メインルームにカップが到着すると同時に彼はその眩いほど明るいライムグリーンと鮮やかなイエローの胸をしたかつての部下をみて厳しい顔を弛めてすぐ様熱い抱擁をしては彼を上から下まで見回した
「前と変わったな、若造……あぁ!ボディを磨いたのか、てコトは、つまりアレだな?新兵が来るんだな?オレが知ってるのはいるか?」
「ちょっと、ちょっとカップ、私の事忘れてない?」
「リアンッ…リアンじゃねぇか、大きくなったな、相変わらずいい女だな」
「もう大人なんだから大きくならないわよ…まったくもう」
「コイツを磨いたのはリアンだろ?羨ましい限りだオレもたまには磨いてくれよ」
「いいよ?その代わり新兵さんたちの勧誘任せてもいいかな」
勘弁してくれ。と大口を開けて笑うカップとリアンの掛け合いはまさに孫と祖父のようである、活気が戻ってきたと感じつつスプリンガーは口元を弛めてみつめるが話が脱線してしまい元に戻そうとわざとらしく咳払いをして見せれば2人の視線が彼に注がれる
スプリンガーは新兵たちの説明に際して念の為4人目は自分の選択ではないと不満げに口を出すものだがリアンはまたそれ…と彼に呆れてしまう、そんな彼の態度にカップも会議用テーブルに腰を下ろしつつ基準に満たないのかと問いかける、それをみてスプリンガーも腰掛け当初はスカイフォールを推薦したと伝える
カップはしばらく考えたあとあぁと納得したように彼の有名な発明品の名を告げる、リアンは念の為間違えて覚えているカップの発言に訂正を入れるが誰もそれは気にしない
「奴はG-9で真面目に働いた。印象に残ってるよ。2度目のチャンスに値すると思ったんだが」
「それに彼は委員会と反りが合わないタイプだけどレッカーズには合ってると思う」
「なんだ知り合いだったか」
「あんまり好かれてないけどね」
「お前の事を得意にしねぇ奴は嫉妬してるだけさ」
「ありがとうスプリンガー」
兎も角スプリンガーは話を続ける、プロール曰くスカイフォールで基準に満たないため"飛び入り参加を期待する"という結論に至った、そうなれば3人して彼がアテがあるのだと察するがろくでもないことだと安易に想像ができる
そして葉巻に歯を立てるカップはプロールの愚痴をこぼして行くここ2年間任務の許可を出さなかったこと、任務全体を統括しない割にはあぁして意見が出ること、所謂レッカーズの彼らからしてみれば"真面目"過ぎるということだ
その事については正直オートボット全体でも感じられるものでリアンはカップの話を聞きながら否定はできなかった、そして彼はその話の流れでディセプティコンのバイオレーターの話をし始める
「リアンも知ってるだろ?前にも話したよな」
「ええ、貴方からプロールの悪口を聞くのは多分3桁超えそうなくらい」
「仕方ない、アイツはお前に悪影響過ぎる手を切った方がいい」
「無茶言わないでよ」
カップは常々リアンにプロールは悪影響だという、確かに彼の正義感といえようものは少しばかり歪でもある、だがしかしリアンは彼の気持ちが分からなくもなかった上に毎度何かあれば全力でフォローしてくれるのも事実でありオートボットとして活動していく上では必要な存在だ
そう2人が話してる間にスプリンガーは立ち上がりドアを閉め続きを催促した、カップはリアンが入ると話が脱線しがちになるなと笑うが人のせいにしないのとリアンは子供のように頬を膨らませたものだからスプリンガーが笑って彼女の柔い頬を押した
カップはそのままバイオレーターの話を続ける、プロールはバイオレーターに彼の悪事とそれによる法的な話を延々と聞かせ2日目にして彼は自殺した。その落ちを聞き終える頃には冗談だろ?と首を振りながらドアを開ければリアンが我先にと出ていこうとするが同時に外の廊下でドリルモードになったツインツイストがエンジンを回転させていた、危うく轢かれかけそうになったリアンは彼の相方のトップスピンに抱き上げられた
「危なかったなリアン、これがコイツなりのイライラの伝え方なんだ」
「本当に…ちゃんと兄弟のことみててよね、私もう少しで原型なくなるところだったんだから」
「悪いってリアン、それよりも再会の挨拶は終わりか?」
「ええ、あとは好きに使ってくれていいよ」
トップスピンの腕の中にいるリアンは愛想良く笑って見慣れた仲間に安堵する、だがやはり話の着地点は先程のようにメンバー選択のことであったあくまで文句ではなく困惑なんだという彼にリアンは呆れて少なからずプロールを恨みそうだが彼と1番繋がりがあるのはリアンかスプリンガーなのだから仕方ない
「そういう事になってるとしか言いようがない、ほらリアンを貰ってくぞ」
スプリンガーは流石に彼女を哀れんだのかトップスピンの腕から彼女を取り上げて優しく腕の中に抱いてやりカップを引き連れサイエンス・ラボに向かった