ぐったりと倒れたリアンを抱くローターストームは慈しむように彼女を強く抱き締めた、1人で背負い込みすぎだと感じながら
「おい、それよりもやばい事になってるぞ!」
その言葉にカメラを見ればオーバーロードと対峙するスプリンガー達が映されていた、それ以上に現在ドアの向こうのディセプティコン達をどうするべきかと言い始めた、エクイタスをこちらで操作できるのならばいっその事抑止チップを爆発させればG-9のディセプティコンは一瞬で殲滅できるとパーセプターはいうがパイロはインパクターも元囚人であるといった
「そりゃあ俺も反対だ、これ以上リアンから取り上げるだなんて許さねぇぜ」
ローターストームは腕の中のリアンを全員に見せつけていった、それならばひとつしかないと彼らは空を見上げたあとローターストームをみた、片側のエンジンを負傷している上に細身な彼は呟いた
「さすがに無理だぜ」
兎も角武器の貯蔵を少しでもと彼らは一斉に残り少ない時間を考えていればふとエクイタス・チェンバーの横に看守用の武器庫と弾薬庫等がリアンが穴を開けたせいで貫通していることが分かった
「全員早急に用意しろ、生き残りたいならな」
パーセプターの声に全員が頷く。アイアンフィストはひとつ考えがあるらしく慌てて弾薬庫に向かった眠る彼女にトップスピンは近付いて優しくその頭を撫でた
「俺達のバーンスターだな」
レッカーズの帰る場所であり幸運のお守りだ、彼女がいるならきっと大丈夫なような気がしてしまう、ローターストームも微笑み彼女を静かに胸のコックピットに入れて動き出す。
オーバーロードに掴まれたガズルがその勢いのまま上半身下半身を真っ二つにされた、駆け寄ったカップに攻撃を加え投げ飛ばしたオーバーロードは語る
「レッカーズなぞ一時の気晴らしにしかならん、メインコースの前菜がせいぜい・・・あぁだがデザートが来ていたな、あの人間の雌は利口そうだ生かしてペットとして飼ってもいい、俺の顔に傷をつけるくらいのかわいさだから…ぬ…」
「喋り過ぎた、女に逃げられるぞ」
オーバーロードの話に苛立ちを感じながらインパクターは冷静に自身の右腕の銛をフックで飛ばしヤツの右目のオプティックを破損させた、パキンと音を立てて銛を掴むオーバーロードは愉しそうに笑った
「なんだお前の女か?黙らせてみろよ」
「あぁ頭が痛む、今どうなってる?」
「よぉ白雪姫、オーロラ姫?まぁなんだっていい、ここはいまエクイタスチェンバーの中でお前が開けた穴から逃げようってこった」
「解説上手ね、ストーミィ」
「…なぁいま、俺の事ストーミィって!」
大袈裟に喜ぶ彼にリアンはほら仕事をしなさいと伝えた、パーセプターは入口に大量の爆薬を仕込んだためこれで時間稼ぎになるだろうという
リアンはポケットに入れていた手榴弾のようなものを手にしてローターストームから降りる
「私は最後に行くから先に全員あがっていって」
その指示にローターストームから軽いものから順に上に引き上げていき、パーセプター、アイアンフィストは大型機のフォートレスやパイロを引きずりあげるための道具を用意していた、リアンはフォートレスを抱えたパイロがあがっていくのをみて自身の銃でドアのロックを解除した
まるで海開きでもされたかのようにはしゃぎ飛び込んできたディセプティコンの足元目掛けて彼女は手榴弾のようなも投げたあと設置していた爆弾を爆破した
「あれって…コールドフォスフェックス?」
「リアン…あんなものまで用意してたのか」
アイアンフィストが見下ろした先で脆く崩れていくディセプティコンをみて息を呑む、かつて自身が作った武器を小型軽量にしつつも威力を強められているのだからたまったものでもないだろう
ブレインストームに頼んだなとパーセプターは察して彼女が処罰されないことを祈った、足を完全に止めたディセプティコンにリアンは追加でもう1つコールドフォスフェックスを投げ入れたあと変形させたスカイスレッドバイクを叩けばそれは更に形を変えて彼女を持ち上げた
「それ…ジェットモードもあるならさ、俺いらないよな」
「いるよ、これ3分くらいしか無理だもの」
ローターストームが彼女に拗ねたようにいえば彼女はそういってローターストームの手の中に戻り、はやくスプリンガーの元に帰らなくてはと彼らに伝えて走り出した、目指すはスパーク摘出チェンバーへ…