その頃スプリンガー率いる2号機の面々は着陸はしたものの1号機同様二手に分かれていた
スプリンガー・インパクター・ツインツイストの3名とカップ・ガズルの2名である
1号機と離れた彼らはすぐ様ディセプティコンに追われることになった、インパクターはリアンをみていたらしく闘技場のオーバーロードの前に着陸していたことを彼らに告げた、スプリンガーは状況確認をしつつカップ・ガズルの2人に援軍を依頼し、スプリンガーたち3名で捕虜の捜索にあたることを告げた
「捕虜がいるのは監房ブロックGだ。この真下になるはずだが…」
「任せろ」
G-9の地理をよく知るインパクターの言葉にツインツイストが負傷しつつもドリルモードに…変形と同時に痛みに唸り声をあげるものの床に穴を開けていく。南棟付近にて床に穴を開けたツインツイストはそこが空洞であることに気付くも遅く落下してしまう
スプリンガーとインパクターはすぐ様その穴から飛び降り彼を救助し、なんとか敵と交戦しつつ床に降り立つ
「リアクタールームか、ここに落ちてきたのは俺達が初めてじゃないらしいな…」
スプリンガーはヘリモードから元に戻りつつ部屋の中を見廻るとインパクターは床に倒れ込む一体のトランスフォーマーをみて、オートボット看守であるキックオフだと気付く、彼は数少ない囚人をまともに扱う看守でありインパクターもその仕事の誠実さを評価した、だがしかし死に絶えた彼はリーパーズ相手に10ラウンド戦った直後といえるほどのボロ雑巾のような姿であった
その言葉にインパクターはキックオフがオーバーロードの創った闘技場のチャンピオンであり、12回連続勝利により選択権を得たのだという、その選択の結果については彼も知らないが少なからず誤った選択だということだけは理解出来た
「おい、スプリンガー!さっきので防衛装置が起動しやがった、このままじゃ溶かされちまうぞ!」
2人の話し合いに間を刺すようにツインツイストが警告音に反応した、3人は慌てて脱出しようと考えるが扉は締まり切り袋の鼠状態である。
ヘリになり釣り上げて元の穴から戻ろうという前に彼らには突如電流が流れ、意識を失った…
その頃のリアンとローターストームは
「にしても危なかったぜ、リアンが居なきゃ今頃」
「考えないで、それでどうする?ここでもう少し寝る?」
挑発的な彼女に身体中のオイルが沸騰しそうになる、あんな事をされて黙っていられるほどローターストームは甘くない…そう理解していながらオイルに火をつける彼女に今までもこうして指揮を上げてきたんだろうと察してはいい女だと感じた
遠くからディセプティコン達の足音が聞こえここも長くは無いなと思いローターストームは立ち上がり相棒を見下ろした
「で?どうするんだ?」
「南棟の方でエクイタス探しも大事だけど、スプリンガー達もどうなってるか…」
「よかったなリアン、お前はいい男を生かしたぜ」
この俺をなと自信満々に笑う彼はヘリコプターに変形した、確かにと彼女も笑みを深めて彼に乗り込んだ。片側のエンジンは負傷しているものの少しの間なら問題は無いと彼は言い部屋から飛び出した
居場所については?と問いかければ通信は繋がらないものの持たせていた通信機に付属している発信機の反応を見てそこに向かうとリアンは告げた、エクイタスに関してはパーセプターとアイアンフィストに任せても今は大丈夫だと言う判断である
ローターストームは彼女を乗せながらふと問いかける
「なぁ…インパクターとどういう関係なんだよ」
「ン?仲間だよ」
そんなわけないだろ?と彼は鼻で笑う、今更周りに言われることは慣れてはいるものの今更説明する関係でもないとリアンは思うがどうやら移動がつまらないらしい彼はしつこくリアンに問いかけるため仕方なく彼女は呟いた
「一方的な片想い」
そんなわけ…とまたローターストームは言いたくなるが彼女の表情を見て口を閉ざした、彼女の表情は儚く美しいと感じた、ローターストームのこの感情は決して異性的な恋愛的な意味ではなく芸術品を見るようなものだった
トランスフォーマーにとって恋というのは特段珍しいものだった、それが進化したものがコンジャンクス・エンデュラだろうが彼の周りにはそんな存在は1組もいなかった、けれどリアンとインパクターは口にこそ出さず傍にこそいないがそれに近いものに感じられた
あの日あの時、インパクターが現れたと告げた時の姿は印象的だった、今のように気高い戦士でもある彼女が涙を流して喜ぶほどの相手、それが特別でないわけがない
「好きだって言わねぇんだ」
「恋バナしたいの?」
「俺は恋のキューピット役に適任だぜ」
ほらほら言っちまえよ、今なら誰もいない、俺と2人きり、命を救った礼ならなんだってしてみせようと彼は忠誠を誓うようにいえばリアンはクスクスと楽しそうに笑う為ローターストームは気分が良くなる
「20年も想うってどうなのかなぁ、重たすぎない?」
トランスフォーマーと人間の感覚は違うとはいえリアンも少なからず自分が婚期を大幅に逃した年齢で初恋じみたものを拗らせているだなんてと呆れたように口にすればローターストームはたかだか20年だろ。と返事する
人間の20年は赤子から大人になって独り立ちするものだ、人生100年で考えれば1/5を浪費してるんだと語る
「恋とか愛って時間じゃないだろ?…分かってるくせに言い訳するのはやめろよ」
でもでもだってちゃんは嫌われる奴の特徴だと彼は語る為にリアンは操縦席に腰かけて肘をついて生意気に足を組んで彼を軽く蹴った
「いてっ」
「ローターストームのバカ」
案外子供っぽいとこあんじゃん。なんてローターストームは笑いながら命じられるがまま飛んだ、いかつい王子様に逢わせてやらなければと思って