「やっぱりこれ中々…うん、厳しい」

リアンの言葉にアイアンフィストはそうだろうねと諦め混じりの声を出しそうになった、再会して直ぐにリアンはアイアンフィストの銃痕について話があるといって自身のラボに連れ出した
彼から貰っていた様式図やら弾の解析情報を聞きながらもリアンはあの日以来どうにかこの大脳検知弾のことを考え専門家であるラチェットやデルファイの知り合いファーストエイド等とも話しをした、彼ら曰くリアン程の細さなら出来なくはないとはいうが一歩間違えれば彼は直ぐにシャットダウンするといわれてしまっている

「いいんだ、希望を抱くのはもう…俺はレッカーズになれたそれが最後の最高の思い出さ」
「そんな暗いこと言わないでよ、フィズが死んだら私スカイフォールに合わせる顔がないよ…ますます彼に嫌な顔されちゃう」

そういえばアイアンフィストは暗い顔をした為にリアンは親友のことを気にさせてしまったかと気付き少しばかり申し訳なさそうにしたが彼は呟いた

「スカイフォールのせいなんだこれは」
「なに…どういうこと?」

だって2人は何百年来の親友でキミアでもまるで分岐スパークの兄弟のように仲睦まじかった、それが何故?と思ったがアイアンフィストは紐解くようにいう
まずブレインストームに調べてもらったところ銃はそもそも発射寸前の状態になっており、誰かが弄ったのだという…引き金ではなく一定の角度で握ると放たれるように、その言葉を聞いてリアンはアイアンフィストの傍に椅子を持っていき真剣に話に耳を傾けた

「でも、どうして」
「色々あるよ、動機になるかどうか分からないんだけど俺はさ。この弾のせいでクレイジーな考えが浮かんでは消えるんだよ」

きっとアイアンフィストは誰かに言いたくて堪らなかったのだろう、だがしかし誰にもいえなかった、その胸の内を彼はリアンをみては堪らずに伝える
スカイフォールは自分を疎ましく思っていたのではないかと、そしてスカイフォールこそがアイアンフィストの危険な研究ギデオンズ・グルーの情報をディセプティコンに渡したのではないかと予想を立てた
彼はずっとキミアの作業室を欲していたと言われた時リアンも何度かスカイフォールに「お前はいいよな、小さいからって作業室を分け与えられて」といわれたことを思い出した、なら上げるのにといえば彼は顔を顰めたことも印象的だった

「まぁもう今はいいんだ…」
「ねえ、それは誰にも言わないつもり?」
「いつか…まぁ、いつか時が来たら」
「…私考えついたことがあるかも」

リアンはアイアンフィストの右頭部の僅かな隙間を睨みつけて微笑んだ、どうせするなら最高の復讐がいいと案外彼女は性格が悪いのだと自負している
アイアンフィストは彼女の言葉にもしやこれを取り除けるのか?と僅かな希望を見出して前のめりになってみる、すると彼女はグローブを嵌めながら口角をあげてニヤリと笑ってウインクをした

「その代わりG-9までの到着の間は私の助手として手伝ってよね」




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