌でこうするといいって書いてたんだよね。と楽天的に答えてみせるがラングは引き攣った顔でいった
「これは…ダメですね」
下手したら戦争が起きるぞ。と彼女で常日頃揉め合いを起こす男達を思い出して彼はセラピーを禁じた、不満な声を上げる彼女を置いて元のサイズに戻ったラングは未だ騒がしいスパークや回路を落ち着けようと努力をした。
数日後スワーブスで口を滑らせた彼女のセラピーを巡ってひと悶着起きるわけだがいつもの事でありラングは頭を抱えるのだった
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