キメる


甘い言葉には飛び込むなとはよくいうものだがまさにそうだと彼女は後悔していた。
仕事の一環としてスカウトをしに来たつもりが気付けばソウル一のクラブに一人で来ていた彼女は学生時代に数回クラブにはきたことはあったもののその騒がしさと密集具合にいつも頭を痛くさせるほどで、とにかく紛れ込み少しはターゲットに接触しなければと思いつつも広いクラブだというのに一切見当たらない相手に悩みつつドリンクチケットを片手にカウンターに向かった。

◇◆◇

「えっ!?私が"サノス"の担当をしてもいいんですか?」
「サノ⋯えぇ、チェ・スボンさんを頼みます」
「ついでにサインもらってもいいですかね」
「仕事とプライベートは分けて下さい、まぁ構いませんが」

呆れたような顔の上司にこんなにも感謝する日が来るだなんてと彼女は喜んだ、何故なら差し出された資料に記載された派手な見た目の青年はラッパーのサノスとして有名であり、借金額や経緯に本名などプライベートな情報までここで知ることになるとは⋯と思ったもののそれでもミーハーファンである彼女にとってはそのサノスと話ができるとはありがたいものだと思いつつ引き受けたのである、呆れた上司の瞳など目にも入らずに。

◇◆◇

そうして引き受けたもののサノスはほとんど人が張り付いており近づく事が出来ない上に電車の使用も少なく、つまりは下手に誘うことが難しい為、彼が毎日入り浸っているクラブに足を運んできた彼女だが入口にて荷物もロッカーに預けさせられることとなった為にこのまま接触するのもダメかと思いつつ、ようやく人混みを切り抜けて辿り着いたカウンターにてチケットを出してドリンクを注文しようするものの声はかき消されて届くことは無く悩ましくする頃、横から伸びた手がドリンクチケットを二枚出しては声を張り上げた。

「ショット二つ!」

その声に振り向けば相手も彼女を見下ろした、それは探し求めていた相手であり紫の髪に派手なピアスやタトゥーが特徴的な男、サノスであり彼女が彼の名前を呼ぶ前にやってきたドリンクをひとつ差し出して人懐っこそうな笑みを浮かべた。

「ハローセニョリータ一人?」
「はい、友達と来たんですがどこかいっちゃって」

よくありがちな嘘をつけばサノスは早速彼女の肩に手を手を置いて抱き寄せては、それはラッキーだと笑ってショットのグラスを彼女に向けて乾杯だといいながら彼は一気飲みするため、彼女も合わせたように酒を飲み干したものの彼は心配そうな顔をしてみつめた。

「ヘイヘイ大丈夫か?苦手なら無理に飲まなくてよかったんだぜ」
「大丈夫です、それよりもラッパーのサノスさんにこうして話ができるなんて光栄です」
「俺のことを知ってる?そりゃあベリーグッドだ、それより君って日本人?"コンニチワ"?」
「ふふっお上手です、もうこっちに来て数年です、あなたのラッパーバトルの大会も見てましたしライブも行きました」

案外紳士的な人なのだと思いつつ彼は先程は悪かったと告げて自分の分のドリンクと次は彼女の希望するドリンクを聞いては頼めば常連であるのか彼が指を立てて笑えばバーテンダーも楽しそうに笑って指を立てて答えた。
実際にナマエはサノスのことを知っており、告げたことは嘘ではないため心から彼と話せることを喜んで会話を進めた、しかし人混みや濃いめのダンスホールからのスモークにタバコの香りに目がチカチカするフラッシュに刺激を受けて進む酒に次第に彼女は酔いを回していく頃、サノスは彼女の腰を抱いた。

「二人きりでもっと話そうかセニョリータ」

その言葉に彼女はここでは仕事の話が出来ないと理解しておりふわふわとする頭で小さく頷くと二人はドリンクを片手に人混みを抜けてクラブの奥へと進んでいき、サノスは黒服の横をすり抜けてドアを潜り表と違う静かな廊下に進みある一室に入れば広いソファに腰掛けて彼女を抱き寄せては唇を重ねようとすることに彼女はダメだと理解していながらも身体は言う事を聞かずに彼の唇を受け入れてしまう。

「なぁ⋯いい気分になりたくない?」
「いい気分って⋯」

コレだよといって出したのは小さなピンク色のラムネのようなものであり、彼女はアルコールを含んだ頭でそれがあまりいいものではないと理解して拒絶しようとするもサノスは合法なものだからと告げて口に含んではまた彼女の唇を奪った。
仕事の話をしなければならない、サノスに近付いたのは彼をゲームに誘うためで、そうするはずだと理解していたがその甘い錠剤を飲み込んだ彼女は気付けばサノスの上に腰かけては恋人のように唇を重ねて、二人はまるでラムネを食べるようにその錠剤をいくつも飲み込んでおり、彼女は正常な判断を奪われ頭はふわふわと夢を見てるように心地よく、身体は火照りを帯びていた。

「スーツ姿ってのはこの場所に似合わないけどスゲェセクシーだ、ベリーグッドだナマエ」
「ほ、んとっ♡ぉ、ですか♡」
「勿論、ん?キス好きなのかベイビー」

馬鹿らしい話し方をする人だと思いつつも彼女は柔らかいサノスの唇に夢中になって、彼の首に腕を回して何度も求めれば気分を良くするサノスは彼女のスーツの上から臀部を撫でては次第に指がスカートの中に侵入していくのを彼女は拒絶出来ずに反対にもっとと彼を強請ってしまうようになる。
まるでマジックにでもかかったかのように彼が欲しくてたまらないと思う彼女は触れられる彼の手のひらの心地良さにタンクトップに緩いスウェット姿の彼の首筋に顔を埋め子猫のように甘えた。

「ハハッ相当キマってきたみたいだな」
「きま、ってるッ⋯ぁ♡って、なに?♡」
「夜遊びはしないタイプの真面目チャンなんだな、最高にキュートなナマエに教えてやるよ、これはラブドラッグだ」

セックスをよりいいものにしてくれる。と語る彼の言葉が右から左に抜けていく、サノスはセックスという単語を発したがセックスとはあのセックスなのか?と思う頃、シャツのボタンを外されてしまい彼の眼前にインナー姿が晒されて捲し上げられると面白みのない薄ピンクの白の下着を見られてしまう。
正常な判断であればサノスと行うなどありえないといえるはずだったが彼女は無抵抗であり、何故かサノスにされるがままである中で彼は別のドラッグも摂取していたのか楽しそうにラブドラッグは合法的なものであり飲めば相手が恋人のように感じて気持ちいい行為に浸れるのだという。

「俺は無理やりしたくないんだよそんなのお互いバッドだろ?かわいいナマエとは気持ちいいセックスがしたいんだよ」
「きもち、いの♡すきっ⋯サノスと⋯スる♡♡」
「ベリーグッドな回答だ、さてとじゃあ楽しもうぜ」

頭の中で声が二つある、ダメという声と大丈夫だという声は互いに喧嘩をしているのに彼女の肉体はサノスに何も出来ずにホックを外されて晒された胸を撫でられて吸われるしかできず、彼の膝の上でただ彼の紫の髪に顔を埋めて受け入れるだけで甘い声をあげる様子にサノスは夢中になった。
クラブには似合わない不慣れそうな女は普段のタイプとは違ったもののあからさまに自分に好意的であるのは愛らしく今晩の遊び相手にはもってこいなものだった、触れる事に小さく声を上げて震える姿に夢中になっては日本人の女と遊ぶのは初めてだが悪くはないと密かに考えては太ももを撫でるとさらに震える姿に子ウサギのように感じてしまう。

「サノッ⋯スさ♡あっ♡噛んじゃっ⋯だめ♡♡」
「そういいながらスゲェ好きそうじゃねぇの」
「ほかっ⋯も、ぉ♡さわって、くださっ、ぁ♡」

大当たりの女かもしれないとサノスはドラッグを摂取しながらも思っていた、女と遊ぶ時には普段より控えていないとプレイを楽しめないため普段よりも効力の少ないものを使っているが、ラブドラッグと相性が良いらしい彼女は腰を揺らしてスウェットのズボン越しにサノスを刺激して潤んだ瞳でみつめるものだから彼は唇を奪って、その小さな口内を撫でて荒々しく尻を揉みしだいてはゆっくりとスカートを捲し上げて薄い黒のストッキングを手で破いて下着の上から触れたそこが期待したように熱を宿していることに彼は口角を上げて下着の上から指先で撫でてやった。

「すげぇホットだ、俺のが欲しい?」
「はい♡サノスの指で、ぁ♡かわいがって♡♡きもちく、なりたっ、ぃ♡」
「グッド、スペシャルにかわいがってやろうな♡」

あの場所で捕まえておいてよかったとサノスは自分を褒め称えては下着をずらして直接撫でてやれば予想通りドロドロになったその場所は簡単に彼の指を汚しており、視線を向ければ蕩けた彼女が発情期の雌犬のように期待した目をしておりぷっくり♡と腫れた芽を指で撫でてやると彼女は震えてサノスに抱きついた。

「あ♡あっ♡や、ぁ♡」
「クリトリスが好きか?イキたいときは気にせずイッていいからな♡」
「はげしっくしちゃっ、ぁや♡♡あっ♡ゆびはいっ、て♡♡」
「俺の指食っちまいそうなくらい狭いな」

まるで自分の体ではないと思えてしまうほどに熱くとめどなく濡れた彼女はサノスの指が侵入してくることも簡単に受け入れてしまう。
向かい合った彼は楽しそうに笑みを浮かべては甘い声を上げる彼女を慰めるように素肌にキスをしてはぐちゅぐちゅ♡と激しい音を立てさせてナカを慣らしてやると次第に彼女はサノスに「らめ♡サノスっさ、あ♡」と絶頂に向かおうと身体を震わせるためその姿に雄としての本能を刺激される彼は楽しそうに笑みを浮かべてより女のイイ場所を撫でるものの、彼女は絶頂とは違う感覚が背上がるのを感じてサノスから逃れようとしてしまうが彼はそれを許さずに抱きしめる。

「だ、め♡♡ほっ、んと♡おねがっ、あ♡」
「エクスタシーが怖いか?大丈夫だって」
「ちがっ、あ♡ちが、ぅの、デちゃっ、ぁ♡♡」
「ヘイナマエ、もしかして潮吹きしちゃう感じか?」

その言葉に彼女はなけなしの理性で頷けばサノスはとんでもない才能を秘めた淑やかな女が来たものだと笑って一度指を抜いてやり彼女の背中を見る形で座らせてやれば足を大きく開かせてまたその場所に指を沈めた。
その様子に一度は行為を中断してくれると思っていた彼女の期待は虚しく彼の指を求めていた場所にもう一度指が簡単に二本沈められては親指で赤く充血したクリトリスをグリグリと撫で回されてしまう。

「あ"ッ♡♡あ"ぁッん♡♡だめっ、イッ、クる♡♡♡イク"ッの♡」
「ちゃんと魅せろよナマエ、お前のセクシーな姿」
「サノッ、ス♡サノスさっあっ♡〜〜〜っっ♡♡」
「うおっ!」

サノスの指がより強く締め付けられては彼女が声にならない声を上げて身体を弓なりに反らせると同時に透明な潮が吹き出して勢いよく地面や二人の前のテーブルに微かに付着してしまう。
ドラッグが回った頭の中ではキモチイイという単語だけがぐるぐると回っては支配しており、彼女は上の空で肩で息をするもののサノスは口角を上げて楽しそうな表情をしては隣に置いていたラブドラッグを口に含んで彼女を振り向かせて唇を強引に奪った。

「なんてパーフェクトガールだ、すげぇ気に入ったぜ」
「ンッ、ぅ♡ぁ⋯きに、いった?」
「もちろん、そろそろ本番にいこうぜ」

天国に連れてってやるよ。と楽しそうに告げるサノスは既に最高潮に昂った自分のペニスを取り出して彼女の尻に擦りつければ熱く硬いそれに彼女はトロリと蕩けた瞳で、どうすればそれを得られるか理解していた為、立ち上がり目の前のテーブルにうつ伏せになり自分のスカートを託しあげてしまう。
頭のなかではサノスはただの仕事のターゲットでありセックスをする関係ではないはずだとどこか冷静に囁いていたというのに、サノスに触れられる度に体は悦び、まるで彼とは恋人のようだと感じるほど心地よい行為をしていると錯覚してしまい、サノスもまたドラッグでさらに気分が良くなっているためにその彼女の姿に楽しそうに笑っては彼女のその濡れそぼった場所にペニスを擦り付けては勢いよく挿入してやった。

「ああッ♡♡」
「あ"〜ッ最高だな、俺たち相性がベリーグッドだ♡」

最奥まで簡単に飲み込んでしまえばサノスは強く腰を叩きつけて責め立てる、サノスの行為は女を喜ばせる事に長けており何処がいいのかと簡単に探り当てては責めてやり絶頂を迎えたばかりの彼女は足を震わせてしまうものの、優しく抱きすくめるサノスは恋人のようにキスをしてソファに座らせて背後から彼女の乳房を揉みしだいて繋がり合う二人の場所を撫でてやった。

「ん"ッ♡う"っぅ♡サノッスッ♡♡」
「すごくキュートだ、っあ♡すげぇ気持ちイイな♡」
「う、ん♡♡すきっ♡サノスの、ぉ♡すきっ♡」

ここはクラブで入口には鍵もしていない、廊下の奥から聞こえる重低音で流れるクラブで流行りのEDMはより普段と違う世界に誘うようであり、彼女は夢現の世界に来たようで次第に自らサノスの首に腕を回しては向かい合い腰を揺らした。
目の前にいる彼がどうしようもなく愛おしい人に感じられて、そんな相手と繋がり会えてることが幸福でならないのだと錯覚しており、好きだといいながら腰を振る彼女をサノスは抱きしめては舌を絡めた。

「あッ♡すきっ、サノスっ♡♡だいすきっ♡きもちいいっ、すきっ♡」
「俺たちッ⋯セフレになろうぜ、いやナマエなら彼女でもいいな」
「ッ?♡あっ、かの、じょっ?♡」
「ガールフレンドっ、子供がいて家庭を持って⋯ナマエとならデキる♡だからナカで射精すな♡♡」
「やっ♡あ"ッだめっ♡あかちゃ、んできっお♡そこっォ♡♡」

完全に飲まれた二人は激しくつながりあい、サノスは強く抱き締めては彼女を激しく責め立てるもののナマエはサノスの言葉に本能的にダメだと理解して逃れようとするものよサノスは目の前の雌を確実に孕ませて自分のものにしてやると決めてしまえば獣のような鋭い眼差しで彼女の首筋に噛み付いて吸い付いてやりつつ弱い場所を徹底的に嬲った。

「ック、イクのぉ♡サノスッ⋯おねがっぁ♡ゆる、して♡♡」
「俺も直ぐにイクから、二人でヘブンにいこう」

エクスタシーやヘブンという単語をいくつも聞いた彼女は頭がおかしくなってしまいそうだと思いつつも彼の巨体に包み込まれるように抱き締められては音を立てて繋がる肉体に耐えきれずに絶頂を迎えてしまう。
しかしサノスはそれでもやめることはなく下から彼女を突き上げてはその絶頂に震える体に刺激を与え続けた。

「イッ⋯たのに♡あ〜っ♡♡イッ、くのやらっぁ♡」
「すげぇ痙攣狭穴だな、俺のミルク注いでやるからベイビー作ろうな♡」
「やらっぁ♡♡つく、んなっアっいっっ♡」
「あ"ッ、射精るッ⋯ぐっ、ぅ♡」

ダメだといいながらも彼女はサノスの腰に足を回して本気の恋人ベロチューをキメては絶頂する彼につられて甘イキを繰り返して潮を吹いては深イキしてしまい、遠のく意識の中で彼のものが自分の中に放たれたのをその身をもって感じたのだった⋯

◇◆◇

ふと意識を戻した彼女は目の前で裸になって寝ているサノスと自分に慌てて身だしなみを整えては念の為に名刺だけを置いて、いまだ騒がしいクラブを抜け出してはサインを貰い忘れたことに後悔しつつ仕事については何も出来ていなかったと後悔しつつ店を出て直ぐに視界に入った黒い高級車とにこやかな上司に冷や汗を浮かべるのだった⋯

「ン?あれナマエ?」

一人目覚めたサノスは最高の夜だったと感じつつもそばにいない彼女にあんな子に出会えることは滅多にないのに連絡先も交換せずに最悪だったと後悔をしつつ服を着ながらテーブルを見れば置いてある名刺を見てニヤリと微笑む、全く律儀なレディだと思いつつその名刺にキスをしてはその場を後にした、また出会えるかもしれないと思いながら今日は一人電車に乗って真っ直ぐに家に帰ろうと足を進めて。
そしてその帰り道が彼の人生を変えるなど、その時はまだ分からぬ事だった。