教えられる
全くもってあの女が躾のならない駄犬だということは彼自身よく理解していた。
「あ"ッ♡あ"っ♡イノッ、さん♡♡すきっ♡やらぁっ♡♡」
本人に悪気はなくとも尻尾を振ってしまうのはあの女の性質であり、悪気も何も無いのだ。
「あんっ♡はっぁ♡や"ぁッ♡ごめ、っなさい部隊長っっ♡♡」
そう理解していても男は青筋を立てて苛立ちを感じていた。
スマホの中の映像を眺めては思わず手に力が入り、ビキッと鈍い音がする頃、彼は思わず「ビッチが」と呟くのだった。
◇◆◇
「しばらくあっちの仕事らしいんですよね」
「あぁそんな時期ですか、分かりました」
「一応連絡は取れるようにはしてもらいますし、なにかあれば⋯」
「あなたがいない方がずっと楽ですけどね」
カフェでコーヒーを飲むセールスマンの向かいに座った女は「で、ですよねぇ」と苦笑いをしてアイスカフェオレのストローを咥えて誤魔化した。
愛想がないのはいつものことだが、苛立ったような彼の態度にどうすればいいのか何かをしたのかと彼女が不安になるもののセールスマンの苛立ちは彼女が思っているものとは全く違った。
「(どうしてナマエさんを貸し出さなきゃならないんですかね、人なら足りてるだろ)」
自分が気に入って手元に置いていた彼女を時折内勤に戻されることを彼はいつも気に入らなかった、運営側に本来向いていない彼女だがピンクガードの仕事はもっと向いていない。
初めの頃、死体処理で嘔吐して泣きじゃくった彼女は恥晒しで直ぐにフロントマンに大説教を食らったはずだがそれでも時折人手不足だといわれていってしまう。
スカウトの仕事自体は特段難しいわけではないが技術や話術が必要で、彼女は単独行動をすることも出来ずにいつも彼の補佐や見習いとしてついてまわった。
人畜無害そうな顔や雰囲気に人あたりのよい部分から初めの入りは彼よりもいいものの人の良さや流されやすい性格故に上手くいかないこともしばしば、だがしかし彼はそれもこの女の面白味でもあると許しているのは特別視しているからで、自分の手に届く範囲でいれば何をしていても構わないと思えたもののそんな彼女がまた手から離れる⋯簡単にいえば寂しくなるのである。
当然その感情を受け止めることや理解のできない彼はただ不機嫌になるだけであるが上からの命令には逆らうことは出来ないため「そうですか」の一言で終わる。
数日後荷物を片手に「ご飯食べてくださいね」「何か困ったら手伝いに来ますから」などという彼女の100%の善意に彼はこそばゆく感じながら「貴方がいなくて楽になりますよ」といつも通りのストレートな物言いをしたものの彼女も慣れている為笑顔で手を振り船に乗って行ったのである。
「それでナマエさんはどうですか」
『聞くことはそれか、それなりだ』
「とっとと戻してください、こっちの仕事も大変ですので」
『以前までは一人だっただろ、来月には返す予定だ、もうしばらく待っていろ』
彼女が島に行ってから約二ヶ月後、スカウトの仕事はそつなくこなせていたものの二人で行動することになれていた彼にとって物足りなさがあった。
日頃からストレス解消にも使えていた彼女がいないことの虚しさや休憩だといってカフェに入っても一人分の注文はつまらず、仮に島に行っていても彼女一人が増えたところで意味などないだろうにとセールスマンは思いつつ電話で彼女の返還の催促をしていた。
しかし電話越しの男は彼の意見も特に聞き入れることはなくゲームのセッティングから片付けが終わるまでの数ヶ月を我慢しろと伝えた。
ゲームの重要性を理解している彼もまた仕方ないと二つ返事をする頃、興味深いことを伝えられる。
『お前の為にあの女のデータを送っておいた、暇ならそれで我慢しろ』
「別に私はそんなものっ!⋯⋯切りやがって」
思わず大きく舌打ちをして通話を終えたスマホを耳から外せば画面には匿名からの暗号式の共有フォルダが送られてきており、決して彼女のことはどうでもいいが部下にもあたる為仕事をしているかチェックしてやると言い訳をしつつパスワードを入れて開封すればそこにはいくつもの監視カメラの映像が流れていた。
一つは先程の電話相手、フロントマンの部屋のカメラであり、送ってきたとなれば彼個人が判定してのことなのだろうと思いつつ動画を再生した。
部屋の角のカメラからの映像らしく、フロントマンが座っていれば件の彼女がピンクガードの制服のままやってくれば上司と部下らしい極普通の会話に思えたものの、違和感はそこかしこにあった。
『イノ⋯さん♡あの⋯もうっ、これ終わっても』
『今日一日だと言ったはずだ、0時になるまではしろといってただろ』
『でもっ♡あぁっ!♡♡やっぁ♡』
『お前の担当官から苦情が来ていたぞ、仕事が遅いとな、どうする気だ?』
話が進むにつれて立っていた彼女が次第に身体をくねらせて立てなくなる姿を眺めるフロントマンの手には小さなリモコンがあり、彼がそれを操作する度に彼女は身体を震わせて床に落ちてしまう。
落ち着いて話のできない彼女にフロントマンは服を脱ぐように告げれば、ピンクのつなぎを脱いで下着姿になった彼女はソファの背に手をつかされて足を開き男を誘うように浅ましいポーズを取らされていたものの、下着には明らかにおかしな膨らみがあり、それを押したフロントマンに彼女は甘い声を上げた。
『こんなものを挿入れて仕事をしているから遅いのか?それともまた部隊のヤツらに抱かれたからか?』
『ひゃっ♡♡あっ♡りょ、ほうです♡♡ごめ、ごめんなさっイッ♡♡』
『仕事をしろ、お前が望むようにシてやる』
『はっ、い"ッ♡♡イノさん、っのが⋯いい♡♡ほしっぃです♡』
いつの間にか二人は激しく繋がって愛し合っており、スマホを眺めていたセールスマンは顔を引きつらせて笑っていたもののそこには怒りが強く滲んでいたが、いつの間にか次の動画に切り替わりスタートすればそこには黒いつなぎの男、所謂ピンクガードの頭領となる部隊長の男がいた。
セールスマンは以前からこのがめつく意地汚い男が好きではなかったものの、人気のない廊下に彼女を呼び出しては叱り付ける姿を見て内心あの男が彼女に叱り付ける理由も分からなくはなかった、お互いあの女に苦労をしているのだと感じたからだった。
『ちゃんと着てきたのか?』
『え⋯ぁ、はい』
『みせろ』
しかし突如雰囲気が変わったのはそこからだった。
ちょうどカメラの位置は部隊長の背中側で彼女の姿がはっきりと見えていた、今にも泣きそうな彼女の表情は毎度のことながらセールスマンの加虐心を駆り立てるものであるが、何かを命じられた彼女は自身のつなぎのファスナーを下ろした。
『ちゃんと開いて見せろ、見えないだろう』
『で、でも人来ちゃうかも』
『いいから見せろ、酷くされたいのか?』
乱暴にいわれた彼女が萎縮して恐る恐るファスナーを全て下ろして服を開けば、そこには下品な程に布面積の少ない牛柄のビキニがあり、その小さなビキニは彼女の身体に食い込むほどで部隊長は『ほぉ〜似合ってるじゃないか』と楽しそうに告げて彼女の身体を撫でるものだから、この男の趣味なのだとわかる。
『オラッ!ちゃんと喉まで飲めよ』
『ん"ぅ♡っふ♡♡』
『あ"〜ミルク飲ませてやるからな、あぁっクソッ射精すぞ』
『んん〜っ!』
玩具のように頭を押さえつけられてイラマチオをされる彼女がゴクリと最後に喉を鳴らした姿を最後にまた動画は切り替わり彼女はまた別の男に言い寄られては断りきれずに好きにされている姿が隠し撮りされていた、その姿を見た彼はスマホから顔を上げて青筋を立てては必ず彼女が戻り次第説教をして暫くは何を言われても内勤の手伝いなどいかせるかと決意した。
「帰ってきたら覚えてろっ⋯っぐ⋯う"っ!」
セールスマンはその日久方ぶりに右手を親友にした、悲しきかな、ティッシュは普段よりも多く消費されていたが画面の中の彼女は未だに甘い声を上げていたのだった。
◇◆◇
それから一ヶ月後。
彼女が外回りに戻るとの連絡を受けたセールスマンは仕方なく荷物もあるだろうと迎えに行くこととなり、自宅のマンション前に停まっていたピンクガードの運転手のいた車に乗り込めば何も言わずに走り出す。
今日一日は休みにして明日からは明洞駅あたりから回っていくかと考えつつ隙間時間に候補者のリストを眺めてはどのルートを使いやすいかと考えてしばらく、ふと車が全く異なるルートを走ることに気付いた彼は静かに運転席を睨んだ。
「道が違うようですが」
「そうですか?」
変声機を使ったピンクガードの声に彼は不信感を直ぐに感じては冷静にポケットに潜ませていた小さな折りたたみナイフを取り出して運転手に突きつけた。
組織に害をなす者や自分を狙う輩が時折現れることはよくあり、それを消すことも彼は慣れていた。簡単に相手の喉に向ければピンクガードは慌てふためいてその丸いマークのついたマスクを外して振り返った。
「わっ私です!やめてください!」
「ナマエさん⋯はぁ何しているんですか」
「サプライズにって思ったんです、すみません」
「危うくナイフを引くところでしたよ」
ようやくみえたその顔は帰ってくる予定であった彼女自身でほんの少しのイタズラやサプライズの気持ちであったが随分物騒な返事となったのだと彼女は離れたナイフに下手なからかい方は止めようとほっと胸を撫で下ろす頃、後部座席の彼から「どこにいくんですか」と聞かれ、特に予定は無い旨を伝えれば信号待ちで車を止める間悩んだ後に彼は「では左へ」といわれ車を走らせた。
「向こうではどうでした、あなたの事ですからどうせまた随分といびられたでしょう」
「いび⋯そ、そんことはないですよ?ちゃんとしてきました」
「次を右に、まぁ特にクレームは来てませんからそれなりだったんでしょうね」
「でもやっぱり私こっちで一緒に仕事をする方が好きだって思いました、セールスマンさんと長く仕事をしてるので安心感がありますから」
そう嬉しそうに語る彼女に彼は悪くは無い回答だと思いつつ、そこの角を左に曲がり直線にいけば駐車場があるから入るように告げれば彼女は何も考えずに車を上機嫌に走らせる。
しかし彼女が目的地に到着すると後部座席の彼を見れば彼はにこやかに笑っていた、何かの間違いなのではないかと振り向くも彼は何も言わずに入れというようだった。
だが認識間違いでなければ今彼女が止めようとしているのはホテルだが、普通のホテルではなく所謂モーテルであるということだが、普通のモーテルとは違いカップル向けのモーテルであり、所謂ラブホテルにちかいものだろう。
日本と違いオープンタイプで駐車場にはのれんは無くオープンなもので、彼女が運転する横をカップルが早速入っていくのだった。
「あのここ」
「ここで結構です、早く停めてください」
そういわれた彼女は場所は場所でも用事がありここに車を止めるのみで入るわけではないだろうと考えて命じられるがままに車を止めたものの、後部座席からジャケットが投げつけられ何事かと思えば「そのままじゃ気になるでしょう?」といわれてしまい、店内に入るのだと理解してしまう。
「部屋はどこでも構いませんよね」
「え、あっいやその」
どこでもいいわけが無いと彼女は思いつつも持って降りろと言われた荷物を持って困惑していたものの、後ろの自動ドアが開き新しい客が来てしまえばそこで揉め続けることも出来ずに彼に流されるがままルームキーを片手にエレベーターに乗り込んでしまう。
無言でいる彼に不安を感じながらも何も言い出せず部屋にたどり着けばそこは普通の部屋とさほど変わることはなかった、韓国のラブホテル自体はモーテル形式ではあり、通常のビジネスホテルとはさほど変わらないものの、カップル向けのためかヘッドボードには無数のスイッチやティッシュに正方形の袋があった。
「着替えてきてください」
静かに命じられたことに彼女は意味がわからないものの従わないという選択肢が残されていなかった為、渡された自身の荷物の中から出されたスーツを受け取っては洗面所にいき、もしやここで用意をして今日は仕事なのではないかと考えてはほっと胸を撫で下ろした。
時折流されるがまま行きずりの行為をしてしまうこともあるが仕事に関しては真面目な人なのだから警戒する必要はなかったのだと彼女は自分に対して笑っては着替え終えたあと手にピンクのつなぎを持ち洗面所から出ればベッドに座った彼ににこやかに近付いた。
「お待たせしてすみません、さっ!行きましょうか」
「向こうの仕事は楽しかったですか?」
「へ⋯?」
突如かけられた声に彼女向こうの仕事といわれても島での仕事以外はないため、楽しいことはなかったが久方振りの本部も悪くはなかったと思い彼女が言葉を発そうとする前に彼女に向けて見せられたスマホの画面には彼女がフロントマンと行為に営んでいる姿であった。
「ぁ⋯え、これ⋯なんっ、で」
「随分と楽しそうでしたね、いや大変でしたかね"仕事"は」
そういった彼の指先がスワイプをするとまた別の男と営む姿が映されており、そのどれもが凡そ監視カメラからの映像だと知った彼女は何故彼がこの映像を持っているのかと驚くものの彼はにこやかに微笑んでいたものの、その笑顔は怒りを混ぜたものであることは火を見るより明らかであった。
「い"や"♡♡ごめ"ん"な"さ"ッイ"っっ♡♡」
「別に仕事でしょう?謝る必要ないじゃありませんか」
「や"ッ♡アッ"♡イクッ♡イクッッ♡♡」
無機質な音と女の声が部屋の中に響いた。
両手と片足をネクタイで縛りあげられた彼女は下着を脱がされベッドの上でピンクのつなぎを下に敷かされ、その上で彼に服を着たまま玩具で弄ばれていた。
絶頂を迎えても次の快楽を与えられ終えることの無い絶頂の波に彼女が唾液を零し涙を流して彼に謝罪の言葉をするも、彼は決して怒ってはいないと口先では告げつつその手を止めることはなく激しく動く蛍光色の強い青いバイブを彼女のナカに出し入れしてやった。
ジュポッジュポッと鳴り響く音は無慈悲で彼女は必死に頭を振り快楽から逃れようとするものの、左足首と太腿の裏で強く縛りつけられたネクタイがそれを許さずにその絶頂に身を委ねるのみ。
「これも仕事の一環だと思ってください」
「あ"ッ♡あんっ♡ゃ、あ♡イキッ⋯たくなっ♡♡」
「イかなきゃいいでしょう?無理そうですけど」
何度も眺めてきた彼女の姿にセールスマンは興奮と怒りに燃えていた、自分だけが知っていればいいことを他の連中が知ることを許せる人間の方が少ないのだから当然だ。
玩具を咥えた雌穴から溢れた愛液が太ももまで汚し、さらにその下に流れて彼女の接合部下のピンクのつなぎは色を変えてより濃いピンク色へと変色していた。
「セ、ッルスさっ♡や"め"ッ♡♡あッ♡も、ぉこぇ♡やらっア♡♡」
「ナマエさんが離さないからですよ、こんなものでもこんなだなんて相当なビッチだ」
「ちがっ、ぁ♡はっア♡ァアっ、クるっ⋯きちゃ、あ♡もっ⋯やなのぉ♡♡」
「ほらまたぎゅうっ♡て締め付けてる、取ってあげたいんですけどこれじゃあ無理そうですよ?」
「あーっ♡ぇ⋯ぁ♡や、ぁ♡せ、るすま⋯んさんが、いい♡」
うさぎのように赤い瞳で泣きながらそういった彼女はきっと男の本能という名の加虐心を煽る事に非常に長けている、それが計算ではなく無意識や天然であるからこそ刺激され、より一層この女を支配したいと願ってしまうものであり、彼は彼女のナカに鎮まったモノを抜いてやり、はくはく⋯と寂しさを埋めるように誘えばセールスマンの長く整った指が彼女の内腿を撫で濡れた表面を撫でた。
「ッ⋯ぁ♡ぅ⋯♡やぁっ!♡♡はげ、っし♡」
「少しは我慢してくださいよ」
「できっ、なッ⋯♡♡」
彼の指が乱暴に沈み荒々しくソコを刺激するというのに彼女は痛みではなく快楽を見出すのはそれほどまでにこの男が彼女を教育したからであり、度重なる絶頂を迎えた彼女の身体は彼の長い三本の指を咥えては潮を吹かすほどに喜び思わず腰が浮いてじたばたと逃げ惑うがそれを許さぬように彼は縛り上げた彼女の左足にその身を乗せて逃れられぬようにグチュグチュと音を立てて彼女のナカをいじめた。
「あ"〜ック♡おか、ひくなる♡♡もっ、イクのやらっぁ♡♡」
「日替わりで楽しんでたような人がよく言えますね、ココはそう言ってないですよ♡」
「ちっ、が♡あっだッッ、めっ♡♡ソコっぉ"ッ♡やらっぁ♡お"ッ♡」
まるで犬のように啼く彼女にどうしようもなく興奮していた、どう足掻いてもこの女は刺激して止まない存在なのだと認識させられてはセールスマンはまた絶頂を迎えた彼女を眺めて指を抜いてやり、どろりと愛液に濡れた指を眺めては薄く開いた彼女の口の中に入れては舌を掴んでやる。
「お"ッッ♡ごっっ♡」
苦しそうな彼女の声を聞きながらも彼は犬の歯磨きをするように口内を指で一通り撫でたあと指を抜いて、彼女を拘束していたネクタイを外した。
ぐったりとした彼女はようやく楽になるのかと横になろうとするも覗き込んだ彼に起こされるように頬を打たれてしまう。
ベッドの下に膝をつけた彼女は自分の前に座る主人のような彼の機嫌を伺うように見つめたが彼は何も言わずに見下ろすのみだった。
満足させろと言われた彼女はそのシンプルな命令に何をすればいいかを理解しており、彼のスーツのズボンに手をかけてベルトを外していく、カチカチと金属音が部屋の中に響きようやく熱の引いた彼女だが期待した眼をしており、それを察するセールスマンはどうしようもない彼女をみつめるとファスナーを下ろされ、現れた大きな膨らみにより一層期待してしまう彼女に呆れつつも求められることは悪くはなかった。
黒いシンプルなボクサーパンツに手をかけた彼女だったが、セールスマンは彼女に声をかける。
「私だけ脱ぐんですか?他の方にはもっと下品に晒していたくせに」
ベッドに腰かけたまま伸ばされた彼の指先が彼女の胸をなでるものだからどうすればいいのかと彼女は理解してしまう。
島にいた際には逆らえずに流される日々が多かったが大抵相手本意の行為であったためされるがままだったものの、彼との行為においては自らが開いていかねばならないことを彼女は知っていた。
震える指先でシャツのボタンを外して、ジャケットのボタンにも手を伸ばすものの「着たままで」と命じられて彼女はシャツのボタンを五つほど外せば、胸だけが彼にさらけ出されてしまうが気恥しさに隠そうとすれば彼の手が大きくシャツを開いてジャケットやシャツを着たまま、まるで安いAVのように服を乱されて相手を誘うような身なりにさせられてしまう。
「ちゃんと島での成果を見せてくださいよ」
「ッん、ぁ♡♡」
「この下着はあの人からですか?あぁ嫌だな⋯趣味が似てる」
そういって下着を撫でた後に彼女の硬くなった胸の先端を摘んだ彼にナマエは思わず声をこぼすものの、彼に命じられたまま下品に自身の胸で彼のものを挟んで奉仕する他はなかった。
言われた通りに彼女が身につけた赤と黒のシルクとレースの下着は彼女があの島でフロントマンから与えられたものであり、使い心地の良さから愛用していたものだがそれが彼を苛立たせる原因となっており、下着を下にずらされて顕にされた胸の間を陣取る彼のペニスの先端を舌先で犬のように舐める彼女は無心であった。
「あぁ⋯ったく、こっちだけならまだしも下まで許してるとは本当にどうしようもない人ですよね」
「ごめ⋯っ、なさい」
「そんなにコレが好きですか?」
「ちがっ、ぁ♡」
「嘘つきですね、まんこ濡らした女がいうセリフじゃないでしょう」
冷たい彼の言葉にさえ彼女は指摘されたように濡らしてしまうことに恥ずかしくてたまらなかった、けれどそうしたのは彼のせいだと言い訳をしていわれるがままにしていたものの彼の手が伸びてはギュッと両乳の先端を摘まれてしまい、痛みに顔を上げるとそこには彼の顔が寄せられていた。
「このマゾ女が」
彼にとって彼女は道具だ、それ以上でも以下でもないと言い聞かせていた、だからこそ自分の道具を勝手に使われて苛立つことは当たり前のことなのだと彼は自分に告げて彼女の頭を掴んでは揺らした。
「お"ッ♡ん"ん"ッぶっぅ"っ♡」
息苦しそうに乱暴に喉奥を叩かれる彼女が泣こうがセールスマンは止まることはない、反対に彼女が苦しさに自然と涙を浮かべれば彼は激しさを増していくだけだった。
自分のものを喉奥まで詰め込まれて涙を浮かべる彼女の口からモノを引き抜いたかと思えば彼は目の前で二、三度自分で強く扱いた後彼女の胸元に向けて勢いよく吐精した。
白い肌の上に広がる白濁の液体は彼女の顔や素肌赤いブラジャーを汚してしまい、それを眺めては彼は僅かに口角を上げるのは自分の証のように感じられるからであり、彼女は薄らと目を開いては機嫌を伺うように彼を眺めた後に僅かに力を失った彼のモノに触れて舌を這わせる、愛液と精液の混ざった独特の香りが彼女を雌へとさらに変貌させて、うっとりした表情で先端を優しく吸い上げて残った物を飲む彼女に「ハッ」と笑うのは彼女があまりにも男を誘う術を知っているからだ。
「まだ駄目ですよ」
「⋯ッ♡⋯っおねがい、します♡」
「どうしましょうかね」
餌を前にした犬のように彼女は耐え切れない表情で彼を見下ろした。
ベッドの上に寝そべったセールスマンの足の上に跨って、まだ半勃ちで柔らかいペニスを今すぐ喰らいたいと願う彼女に楽しそうに笑う。
はしたなく胸を晒しM字開脚をした彼女はスカートからソコが丸見えになり、涎を垂らしたように愛液がトロリと彼のモノに触れるというのに気付きもせずに求めていた。
我慢の聞かぬ駄犬のように入口をすり当てる彼女は彼のものに腰を揺らして刺激しては、欲望に濡れた瞳でみつめる、今すぐに楽にして欲しいと願うようであるが彼はそれを許すほど優しくはなく、彼女のスカートを捲ってはむき出しになった肉付きのいい臀部を撫でて誘うように見つめる。
「セールスマン⋯さん」
熱い吐息混じりの声で問われる時、高揚感に満たされるのはその時だけはこの女が自分だけの雌であると感じるからで、きっと彼女を抱いた連中は全員同じ思考に堕とされるのだと感じられた。
魔性というにはあまりにも幼くチープで、けれどその魅力には抗い難く簡単にいえば雄を誘う才能があまりにもあるのだろう。
臀部を撫でる手が彼女の濡れた下生えをなぞり、花弁を開いた先にある小さく赤く充血した花の核をみせて太い親指で押すように撫でてやった。
「あ♡あっ♡ゃ、あ♡ちがっ⋯ぁ♡」
「違うことないでしょう?欲しかったんですよね」
「これッ⋯ぇ♡じゃ、っない♡♡」
「気持ちイイことが好きならこれでも十分でしょう?」
あれだけ可愛がってもらったんですから。と続ければ彼女が傷付いたように眉を下げて泣いてしまいそうな表情を浮かべる。
恋人でもなくあくまでも上司と部下の関係であり、彼からしてみれば彼女は所詮は玩具であり、それを他人に触れられたからこそ機嫌が悪いだけであったが彼女は多少なりとも彼に情を抱いていること、そして彼の言葉に反論した。
「こんなっぁ♡風に、したの⋯は、あなたじゃッア♡ない⋯ッですか♡♡」
「こんな風に?どういうことですか」
「あな、たがッ♡さわ、るから♡♡きたい、してっ⋯♡」
欲しくなるんです。
そういった彼女の眼差しは強く、彼女を責める手を取っては自身の乳房や腰を撫でさせ、そしてその指先を口に含んでは甘く歯で噛んだ。
「なにをいわれてもいいです、どんな風に扱われても、あなたが私を"飼って"るんですから」
この女は理解している、自分が何者でどの立場なのかと、男と女であることは当然であるが所詮は"犬"でしかないことを、けれども彼女は飼い主が彼であるのだと意識していた。
実際に渡されたファイルには彼女が立場として拒絶できない連中ばかりであり、同じ階級や一般的なピンクガードとの行為はしておらずどれも重要なポジションについている連中だけだった、それは理解していてもセールスマンは苛立ってしまっていたのだ、この雌が自分以外の味を味わってしまうことを。
「それならちゃんと私の犬だと証明してください」
頬に触れさせられた手で唇を撫でてやれば彼女はまるで主人に技を見せる時のように嬉しそうな顔をして彼の胸に手を置いた、互いのスーツは酷く乱れていたものの気にする気も起きずにまだ柔らかいペニスを刺激するために柔らかいソレを花弁へ誘い腰をゆっくりと揺らした。
挿入せずに充てられた熱い感覚に彼女が激しく欲情して彼を求めていることがよくわかり、次第に芯を持つように硬くなったペニスに彼女は擦り付けることを止めて腰を上げた。
「誰の犬ですか」
「セッ⋯、ルス⋯マンさんの♡」
「誰の雌ですか」
「セぇ⋯♡⋯ルス、マンさ⋯♡っ⋯のぉ♡」
ゆっくりと腰が落とされて二人が繋がり合う、セックス中の言葉など無意味なものだとわかっていても必要だった。
彼女がどうして今生かされているのかを示すためであり、最奥まで彼女が受け入れては「はぁ⋯♡」と深い吐息を吐き出す、恍惚とした表情に久方振りに味わうその場所は変わることはなく、女の浮気などこんな場所で分かるわけもないかとよく聞く言葉を思い出す頃、彼女の瞳には薄い涙が浮かんでいた。ほ
「駄犬」
「ッッ!!♡♡」
「ハァッ締め付けて、本当にどうしようもない」
「あっ♡アッ♡おっ、く♡ッ⋯〜っ♡♡」
「ちょっと小突いただけでイかないでくださいよ、まぁやめませんけど」
期待した彼女の身体は火照りを帯びて腰を掴まれ奥深くに挿入されれば簡単に絶頂を迎えて震えてしまうものの彼は下から突くことをやめずに揺らした、安いベッドがギシギシと大きく音を立てており、カップル向けの宿泊施設とはなるもののその音が他に聞こえているだろうと分かっていても二人は止められなかった。
「あ"ッ♡♡だっ⋯めっ♡すきっ、はっあ♡♡ぁあ♡」
「ちゃんと自分でも動いてくださいよ」
「ごめ⋯ッなさ♡で、もぉッ♡♡」
彼に激しく揺さぶられている彼女が自らできるわけが無いと分かっていながらもそう命じれば彼女は必死に謝り快楽を貪った、普段と違い彼の上に乗った為に感じるものは違い、自然と彼の精子を欲するように子宮が下がり堪らずに入口を叩かれては孕みたいとばかりに甘イキした腟内は締め付ける。
「あ〜ッ♡♡はっ、あっ♡すき⋯っ♡きも、ちっ、ぃ♡」
「はぁっ、全くどうしようもない人ですよ」
重ねた絶頂が彼女の思考を奪い天井を向いたまま意識を戻せない彼女にため息をこぼしたセールスマンは仕方がないと彼女をベッドにうつ伏せにさせては自身の足元に落ちていたピンク色のつなぎを足で避けては彼女の腰を掴み後ろから慣れたように深く刺してやる。
「ん"あ"ッ!♡ッ⋯ふ♡ぅっ♡」
「やっぱりこれが一番しっくり来ますね、漏らしてまで喜ぶなんて⋯変態だ」
「〜〜ッぁ♡」
イキすぎて緩まった彼女の下半身が後ろから穿たれたことにより絶頂と同時に思わず失禁してしまうものの、それも幾度か経験のある彼は気にした様子は無いものの果てしない快楽を得た彼女を悦ばせるために言葉をかけていたが、ふと足元を見れば彼は思わず小さく笑ってしまった。
「ナマエさんったらピンクガードの制服を汚しちゃって、ダメじゃあないですか」
「あっ♡ごめ、っなさ♡♡そんなっ、つもり♡やっ!♡あっっ♡いまダメっ⋯ッ♡♡」
シーツを汚さなかった彼女は先程セールスマンが避けたつなぎの上にまるで犬のマーキングの如く引っ掛けてしまっていたのだった。
彼女はその事実を目で確認しては叱られると感じて必死に謝るもののその肉体はその反面に彼のものを締め付けており、彼は更にと言わんばかりに核に手を伸ばして抽挿を続けながらそこをいじめてやる。
随分といじめられて痛いはずのそこは痛みと快楽両方を味わい脳の電気信号を鈍らせた女しかおらず、核の表と裏を何度も激しく刺激してやれば彼女はたまらずに声を上げて深い絶頂を迎えては耐えられずに潮を吹き更にピンクのつなぎを汚した。
「はーっ"♡はーーっ"♡」
「くたばらないでください、私もそろそろイキますから」
「ん"ッ♡お"っ♡はッ"♡あ"ッ♡」
力の抜けた彼女がベッドの上に崩れ落ちれば彼は寝たままの彼女をダッチワイフのように激しく抱いてやった、抵抗することも出来ずに受け入れることしか出来ない彼女の手首を掴み自分が誰に飼われているかと知らされるように乱暴にされてしまえば自然と強く締め付けてしまう。
「射精しますからね、はぁっ、あぁっ⋯っ」
そういって力強く打ち付けられたあとすぐに抜かれたかと思えばぐちゅぐちゅと上下する音が聞こえ、そして彼女の臀部の上に熱い液体が掛けられたのだと感じる、黒いスーツのスカートや白い肌の上を彩る白濁の液体を眺めては乱れた髪を耳にかける彼は指に白濁を纏って彼女の口に擦り付ける。
「ナマエさんはずっと私の部下-犬-ですよ」
その言葉を聞いた彼女はとっくにそうだと思いながら目を閉じて眠りにつくのだった。
「いい動画になりましたね」
「な、な、なんで、これ」
「いい画角でしょう?」
あれから数日後仕事をしていた際に彼が歩きながら見せてきたものは先日の件の動画であった、凡そ監視カメラかなにかが部屋にあったようでその画角から映された映像は鮮明で二人の行為はまるっきり全てみえていた。
彼女は慌てて画面を閉じさせてはなんてものを持っているのだと真っ赤になりながら声を荒らげた、凡そ彼が事前に設置をしていたのだろうと察しており相変わらずの人だと恐れてしまう。
「安心してください、このデータは誰にもみせませんし、みられた場合は相手を葬りますから」
「⋯ほんとですか?」
「嘘はつきませんよ」
「⋯⋯約束、ですからね」
「ええ勿論」
嘘はつきませんよと笑う彼に確かにこの仕事は誠実さが必要であるため、彼は嘘はあまりつかないことを知っていた故に仕方なく納得した。
そんな彼女の肩を抱いて抱き寄せたセールスマンはまた画面をみせては小さく呟いた。
「たまにはこういう場所でするのもいいですね、ねぇどう思いますか」
「ど、どうって」
「気持ちよさそうにして、今度は自分で動くともっと気持ちいいと思いますよ、ほら丁度後ろにあります」
珍しくこんな市街地を歩いていると思った彼女だがそこは先日来た道で、丁度前回利用した場所と同じだった、ダメだと理解していても肩を抱かれた彼女は自然と彼に導かれるようにその中に入ってしまう。
入口でルームキーを受け取った彼は、少し後ろで待つ彼女をみたあとフロントに向けて微笑めば相手はわかったように苦笑いをした、その奥から薄く見えたスタッフルームには無数の部屋を映したテレビがあり、彼が手に取った305号室のテレビが消されれば満足そうに笑って見えないようにチップを渡す。
「映像はまた後で、見ていることが発覚すれば前の作業員のようになるのでお気をつけて」
そう言い残して彼女の方を抱いて行った男に受付を担当したスタッフは息が詰まる気分を味わいながら監視カメラを録画モードに切りかえてやった、それ以上の行為の内容は知らないまま。