渡したくない
「ぃや♡」
譲りたくない
「すぷり、が…ぁ♡♡」
例えそこに何も無くても
「ゆる、ひて♡イクッ♡♡」
今更戻ることなんて出来ないのだから
手放せなんてしない
>>>
アイリスという人間の女がレッカーズに来たのは偶然救出したからである、その時のリーダーであるインパクターに酷く懐きレッカーズの為手にある技術全てを彼らに捧ぐというもののその本心はインパクターただ一人に向けられていることはわかっていた
他人から見てインパクターは性格がいいとは言わないが兄貴肌で面倒見はよく総評的には悪くは無い男であった、彼女に押され続けるインパクターは今まで見た中で一番柔らかくもみえいい関係が築けていることに安心感さえ覚えていた
ここ数年のレッカーズはスコードロンXを追い求めるばかりに精神的にも劣悪な状態になっている、アイリスが来てからギスギスとした悪い空気は減ってそれなりには穏やかにしつつそれでも宿敵を追いかけ続けた
インパクターの横で笑う彼女を見てずっとそれを守ってやりたいと思うのは家族のような感情からだと感じていた
だからこそその事実を伝えることが苦しくて堪らなかった
「…そう、なんだ」
「すまない」
「いいよ、スプリンガーは謝らないで?それよりレッカーズは…どうするの」
「みんなは俺を次のリーダーにって言ってくれてるから引き受けようと思う」
「そうだね、それがいいよ、スプリンガーなら私も安心してここに居られるし、解体するよりずっといい!」
その言葉にスパークが安心してしまった、ここに居てくれるのだと彼女が言ったからだ、コレ以上悪い状況にはならないだろうという安心感だと言い聞かせ俯く彼女の頭を優しく撫でれば見上げて少しだけ苦しそうに笑った
それでもアイリスは寂しさを埋められなかったのだろう、インパクターという彼女にとっての魂の一部が消えた以上どうすればいいのか分からなかったのだろう、主にアイリスは今までインパクターにつけ回っていたことをこちらに変えた、悪い気分では無いしそれが自分の役目だと感じていた
「アイリス…何処に行くんだ」
「…ちょっと外の空気を吸いに」
レッカーズの任務が無い以上は他の個人的な任務を受けたり暇つぶしをしたりという生活を送っていた、しかしある一定の期間からアイリスに不振な動きを感じた、前までは無かったのに頻繁にどこかに出掛けるようになった、タブレットをよく見つめるようになり仕事は疎かでは無いが何となく上の空
まさかなにかトラブルに巻き込まれているのかと彼女に黙って個人タブレットの中身を悪いと思いつつ見れば異性のプロフィールや写真が流れており個人チャットが出来るさきには複数人から連絡が来ていた
その中から何件か返事をしていたらしく日付、時間、場所、時には金額まで書いてあるものであり安易にどういうことか理解した
仕方がないと思った、何かしらに依存しなければ生きていけない中で彼女はたまたまそれが人肌だっただけだ
出ていって数時間、帰ってこない彼女が今どこで何をしているのかと考えては思わずタブレットを握る手が強くなってしまう
珍しいことでは無いこうして長い期間戦争を続けている自分たちでさえエンジェックスやスピーダーに溺れるのだから彼女が寂しさや苦しさを埋めることは当然のことだ
けれど俺は守らなければならなかった
「どうして、ここにいるの」
「…待ち合わせを指定したのはそっちだろ」
「知ってたんだ」
レッカーズの基地であるスペースデブリからさほど遠くないとある惑星の何気ない公園のような場所で彼女は座っていた、こちらを見るなり多少驚いた表情を見せるがすぐに普段通りに変わったのは向こうも少なからず知られていると分かっていたのだろう
「プライバシーの侵害だと怒るのかと思ったんだがな」
「反対に叱られるのは私の方だと思ってたから、みんな知ってる?」
「いや俺だけだろう、万が一他の連中が知ってたら今頃大騒ぎだろ」
「そうだね…直ぐにプロール達に報告されちゃって、そしたら私いよいよ彼の専属秘書にされちゃう」
まぁあいつはアイリスに対して極度の心配症だから仕方がない、小さくて健気で真面目で誰のスパークにでも簡単に触れる彼女をみんな好んでいる、俺だってそうだ
だからこそこんなことをして欲しくないと願うのは親兄弟として家族のような感情として当然のものだろう
「こういうことはもうやめて欲しい、自暴自棄になるしかないのは分かってるが不特定多数と関係を持つことは危険だ、アイリスに何かあれば俺はみんなに顔向けできない」
「みんなじゃなくて、彼じゃないの?」
「…」
「意地悪だね、ごめんスプリンガー、あなたの優しさはわかってるの」
だけど仕事以外の時間になると悪いことばかりを考えるし寝られないから。と付け足す彼女に知っていると言葉がブレインを過ぎる、サイバートロニアンでもそういったヤツは珍しくは無い
どうしてやればいいのか分からない中で漏れた言葉がきっとその時の過ちだった
「それなら俺が埋めてやる」
その選択は俺にとって大きな間違いだった
どうしてそんな言葉が出るかなんて明白で俺は僅かながら彼女のことを"異性"としてみていた、あれだけ家族だと言っていたのに守らなければならないと思っていたのにインパクターを愛しているこの女をどうしようもなく自分の手の中に閉じ込めたいと思っていたのが溢れたらしい
「ねぇ、それって…意味わかってる?」
「あぁ、いくら近いとはいえここに来るのも危ないし、特に知らない相手と何かあってからじゃ遅いだろう…アイリスの気持ちはわかってる、俺のことは道具だと思えばいい」
「…流石にそこまでは思えないよ」
スプリンガーのことは大事な仲間だって思ってるから…
仲間だと言いながらもこの関係を作ってしまっていいのかと聞いてしまいたかった、アイリスのその柔らかい身体を暴き抱いてやる度に満たされる自分がいた
「あっ♡…ッふ、ぅ♡すぷ…りんが、ぁ♡♡いくっ」
「あぁ、俺も射精すからな」
「ん♡っう♡ひぁっ、ーーっっ!♡」
「ぐっ、ぅ」
片手で収まるような彼女を抱く為に態々キミアから取り寄せた縮小銃を使って抱いて、態々ネット通販で取り寄せたサイバートロニアンでも使用可能な特殊な避妊具を使って、彼女に誘われれば大抵どんな時でも二つ返事で了承して抱いた、例えキスが出来なくても例え正面から抱き締められなくても例え恋人でなくても
「イ…パクタァ…♡♡」
例え自分がなにかの代わりだとしてもそう望んだのは俺だから仕方がないと言い聞かせた、渦巻く苛立ちは知らないフリをして、ただその背中に指を這わせる
「インパクターおかえりなさい」
「ああ」
抱き締め合う二人を見て本来は安堵するべきだった、よかったと笑顔を向けて手を叩いて「ようやく会えたな」と思考回路の奥底から溢れたように言わなきゃならなかった
任務から戻ってきたインパクターを強く抱き締めるアイリスと優しくそんな風に物に触れられたのかと聞きたくなるほど優しいアイツ、ロミオとジュリエットのように引き裂かれて戻った二人はそりゃあもうどうしようも無いものだった
「アッ♡あっ…♡だ、め…♡イン…パクター♡♡」
「ダメじゃねぇよッ、もっとだ」
「ひぁ♡♡あっ♡っく、ぅ♡」
「俺がいない間に男を知りやがってっ、クソが」
ドアの奥で聞こえるその声に言ってやりたい、お前の女を教えてやったのは俺だと、きっとインパクターは俺をCRチェンバーに送るほどだろう
別に憎らしい訳じゃない、反対にG-9から戻ってきたインパクターは以前よりもずっとまともなやつに感じられるのは罪を受け止めたからだろう
横恋慕なんて最低なヤツの思う事だ、そう理解していながらもその感情というものは切り離せないものだった
「難しい顔してるけど次の任務そんなに厳しいの?」
「いや、別の考え事だ」
「どうせガズルとインパクターの心配してたんでしょ、二人とも荒々しいからなぁ…ついて行けばよかったのに」
「新人研修はベテランの仕事だ、リーダーがする程じゃない」
「流石リーダー、みんなのこと考えてるんだね」
「あぁアイリスのこともな」
ありがとうと隣で座り笑みを浮かべる彼女の指の先しかない小さな手に己の手を重ねたくなる、肩を抱いて今まで散々味わった彼女をもう一度見たいと思っていれば視線が交わる
「もう終わりだよ」
言い聞かせるようなその言葉が酷く苛立ちに変わったのは何故か、態々口にしなければならないほどだったのか、逆鱗に触れるという言葉が過ぎった、棘ついたものに触れられる様な感覚だろう
データパッドを眺めてはインパクターとガズルの任務がまだもう少し時間がかかることを知り俺は薄暗い廊下を歩きアイリスの、デブリにある唯一の人間用のドアの前に立ちチャイムを鳴らした
人間時間でいえば夜遅くであるため彼女はドアを開けて眠たげな目をして見上げた
「スプリン……」
薄着でドアを開けた彼女を堪らず部屋に押し戻すように肩を掴み唇を奪う、今まで味わったことの無いものだった
アイリスは必死に抵抗しこちらの胸を叩くがいくら縮小したとて金属と肉の身体では全く敵わないものだった、いや男と女だからかもしれない
キャミソールの隙間から手を入れて胸元に手を伸ばし、細い足の間に身体を割って入れてやる、逃がしてなどなるものかと片手で手首を抑えて壁に押付けてやり唇を離してやれば俺たちの間を口腔オイルと唾液が混じったそれで繋がった
「ど…して」
「…悪い、抱かせてくれ」
「溜まってるんだよね、あの…そう、抜くのは手伝うから止めよう?」
「抱かせて欲しい」
「無理だって、分かってるでしょ?そういう関係はもう終わりだって」
「二十年近く俺はそばにいた、今更はい終わりだなんてアイリスだって出来ないだろ」
そんなことは無いかもしれない、俺はそうあって欲しいと思った、きっと冷血漢であれば割り切れたのかもしれないが生憎そうではなかった、アイリスもまた情に弱い女だと知っていた
抵抗が緩まる彼女が顔を俯かせてしまう
「……今回、だけ」
そんな目をして、そんなわけが無いだろうと思いながらも顔を寄せれば先程の抵抗感はなく受け入れられた
インパクターが戻ってきて、早一年近くが立とうとする、その間自分自身はお預けだったもののアイリスは違う、聞きたくもないが求めあったのが言わずとも分かるものだった
それでもヤツと違うのはアイリスの身体を作り上げたのは俺だということだ、どこぞの馬の骨かも知らんやつらに初めてこそ奪われたもののその肉体に教えこんだのは紛れもない俺だということが心地よく感じられた
久方振りに触れた肌は相変わらず手に張り付くようにフィットし、腰から胸元にかけてゆっくりと指を這わせばアイリスはそれだけで口を噤み視線を逸らした
「俺のことが嫌か?」
「そうじゃないけど」
「じゃあこっちを見ててくれ」
「単純に恥ずかしい」
「今更だろ」
人間にとってあの時間が短いわけじゃないことを知っていた、いくら精神的、肉体的な寂しさがあると言えど一人に固執したのだからその責任は取るべきだ
冷たいヤツであれたなら、もっと割り切れていたならよかったのに中途半端な優しさを与え溺れた自分が一番最低なものだとは理解している
「…ん」
ミイラ取りがなんとやら。というのか俺はアイリスにとことん溺れていると今更自覚した、薄い装甲にもなりゃしない服を脱がせて現れた素肌に全てが奪われる、視線も思考も何もかもだ
意識していなかったものを意識すると途端にそれが愛おしく美しいと感じるのはあまりにも薄情かもしれないが仕方がない
「や…ぁ♡」
「相変わらずイヤが先に出るんだな、好きなくせに」
「…っ、ちが♡う…♡」
「本気で嫌ならさっきみたいに叩いて逃げたらいい」
されたとしても逃がしてなんかやらないがアイリスは困ったような顔をした、縮小しているといえど普通の人間より優に大きい筈のボディ、そしてそんな手でも溢れんばかりに豊満なアイリスの胸に両手を伸ばして全体を解すように揉んでやる
こんなに柔らかく質量のあるものなんてなかなか無くて病みつきになってしまうものだ、薄く勃ちあがるその胸の先端を人差し指の背で撫でれば彼女は身体を震わせた
「ンッ♡…ふ…♡スる、なら…ちゃんと…して♡」
「ちゃんと?悪いがまだ寝起きだからあんまり分かってないんだ、どうして欲しいのかアイリスの口から言ってくれ」
「…っ!…♡…して…よ」
「なにを」
指示は明確にしなければならないと俺は自分がリーダーになってから学んだ、そしてアイリスにもそう教えてやった、でないと全く反対のことをする連中ばかりだったから
本当はアイリスがどうされたいかは知っているが敢えて知らないフリをした、約九ヶ月眠っていた上に更に数ヶ月お預けをされてたんだそれくらい罰はあたらないと思いたい、真っ赤な顔で困った表情をするアイリスにフェイスパーツが緩みそうになる
スリスリと指の背で胸の先端部分を撫で続けてやれば観念したらしく「ぎゅって引っ張ったり…摘んだり、スプリンガーにされたい」といった
「勿論だ」
アイリスの体臭がセンサーに強く感じる汗やシャンプーの匂いは俺たちのものと全く違い何処と無く甘い香りだろう、舌を伸ばして胸の先端を転がしてやりながらもう片方の先端を引っ張ってくりくりっと指先で捏ねてやればアイリスは心地よさそうな甘い声を漏らす
あいつに抱かれてるくせに俺の手で乱れる素直なアイリスがどうしようもないやつで可愛いと思える、鷲掴んで少し痛い程に摘んで弾いて、その反対にもう片方は労わるように優しく吸って舐めてやればアイリスは面白いほど声を上げてシーツを掴む手を強める
「あっ♡あっ♡っん、う♡♡」
腰が僅かに揺れていることやその中心部が下着の色を濃くするくらいには興奮してることは知っているがまだダメだった、胸元に顔を埋めて見上げれば蕩けきった雌がそこにいる
俺だけが知っていたはずのアイリスが必死に俺を受け止めていた
「や、ぁ♡すぷ…りんが、ぁ、だめ♡♡キちゃう…♡あ♡」
全部俺が教えてやったんだと思うと心地よくなる、こんな感情は抱かない方がいい程に黒いものだがそれだけアイリスに執着していた
頭に手を置かれ抵抗ともいえない力で押されるそれはまるで「もっと」と望んでいるようだった
気持ちよくなって欲しいと思いながら顔を胸から離してドロドロになった先端を指で摘んでやる、両方ともまるで家畜の搾乳のようにぎゅうっと抓ってやればアイリスは背中を反らした
「ひっ♡はっ…♡あっ……♡」
「…もっとシテやるからな」
>>>
「…♡…♡…っあ♡ぁ♡」
あぁ相変わらずここは弱いんだな…というか相変わらず指が好きなんだと思うと変わってないのかと安心する、人間の女は本当にこの行為をするにあたって優秀な身体をしている
本能的に濡れるし、本来不要な部位の割に神経が多く通っているせいでこの行為専用みたいなものまである
「気持ちいいかアイリス」
「っっ♡」
「聞くまでもないよな、好きだもんな」
「〜♡♡♡♡」
「毎回これだとどうしようもないな」
そういいながらも興奮していた、こんな潮吹きまでしてしまうようになったのは俺のせいだ、どれだけ他の奴としてようが俺がアイリスを作り上げたのだと思うと優越感に満たされる
こんな感情をアイリスが知れば嫌がられるのだろうかどうなのかと心配してしまいそうになる、寝そべるアイリスの足の間に右手を伸ばして濡れまくったクリトリスを撫でてやるとアイリスは足を閉じようとするが生憎と俺が邪魔をしていた
「も…やら♡♡あ""っ♡♡」
「嫌じゃないだろ、指の腹でされるの好きだろ」
「〜♡♡しゅきじゃ、な、い♡♡」
「何回イってるんだか、まだココしかやってないのに」
「しょこ…ばっか♡♡やっ、ら♡♡」
だろうな。なんて他人事のように思う、我ながらしつこいとは思いつつもイッてるアイリスが好きだ、抗えない快感に押し潰されて普段のレッカーズとしての仲間ではなくただの弱い脆いメスでしかないから
とはいえさすがにもう45分程いじめていると体内時計を見て思う、あまりここばかりしてしまうと快感を他で拾えなくなると以前見た事があったのでどれだけ楽しくてももう終わりだなと名残惜しくも指の腹で最後に撫でてやればビュッ♡と潮がまた僅かに飛んだ、ははっかわいいやつ
「そしたらもうココは終わりだ、ちゃんとシテやるからな」
「っう、ん……ッッ♡♡あっ、ちがっ♡」
「違わないだろ、まさかコネクタだと?その前に準備しとかなきゃならないだろ」
期待したアイリスだが俺との行為を忘れたのだろうか、ちゃんと俺は事前準備をしてからヤるタイプだ、決して傷つけない為だというのにアイツは違うのか?なんて余計なことを考えてしまいすぐに考えを振り払う
本当は不要ではあるが念の為にと指を沈めれば案の定そこはもうコネクタを受け入れる気満々に濡れそぼっている、正直慣らさなくても大丈夫だが俺はアイリスを味わいたかった
「ん、ぅ♡あっ♡♡や♡あぁ♡♡すぷり、がぁ♡♡」
「気持ちいいか?」
「う、んっ♡」
「好きか?」
「うんっ♡♡」
「よかった」
その好きはこの行為とその流れに任せただけの言葉と理解している、だとしても俺はどうしようもなく嬉しかった、自然と和らぐフェイスパーツを引き締める気もならない、顔を寄せればアイリスの声が聴覚センサーにより精密に聴こえる
甘い声と一緒に呼ばれる名前が好きだ、快楽に負けてその場限りの言葉をいうコイツがどうしようもない女で
「…好きだアイリス」
「ーーっ♡♡♡♡」
ぎゅううっ♡♡と強く締め付けたソコにアイリスが深い絶頂をしたのを理解する、指をゆっくりと抜けばアイリスは身体を震えさせていた
コネクタのハッチを開けてアイリスの足を掴めばアイリスもまた分かりきったような表情をしていた、入口にコネクタをあてて「入れるぞ」とだけ呟き返事も聞かずに沈めていく
変わらないソコは俺を強く締め付けておりまるでしばらく身体を重ねてなかったことが嘘のようでそれだけ互いに交わり重ねていたことを思い起こさせられる
いくら慣らしても腹の中に異物を取り込むのだから多少の圧迫感から来る苦しさに表情を変えるアイリスの頭を撫でて落ち着くまで待ってやればふとこちらを見た彼女は笑っていた
「相変わらず、優しいね」
「比べてるのか」
「多少」
殆どは懐かしさに耽ってただけ。というアイリスに俺だって久しぶりに感じるさと言いたかった、頻度は高くなかったものの確実俺たちは定期的な接触をしていた
そこに愛だとかなんだとか感情は抜きにして身体を求め合っていた
「あっ♡ふ…っか、い♡♡」
嘘だ、俺は感情を抜きにできてなかった、ボット-機械-にはなれなかった
目の前にいるアイリスをいつからか仲間以上にみていた
例えヤツがいても俺だけは離れないと言っていた、戻ってこない男よりも俺を見てほしいと、俺を愛して欲しいと
「…だ」
「?スプリンガー?」
「アイリス…好きだ…好きなんだ」
溢れた言葉にアイリスは表情を変えた、この言葉が今現在欲を孕んでその流れに任せた言葉じゃないことは互いに理解したのだろう
動きが止まり腰を掴む手を止めて押し倒すように機体をより深く差し込めばアイリスは苦しそうな顔をしたがナカは強く引き締まっていた、好きという言葉に呼応してるようで心地よかったがアイリスは視線を逸らして顔を隠した、慌てて彼女の手首を掴み顔を覗けば案の定アイリスは泣いていた
こいつは案外気丈な女でインパクターが去った時でも泣きやしなかった、仕方がないことだと受け止めるようなそんな女が自分の下で泣いていた「アイリス」と名前を呼ぶ前に遮るように彼女が声を発した
「今更遅いよ…っ、ずるいよ」
遅いってなんだよ、ずるいってのはどういうことなんだ、理解が及ばないのは俺の知力が足りないからなのかそれとも都合のいい言葉ばかりを得ようとしているからなのか
グズグズと鼻を鳴らすアイリスの顔を覗き込んで俺は自分のスパークの内をさらけ出す様に言葉を吐いた
「それでもアイリスが好きだ、愛してる、例えアイツが帰ってきたとしても俺はお前が好きだって気付いたんだ」
付き合いたいとか別れて欲しいとかそういう問題じゃないが漏れた言葉は止まることはなく俺の声帯シンセサイザーから溢れてゆく
けれどアイリスはそれで当然わかったといえるわけがないことも理解している
俺の手を振りほどいて顔を隠すアイリスはいう
「じゃあ…どうして帰ってくる前に言ってくれなかったの。」
そしたら私は彼を諦められたかもしれないのに、帰ってきてからいわれたってどうしようとない。という正論に言葉を詰まらせた
俺は理解していた、アイツが帰ってこなければあの関係は続いている、そしてその関係が継続されている時にはきっとこの感情を知ることは無かったと
ヤツが戻ってきてアイリスがそれに笑みを向け抱かれキスをされ愛してると言い合うのを見てようやく俺は気付くのだろうと理解した
「…悪い」
所詮身体だけの関係だったんだ、自分のエゴで彼女を守りたいと助けたいと思った結果がこれなら飛んだ最低なヤツだと感じた
今更遅いが止めようと思わずコネクタを引き抜こうとするもアイリスの手が俺の頬に触れた
「私薄情な女だと思うの、インパクターが好きな気持ちは変われない…けど彼が居なかった時間を埋めてくれた貴方のことも」
「ことも?」
「……好きだと思う」
思わず全身の回路が停止してしまう、どういうことか理解が及ばないのだつまりアイリスはインパクターも好きだが俺も好きだということらしいがそれは所詮肉体関係を作ったからであり、それがなければ俺のことが好きでは無いしそれは所謂麻痺のようなものじゃ………
「ンッ………アイリス?」
「今は答えなくていいから、抱いて欲しい」
あの時みたいに沢山シテ
「ッッアイリス、好きだ」
「あっ♡あ♡ひっ♡おっ…く♡」
「好きだ、好きなんだ、俺はアイリスが好きだ」
俺が好きだといえばいうだけきゅうきゅう♡と締め付けてくるアイリスがかわいくて堪らなかった、この行為が終わったあとの俺たちの関係は分からないがそれでも構わない、今目の前の彼女を愛していたい
ちいさな唇にキスをしてさらに小さくて薄くて柔らかい舌を噛み付いてやればきゅううっ♡とアイリスのレセプタが俺を締め付けた、オイルとは違う甘い唾液が心地よくてその脆い体を強く抱き締めて腰を打ち付けてやればアイリスは啼いた
「すぷ、りんがぁ♡あっ♡らめ♡キちゃ、うの♡や、あ♡」
「あぁ沢山イこうな、気持ちよくなってくれ」
「うぅ〜♡♡や、ら♡イクっ♡いっ、ちゃうの♡♡ん、ぅ♡♡」
クリトリスを撫でてやればアイリスは首を強く振って気持ちいいことから逃げようとするのを押さえ込みキスしてやればアイリスのナカが強く締まってコネクタを締め付けられ堪らずに吐き出してしまう
オイルタンクがドクドクと脈打ちながら吐き出されるのがわかっていながはもこのスパークを包む温もりが忘れられずに舌を何度も絡めて頭を撫でればあどけない蕩けた表情を浮かべるアイリスがみえた
「…ありがとうアイリス」
結ばれる結ばれないなどということは置いておいて今はただそれだけを伝えたくて彼女を抱き締めれば胸元から小さな短い返事が返された
今はただそれだけでいい
「それじゃあ」
「うん、またね」
縮小を取りやめて本来のサイズに戻っては自分の目の高さにあるアイリスの部屋を覗き見ては挨拶をした
来た時よりも多少マシな気持ちだと感じながら部屋を後にする、決してアイリスとインパクターを別れさせたい訳では無い反対にずっとそばにいてやって欲しいとは思う、しかしその感情の隙間に自分がアイリスを愛する部分もあった
「どうしたもんかな」
答えが出ない問題を抱え廊下を歩いていればふと名前を呼ばれ足を止める、振り返ると同時に痛みが顔に集中するが「何しやがる」などと言った常套句は出てこなかった
「よぉ、今帰ったぜ」
「…あぁ殴ったのには理由があるんだよな」
「分かってるはずだ」
帰還していた等報告を受けていないと思っていればインパクターは報告はしていないと告げた、しかしアイリスの部屋に行けば先客が居たので後にしようと思えば驚いたことに知り合いがいたんだよ。と告げる
最悪だと思いつつ謝罪をしても反対に気分が悪くなるだけだと理解しており無言を貫いた
「…ちょっとばかし話をしようぜ」
「あぁ」
長い夜になりそうだと思いながらもイヤに冷静だと感じつつその背中をついて歩く、これは俺の責任だから…
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