次の休憩が楽しみだ、普段の彼なら職務中の隙間時間にみるが今回はそうはいかない、何故ならフィジトロンが更新したからだ隠れ有料会員ページを・・・
37時間の勤務を終えた彼はようやく椅子に座った、無駄に多かった急患たちに時間を取られたものの予定通りに休憩が取れたのはそれだけ読みたかったのもあるだろう
フィジトロンのレッカーズ秘録は今じゃ数千人が読んでるとも言われるようなものだが、その中のごく一部・・・噂によると数百人(いやもっと少ないかもしれない)だけが閲覧出来る特別有料ページ、そこにはあまたの資料や裏話なんてものが乗ってある、表のページにおけないもので決して口外してはならないとも言われておりお値段月々2万シャニックス、おまけにそのページは紹介制パスワードを入れねばならなかった
数ヶ月ぶりに更新されたと思いながら彼はページを開けばまず初めに注意事項が記されていた
今回の話は絶対に口外してはならない
普段の冒険記を楽しみにしているファンのみんなは回れ右を、フィジトロンに興味がある方のみ次のページへ
そんな簡単な文言だがここでいいえを選ぶやつはレッカーズ秘録だけを楽しみになんてしないだろう、所謂フィジカリストたちの集いなのだから
そして高ぶる気持ちを胸にクリックするとタイトルが表記された
"新人隊員と有機生命体"
その時点でファーストエイドはついにフィジトロンが官能小説を・・・と感動さえ覚えた、いやもしかすると違うかもしれない
ある有名な噂がある、レッカーズに席を置いている人間という種族の有機生命体であるアイリス、入隊する際希望があれば彼女を抱けると。
下世話な酷い噂話だがついにそのネタが来たのかと面白く感じて彼はページを読み進めるのだった
まずはじめにあんな噂話を僕は信じていなかった
レッカーズになれることはまずないだろうから真実は分からないがあの噂をはじめて聞いた時はレッカーズがそんなことをするはずなんて無いと笑ってやりたいほどだった
けれど彼女を見た時なんとも言えない感覚が走った、恋とかそういうものかと言われたらもしかしたらそうかもしれないがなんて言うか違うかった、入隊早々・・・というかそのために集められたメンバーなので僕達はそのまま地獄に一直線したが全員(無事では無いが)戻ってこられたのは多分奇跡だ、あの子の救いがなければ僕達はみんな確実に死んでいたといえるほどのサポートをしてくれた
そんなことはさておき新人4人の歓迎会が開かれてみんなでエンジェックスを飲み交わす中で突然個人回線で秘密裏にデータが飛んできた
黄金色の魔法の契約書みたいなそれを読んで驚愕した、そして慌てて奥のスプリンガーとインパクターに挟まれて笑ってる彼女をみた
小さくて柔らかくていい香りのする彼女と"接続"する権利だ
その日の僕は人生で最初が最後のレッカーズの飲み会なのに酔いきることも出来なかった
数日悩んだ時、いつもの新人4人で話していればローターストームがいった
「そういえば黄金の契約書にサインしたか?」
ガズルが楽しそうに「当然だ」という、まぁこの2人は予想通りあの英雄気取りのパイロはどうなんだ?と視線を向ければ彼はどもりながら「さ、サインした」といったものだから2人はやるじゃないか!といって最後に僕を見た、何も答えなかったがサインすることは多分バレていた
「まぁ俺は直ぐにサインしてこの間シテもらったんだよ、最高だったぜ」
「俺もだ、あんなにちいせぇ体だから壊しちまいそうだったけどな」
2人の言葉に食い入る僕たち2人をみて笑う、早く試したらいい。いつ死ぬか分からないのがレッカーズだ楽しんだ者勝ちだろうと
その日の夜契約書を出すにあたってプロールに連絡をした、彼女の人権はだとかこの話を有料特別会員向けに書いてもいいかとなまぁそういうことだ、至って渋い顔をされたのは当然のことだが彼は答えた
「アイリスから提案されたんだ、所属する新人たちの気が滅入ったり兎に角メンタルケアの一環であの行為の提案をとな・・・当然拒否したさ、だがそういう関係がスタートしてると言われれば口外出来まい、それに結果は良かったのだから俺達上層部も強くは言えまい」
「それで・・・彼女はそれでよかったんですか」
「何も言わないんだそういう事だろう、記事を書くのは彼女に直接交渉してくれ多分明日頃には部屋に来てくれるはずだ」
そういって通信は終わった、嬉しいような悲しいような虚しいようななんとも言えない気持ちになる。
確かにレッカーズに所属するというのは生と死の2択だ、その中で気が狂わない方が可笑しい看護員兼武器整備士の彼女はその小さな体で出来る仕事は限られているだろうが娼婦のような真似をしなくたって
「幻滅した?」
ふと気付けば僕の横には彼女が座っていた、やっぱり小さな体は僕の1/3くらい(僕相手でもこのサイズ感だからスプリンガーやインパクターなんかだと1/5だろう)予定通り次の日に彼女は朝からアポイントを取ってくれた、多分スプリンガーもそのことを把握しているからか今日の仕事は何も無く僕は入念に洗車をした
「幻滅というか心配っていうか」
「優しいんだね、パイロにもそう言われた」
「普通はそう思いますよ」
「そうだね、でもアイアンフィスト・・・そうだ、フィズって今だけは呼んでもいい?」
「ええどうぞ」
「敬語もなくていいよ、私たちチームなんだしってあぁさっきの話の続きだけどレッカーズに居る以上苦しい事が多いから少しでもその感覚から逃げれるなら私はあなた達のサポートになりたいだけなの」
綺麗事だろう。だけどその綺麗事を語るその目はもっと綺麗だった
僕たちには無い美しさで小さなその目は僕を写している、彼女は記事にする件については構わないと言ったただし2人の内容だけ、なので今回の話は本当に特別編だ
「それじゃあレック&ルールってことで」
はじめよ
手馴れた様子で彼女は僕の機体に触れる「服脱がしたい?それとも脱いで欲しい?」と問われて人間を知りたい為に脱がしたいといえばどうぞと身体を差し出される
シンプルなナイロン素材でグレーカラーのジャージという衣類を着ているがこれはシンプルで脱がせやすい、ファスナーを下げるだけで彼女の白い肌が僕のオプティックに植え付けられる、小さな胸元の膨らみには水色がベースで白のレースが付いた装甲。ではなくブラジャーってやつに包まれていた
「フィズの色に合わせてみたんだ」
なんだか恋人みたいだと錯覚してしまいそうなど彼女はコロコロと笑う、こういう所がいいんだろうと僕は感じて「素敵だ」といった
きっとみんなに合わせてこうしてるんだろう、慣れた感じが少しだけ嫌だが助かった、下着を脱がすのは少しまだ惜しくて触れ合いを続けたいと思ったのを察したらしい彼女は僕のフェイスプレートをカリカリと指先で引っ掻いた
「ちゅうしたい」
こんなに甘い声で強請られてダメと言える奴がいるのか?あのインパクターだって彼女に優しいのはこういうところで絆されたからなのだろうか(これは貶してる訳では無くて彼女がすごいと言う意味だ)
子供っぽい幼稚な甘い言葉にスパークが締め付けられて、僕はフェイスマスクを外せば嬉しそうに唇を重ねられる、小さすぎてキスにもなってないかもしれないけど満たされるので構わない
「触って欲しいな」
「どうやって」
「んーフィズはどう触ってみたい?」
「ええと、その」
「そんな簡単に壊れないよ、みてたでしょ」
見てたというのは戦場での彼女のことだ、小さな体で銃をぶっぱなす姿だとかアーマーを着ているとはいえフォートマックスを抱き上げた姿といいオーバーロードに怖気なく呆気を抜いたところを撃ち倒したり。
兎も角彼女は勇敢でレッカーズの完璧なまでの戦士だから確かに脆くないとは分かってる、だが初めて人間を見たパイロのようにその繊細さに圧倒されてしまう
「ね?壊れないよ」
彼女に手を取られて僕は身体に触れた、温度は37℃弱くらいで程よい体温だろう、温度調整していないこちらの手は冷たいのか小さく身動ぎ笑った
「柔らかい」
思わず漏れた声に反応した、僕は結局導かれたことも忘れて彼女の腰を撫で腹を撫で胸を撫で触れる部分全部触ったと思う。
下半身の衣類はまだ脱いでおらず彼女と一緒にゆっくりと下ろしていけば細くて筋肉が程よくついた健康的と言えばいいのかわからないが同じ白い足が晒される、夢中になって足に触ればまた違う柔らかい感触にこちらの感嘆が漏れる
「ん、フィズの触り方優しい」
「嫌だった?」
「ううん、すごく好き」
レッカーズの中で一番彼女がよく笑うなと思ったのはこの行為中も一緒だ、優しく笑う姿は例えるなら聖母ってやつだ
スリープ台の上で僕の膝の上に立つ彼女を抱き締めて柔らかい臀部を撫でたり足を撫でれば魚みたいに小さく揺れる、彼女の温度が上がるのがわかる、ゆっくりと柔らかい胸に触れるとワイヤーの入ったブラジャーが邪魔に感じるが脱がし方がわからずにいれば「難しいから私が脱ぐね」と声をかけて背中のホックを外してゆっくりと肩から下ろした下着を床に捨てた
彼女の身体にあった胸が晒される、白い肌を彩るような美しいピンクの先端は少しだけ上向いていてそれにすぐさま夢中になってしゃぶりついた
「あっフィズっ」
甘い匂いが嗅覚センサーを支配する、シャワーを浴びたとかそう言う匂いではなくて所謂"雌"の匂いってやつだろう、生憎ここでの話僕はそういう経験があまりないからおかしな事ばかり書いてるかもしれないがまさにその通りだとしかいいようがない
頭にしがみつかれて聴覚センサーの近くで甘い声が聞こえる度に理性というコードが1本ずつ切られていく感覚でふと彼女が脚を擦り合わせているのに気付いて僕は指を割って下着の上からそこを撫でれば子猫みたいに声を上げた
「ご、ごめんねフィズ」
「いやこっちこそ、嫌だった?」
「違うのその・・・き、気持ちよくて」
僕はもう嬉しくなった
少なからず人間のそういったことを調べていて今触れた箇所が弱いことも知っていたから静止も聞かずに左手で腰を抱いて右手で彼女の足の間へ、そして擽るように人差し指だけを伸ばして同じ場所を扱いた
「はぁ、あっフィズ、んっきもち、やっそこばっか」
何を言われても止まらずに猪突猛進でそこばかりしたら彼女が胸に顔を埋めていく、胸にあたる熱い排気が気持ちよくて指を動かせば泣きそうな声が聞こえた
「フィズっ、イッちゃう」
イクってあれか?強いパルスが来るってことか僕はどうしていいのか分からなくてでも彼女のパルスを感じる顔を見たくて「こっち向いてて」と短く告げたら必死に顔を上げた、そりゃあもう熱に浮かされたなんてもんじゃない蕩けた顔さ
名前を何度も呼ばれてもうそれだけで僕もイキそうだった、少ししてから「あぁっいくっ」と声を零して身体を振るえさせた。ゆっくりと速度を緩めて指を離せば力ない顔の彼女が申し訳なさそうな顔をした
「大丈夫アイリス?」
「うん、ごめんね私ばっかり気持ちよくなって」
「いいんだそんなこと可愛かった」
「・・・ふふ、嬉しい」
力なく笑った彼女が「なんだか恋人みたいだね」と笑った、曰くみんな結構発散してそれで終わるからこんな事はあんまりないんだとか、役得ってやつかもしれない
汚れた僕の指を見て彼女はごめんね?とまたいいながら指を舐めた、その姿さえ淫猥で僕はコネクタをしゃぶられてる気分になる小さなピンクの舌が僕の青い手を舐めるのだからそれを愛おしいと感じずにいられない
そしてこちらを眺めてゆっくりと水気を含んだ下着を脱いだ彼女が自分の手を足の間に入れたらいやらしい音が響いて、今度は僕のコネクタハッチをノックした
「フィズのに会いたい」
こんな殺し文句あるのか。って彼女に聞きたくなるが僕の声は出なかったが代わりに必死に何万年も開けていないハッチ番号を打ち間違えつつ必死に入力した、2.3回目にして開いたのはあの時には内緒だった
馬鹿みたいに興奮して先走りオイルでドロドロのコネクタを出せば彼女は楽しそうな顔をした
「私なんかで興奮してくれたんだね、嬉しい」
いまの君を前にして興奮しないサイバートロニアンは多分居ない。と思いながらまぁね。と素っ気ない返事をした
「あっこら身体に悪いよ」
「大丈夫だよ、そういう為の改良はしてるんだから」
「そうなの?」
「うん」
詳しく聞きたい科学者魂といえばいいのかそんなものを蝕むのはやはり彼女から与えられるものだった、キスをするみたいに何度も口付けられてオイルを掃除するみたいに舐められて、小さな口ではしゃぶる事なんて当然出来ないから彼女は全身を使って僕のコネクタを扱いてくれる小さな両手で抱き締めて擦って唾液と絡めて
「やばいっイきそう」
そう零せば彼女の動きが止まった、もっとしてほしいと彼女に頼むように肩を掴めばかわいい顔して腕を反対に掴まれてスリープ台の上に2人して寝転がる、見下ろした彼女は艶めいた顔をしている
「私と一緒にイこう?」
高純度のエナジョンかサーキットスピーダーでも摂取したみたいに心地いい気分だ、彼女は精神科医以上に他人の気持ちを理解してるのか欲しい言葉欲しい事をしてくれる、きっと彼女はカメレオンのように相手によって姿形を変えられるんだろう、素敵だと思った。もう多分僕はダメで彼女の虜になっている
「その人間するの初めてだから痛かったら言ってほしいんだ」
「分かってるよ、でもフィズは優しいって知ってるから大丈夫だよ」
普通にするみたいにして、出来たら恋人みたいなのが好きかも。と言われて数万年ぶりに行うこの行為に酷く緊張していた
彼女の小さな体に自分の体を割り入れて戸惑っていれば彼女に誘われた、ゆっくりと身体を沈めればあんなに体格差があるのにそれは難なく受け止められた異物を含んだ彼女の白い腹が薄く膨らんで苦しいだろうにそれをおくびにも出さず優しくこちらを労わるように小さな手で撫でた
正直気持ちいいなんてものじゃない、同じ種族同士なら味わえない快楽で簡単に全てを終えてしまいそうなほど彼女の体は僕には刺激的だった
「んっ、好きにしていいんだよ」
薄いお腹を撫でた彼女の手に僕は皮膚と肉を越した感触を感じて機体を揺らした、ゆっくりとピストン運動をはじめれば余裕そうな彼女の顔が崩れていき先程まで僕をリードしていた彼女のことなんて忘れそうになる、暖かい彼女に包まれる時接続のことを忘れてセックスに夢中になって哀れにも腰を振って知能指数は脈々と落ちていく。
「アイリスっ、アイリスっ」
「フィズかわいっ、ぁ・・・きもち、ぃよ」
「あぁ僕も気持ちいい」
「んっうれし、い」
サイズの合わない唇に口付けて求め合った、首にかけられた細い腕やら蒸気する頬と吐息、潤んだ瞳がこちらを映しているのを見るとどうにかなってしまいそうだ
「もっ・・・イきそう」
「いいよ、一緒ね?一緒にいこうねフィズ」
甘い彼女の声に僕は頷いた、三擦半じゃなかっただけでも褒めて欲しいくらいのもので彼女の小さな体を潰さぬように抱き締めて腰を打付けるあぁ好きだと僕らは恋人のように求め合って大きく呼吸をして彼女の中に吐き出した
「すごく良かった、フィズは気持ちよかった?」
最後に僕らは部屋に備え付けのシャワールームに2人で入って洗車してもらう、アイリスも自分の体を洗いながら楽しそうに聞いた
さっきまでの行為を思い出して恥ずかしいけれど素直に気持ちよかったといえば嬉しそうにしてくれた。
ふと思い出して「この話書いても?」と聞いた、当然今君たちが読んでいる有料会員ページのことも説明すればちょっと悩んだあとインパクターとかって読まないよね?と聞かれた多分読んでないと思うといえばほっとした顔をしたから多分何かあるんだろうけど何も聞かなかった
「すごいフィズって本当小説家さんみたい、脚本家でも行けるね」
そうしてこの原稿を読んだ彼女は僕の横に座っていた、この間のジャージと違って薄いシャツとショートパンツ姿だ今日もまた可愛いなと思うあたりもう末期かもしれない
「それで脚本家さんは2作目でも書きたくなっちゃった?」
意地悪に笑う彼女にいいの?と聞けばダメだよ。と小さく笑われたので残念ながらここまでである
彼女とレッカーズは結ばれてる、これから先もずっと続くだろう。
end.
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