G-9の任務を終えて報告書を読むプロールは全員生還とはな…と内心驚いてしまっていた
ディセプティコンの巣窟、さらにはオーバーロードの支配下であれば正直なところ全滅してもおかしくは無いと思うものだったが報告書を見る限りリアンか…と思う
スプリンガーとフォートレスは重傷となり集中治療としてラチェットが対応の末一命を取り留めたが昏睡状態である、ベリティは予定通りウルトラマグナスに連れられ地球に帰郷した
リアンとインパクターは?といえば少し話を遡る
「…インパクター?」
「起きたか」
「どう、なったの?」
丁度オーバーロードが護送船に回収され、仲間たちが次々と輸送シャトルに乗り込んでいった、インパクターに抱えられた彼女は丁度目を覚まし全員が無事に帰還している途中だと報告を聞いては安堵の表情を浮かべた
リアンは自分で歩けると伝えて下ろしてもらったものの彼を見上げて固まっていた
「なんだ」
インパクターは彼女の不思議な行動にどうしたんだと声をあげれば眉間に皺を寄せた彼女はもう一度抱き上げろと強請った、これはもしや傷のことを説教されるのか?と昔の記憶を思い出した彼だったがリアンはインパクターの顔に両手を大きく広げ抱き着いた
「どこもいかない?」
「……さぁな」
「さぁな。ってなに、行くか行かないかでしょ、という私の事置いていくから行かせないから」
「…行く」
「な、なんでそんな意地悪言うの」
聴覚センサーの傍で吠える彼女にブレインが痛む、仲間達はそんなやり取りをするインパクターの顔を見てはあいつ遊んでやがるな。と嫌な顔をした、それに気付いた彼は仲間を手で追いやるようなジェスチャーをしてリアンにつぶやいた
「行かねぇよ、お前を置いて」
小さい故にあまり大きな声を出せばリアンの鼓膜が破れる為、インパクターは声を潜めるようにいった
そうすればようやく離れたリアンの瞳はまるで出逢った頃のように輝いており、その瞳はインパクターを反射させた黄色がさらに光り輝いたように見えた
「本当?」
甘い女の声にインパクターは小さくウッ…と声をあげる、リアンはインパクターの顔に顔を寄せるものだから仲間達はついにかとドアから一歩身を乗り出し覗き見た
彼はそのリアンの積極性に驚き思わず足を滑らせれば、彼女はインパクターを覗き込んでいた、観念して行かない。ともう一度呟けば彼女は破顔してよかった。と呟いてインパクターに倒れ込んではまた寝息を立てた
「残念だったな」
カップの声がインパクターに振り注げば思わずインパクターは近くにあった掃除用の器具を投げ飛ばして見るなと叫んでリアンを抱いて立ち上がった
全く最後までどこまでも困った女だと思いながら医務室に連れて