アイリスはメガトロンとの行為を終えて本部にそのエネルギーやアンケート情報等を送って早一ヶ月、機嫌よくスワーブスで用意してもらったエンジェックスを仲間達と飲んでいた際データパッドに通知が来た、時期を考え何が来たのかを理解したアイリスは表情を明るくさせてデータを開いた
彼女のご機嫌な様子に周りにいた連中も気になって覗き込んだ、アイリスは検索ワードに自身の名前を入れればそれは今までにない順位を叩き出していた

「やった!やったぁ!」
「なんだ、どうしたんだよ」
「聞いてスワーブ、仕事が成功したの!だから今日はお祝いだよ」
「お?そりゃあいいこった全員サービスだぜ」

分からずに突如サービスされたエンジェックスにその場にいた面々はアイリスに感謝をしつつ、アイリスの隣にいたスキッズとトレイルブレーカーやホワールが覗き込んではその数字を見てはこれはなんだ?と問いかける、アイリスはこっちの数字はエネルギー総量でこっちは人数でこっちは順位だという

「人数って?」
「今月のお仕事相手だよ」
「マジかよお前一日計算して・・・」

凡そ二・三人は・・・と思ったところで彼らは口を閉ざした、彼女は仕事をしているだけなのだから恋人でもない連中は彼女に意見するのはダメだと言い聞かせる
その時アイリスの通信機がけたたましい音を立てるものだから店内は静まり彼女を見つめた、店を出て通信しようか?とスワーブに問えば大丈夫だと言われるものだからアイリスは気にせず応答した

「はい、こちらサイバートロン担当アイリスです」
『スキュアだ・・・今大丈夫なのか?』
「大丈夫です、みんなでお祝いしていました」

嬉しそうに笑顔を浮かべるアイリスの通信相手を見て彼らはアイリスよりも羽も角も大きいな、俺こっちがタイプかもと好き勝手に小言で話すが二人は気にすることなく会話を進める
彼女の営業成績はもちろんであるが先日のメガトロンの一件で社長から直々に大きな評価を受けたのだという、ロストライト号内のみにはなるが着実にアイリスはこの船のQOLを接続という形以外でも上げたこともアンケート結果には反映されておりそこもしっかりと本部は見ていると言われアイリスは喜びに泣いてしまいそうになる
アイリスが本部の人間と話をしているということでスワーブスには次々と仲間たちが入ってきて店内は狭くなりエンジェックスを出すスピードが追いつかないなとスワーブは苦笑いしてアイリスをみれば彼女の後ろの面子に苦笑いをした

『それで私達は会議の末内勤はまだ厳しいが移動なら希望勤務地に変更するという話が出ている』
「それって私が頼んだところどこでもってことですか?」
『あぁそうだよ、勿論業績が更に上がればアイリスが希望している内勤も夢じゃない』

その言葉を聞いて二人の通信に割り込んだのはロディマスだった

「好き勝手いうなよ、アイリスはもう数年ここに居るんだから俺のクルーだぜ?」
『あくまで仕事のために派遣しているのは知っているはずだ、これを決めるのはあなたでは無い』
「アイリス断れよ、お前は俺たちの」
「ロディマスやめないか」

興奮気味に啖呵を切るようにいうものの彼女の上司であるスキュアは冷静な対応を見せる、何もサキュバスにのめり込むことは珍しいことでは無い・・・というよりも生物にとって感情があるのであれば当然のことであろう
ウルトラマグナスに止められたロディマスだがクルー達の視線は同じようなものであった

『別に今すぐの答えでなくてもいいが』
「あの・・・私ここに残ります、ロストライトの居心地はいいですしここにいればまた新しい仲間も増えて仕事に貢献できるでしょうし」

アイリスは呼吸を整えて通信画面の向こうの上司を見つめた、ここまでいい人が上司でよかったと心底思う

「彼らが好きですから」

彼女の言葉にスキュアは困ったように、だがしかし嬉しそうに微笑んで「ではそのように伝えておくよ」といって通信を切ってしまった
静まり返ったスワーブスでアイリスは後ろを振り返れば唖然としたような彼らの自然に気付き恥ずかしそうに笑った

「まだまだよろしくね」

そう告げる彼女に我先にと抱きしめに行こうとしたが全員が一番だと言わんばかりに取っ組み合いを初める、ふと静かに隣に腰かけた存在に目を向ければ彼は静かにエンジェックスを注文して手渡されたグラスをアイリスに向ける

「これからもよろしく」
「うん、こちらこそよろしくねパーシー」

抜け駆けしているぞ!という声が聞こえしまった…とパーセプターは表情を浮かべながらアイリスは笑いながら彼らの輪の中に飲まれていく
ナイツ・オブ・サイバートロンがみつかるまでの間だとしてもきっとこの旅は最高のものになるだろうとアイリスは思いながら笑うのだった


END