「ちょっとばかし話をしようぜ」
俺にしてはえらく冷静であった、あの時すぐに部屋に押し入ってもよかったがそうしないことに対して理由がある、罪悪感と納得だった
都合のいいことだ、二十年誰のものにもならずに俺だけを待っていて欲しいと願うことは、何処までも強欲な事だと我ながら思う、そして後ろを着いて歩くスプリンガーの情も理解していた
俺は何よりも俺に腹を立てている
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「おかえりなさいインパクター」
G-9での任務を終えて重傷となったスプリンガーを含むメンバーをデブリに連れ帰る際多少尻込みした、万が一あいつがいなければどうするか…その反対にいたら俺はどうすればいいのか
データの中のアイリスはいつも俺に笑いかけ抱き締めていた、誰よりも俺をまともな世界に引き戻そうとする光だった、それが居なくなっていれば俺の世界は完全に闇に返るだろうとさえ考えた
けれどそんな予想は無意味なように船から降りると同時にアイリスはまるで昔の時のように俺の足に抱き着いて笑みを浮かべた、もう二度と離してなるものかと感じる
「スプリンガーが……そうなんだ、でもきっと大丈夫だよスパークはまだ光ってるしそのうち目が覚めるよ、彼ってば貴方が抜けてからずっとリーダーとして背負い続けてきたから、息抜きの時間だね」
治療を完全に終えても未だ眠るスプリンガーに対してそういったアイリスの横顔は昔とは違い大人びていた、何処と無く雰囲気が変わって大人になったというやつなのか
まるでひとつの戦場から帰ってきたようなもので、変わったのはどちらかなんて分かりはしない、ロードバスターと交代で毎日スプリンガーに会いに行きボディをこれでもかというほど磨いては「まだ起きないの?」と声をかけるアイリスを見た時、俺には割って入れないものが二人に芽生えていることを知った
「改めて言葉にするってのはおかしい事だがもう二度とお前を手離したくない、アイリス…好きだ」
「…インパクター、うん、嬉しい…私も大好きだよ」
俺は優しさにつけ込んだのかもしれない、こいつが何を思って二十年という長い月日を待っていたのかは分からないが都合のいいように解釈した、俺だけを愛して俺だけを好きだからこそ残っていたのだと
そして関係を明確にするために言葉にすればアイリスはとても嬉しそうな笑みを浮かべて俺の指に手を重ねて頬を擦り寄せ返事した
「ンッ♡…ぁ♡きもちい?」
「あぁ、気を抜くとやられそうなくらいな」
「ふふっ、ふっ♡よかっ、たぁ♡あっ♡」
男を知ってることに驚きはしないものの苛立ちを感じたがそれは俺のエゴだろう、接続することは自然だったがその手順は手馴れたものでサイバートロニアンまたはほかのトランスフォーマーと呼ばれる無機生命体種と身体を重ねたのだろうと直ぐに察した
それでも腕の中にいるアイリスは幸せそうな表情を見せその身体を俺に預けた
「すきっ…大好き、インパクター」
そんな単純な子供のような言葉で俺のスパークは休まり堪らずに左手で抱き寄せて唇を重ねれば伸ばした腕が頭に回される、聴覚センサーの近くで聞こえるアイリスの声は俺が知らないものだった
それを聞いた奴らを全て壊してやりたいと願うほど俺はアイリスを愛しているのだろうが残した事実は変わらないものだろう
「えらく慣れてたな」
行為の終わりに汚れたコネクタを"掃除"するアイリスを見下ろして堪らず言葉を漏らせば交わった視線がすぐに逸らされた、そりゃあそうだ俺だってこんなことを言うべきでないことは知っている、責める気はなかったが意思と反して言葉になってそれは漏れだした
小さな口のせいか所々歯が当たって擽ったいと感じていればアイリスはようやく止めてコネクタに手を置いてこちらをみた
「…慣れないよ、違うから」
「違う?」
うん、幸せな気持ちだったから。
そういったこいつの言葉に俺はそれだけ好意を素直に言われてしまうとどうしていいものか分からずにたじろげば優しく向こうからキスをされる
過去を気にしていても仕方がないと思いながらも全てを塗り替えてやりたいと思った、手馴れていたもののこちらから強引にされるのはなれないことや多少乱暴にされてもアイリスは照れくさそうに受け入れた
優しい相手としていたのだろうと思いながらもそんな奴を忘れさせるようにと思っていたが"優しい相手"の正体を知った時、理解した
「ッッアイリス、好きだ」
「あっ♡あ♡ひっ♡おっ…く♡」
「好きだ、好きなんだ、俺はアイリスが好きだ」
ドアの奥で聞こえた声に思わず左手の拳を強く握った
スプリンガーは俺が最も信頼たるべき存在だ、正義感が強くこんなクソみたいなチームの中で腹が立つほど正義を振りかざした、今すぐその部屋のドアを突き破って二人を引き離して殴りたいと思ったが二人がこうなるのは自分のせいだと理解していた
俺があいつを残した故なのかもしれない、スプリンガーはアイリスに対してどんな感情を抱いていたのかは知らなかったが二人を変える何かがあったからこそこうなってしまっている、二人を責める権利は俺には無いと言い聞かせるしか無かった
「もう殴らないのか」
「殴られたいならしてやるが?」
「その覚悟だったがどうやら違うらしいな」
アイリスの部屋から出てきたスプリンガーに一発決めたあと直ぐに話をしようと誘い会議室に入った、互いの自室よりもまだ冷静に話が出来る気がしたからだ
「なぁスプリンガー、お前どういうつもりだ」
1から100までいうつもりはないが俺たちの関係を知っていたはずで、お前は俺たちの背中を少なくとも後押ししていたはずだろう。と含めていえばスプリンガーは真剣な表情でこちらをみた
正直なところエンジェックス片手に話したいところではあるがいま冷静でなくてはこいつをCRチェンバーに叩き込む可能性があるので止めていた
俺は苛立ちを隠せないように右手で机を引っ掻けばスプリンガーは観念したように話をした
>>>
「あっ…ちょ、っと、インパクタっあ♡」
翌日任務から帰ってきてすぐだと思っているアイリスは俺を見つけるなり無邪気に駆け寄って怪我の有無を聞いた、大した任務ではなかったことやそもそも随分前に前に戻ってきていたことを隠しながらアイリスを無理やり部屋に押し込めば普段よりも強い抵抗をされる
「なんだ?えらく今日は嫌がるな」
「あ…いや、その…汗臭いしお風呂浴びたくて」
「気にしねぇよ」
「ッ♡♡ほ…んと、あっ♡♡シャワーだけ…おねがっい」
「今すぐ抱きたいんだ、ダメか?」
頼む。と俺らしくもなく小声で囁いてやればアイリスの硝子のような瞳が揺れる、知っている…お前は数十時間前にスプリンガーに抱かれたんだろ?その名残をどうにか消さなくちゃならないと思っている
馬鹿なヤツだ、そう思うならしなければいいだけのことだろう
結局折れたアイリスは俺の前で足を開いていた、こんな姿も全てあいつにみせたのかと思うと身体中のオイルが沸騰しそうだが果たしてどうなのか
「っあ♡や…ふっ、う♡♡」
「えらく濡れてんじゃねぇか、イヤって割には相当期待してたな」
「…っ♡♡」
「自分でシてたのか?」
「ちがっ♡あっ♡や、あ♡そこ♡」
ベッドの上でポルノ女優も顔負けに足を広げて俺の指を嬉しそうに咥えるアイリスは普段よりもずっとキツく興奮していることがわかった
こいつがどうしようもない被虐癖の女だと知ったのは俺が粗雑な男だからだろうか、初めこそ優しく丁寧にと繰り返していたのに一度酷くした時アイリスはとても悦んだ、その時の姿はまるで本能に忠実な雌だろう
片手で不便ではありながらも中指と薬指をぶち込んで親指でグリグリッ♡とクリトリスを押してやればアイリスは腰を揺らして啼いた
「イック♡♡らめ♡おさな…ぃれ♡だめ♡や、ぁ、ぱくた♡」
「見ててやるから安心しろ」
「あ♡あ♡ひ、ぅ♡ーーッッ♡♡」
プシュッ♡♡と音を立てて潮を飛ばす姿も、情けなく舌を出してコネクタを待ち望む顔も全てあいつに晒したのか?
そう考えれば考えるだけコネクタが苛立つ、スプリンガーは優しいやつだから俺のような乱暴なことはしないかもしれないがもしコイツがそれを望んでいたら?スプリンガーに対して忠実な雌になりたいと願っていたら?全て俺が原因だとしてもこの女のどうしようもない欲望が俺を嫉妬の渦に埋めて行く
「…舐めろ」
「ひゃ、い♡♡」
ベッドの上で座る俺にケツを上げて必死に媚びを売りながらもコネクタを咥えるアイリスは何処までも劣情を煽る、あの頃よりもずっとデカく雌として成長したケツや胸、慣れた様子の手つきや舌
「いんぱくたぁ♡」
そして他の男を知りながら何処までもこちらを愛おしく求める態度や声、スパークとブレインやボディ全てがバラバラになってしまいそうだった
それでもどうしようも無いほど興奮して頭を掴んで「いいか?」と聞けば目を細めるのを合図にまるでダッチワイフの如く好き勝手に揺らした
「ん"ぅ"♡お"♡ぐ、ぅ♡」
「はぁ…クソ」
それでもまだ嬉しそうに目を細めて受け止める健気なアイリスを愛している、他人を愛するなんざ一度も知らなかった俺でさえ人並みに嫉妬をして愛していると思うのだからスプリンガーほどの慈愛の精神がありそうな男であればどれだけこいつを大切に抱いてきたんだろうかと比べてしまう
「インパクター」
「…痛かったか?」
「ううん、もっとしていいよ」
ふと声を掛けられて掴んでいた髪が痛むのかと緩めて口からコネクタを抜いてやれば本当にこの女はどうしようもないことをいう
本当に俺はどうしようも無いやつだ、何処までも俺を想うこいつを試す様に酷くして
「っん"♡♡」
傷つけようとして
「ふ、ぐっ♡ぅ、う"♡」
それでも尚
「射精すぞ」
一番にして欲しいと願っている。
「ん…」
「おい、ここに出せ」
いくら人体に影響がないものだと分かっていても美味いものでは無いそれを喉で受け止めたアイリスに枕元のティッシュを差し出せば申し訳なさそうな顔をして吐き出してベッドサイドのゴミ箱に落とした
「気持ちよかった?」
「あぁ」
「よかった」
へにゃりと柔らかく笑うアイリスに口付けては何処と無く可哀想だと感じられた、本当はスプリンガーと結ばれるべきではなかったのかヤツとの話し合いで感じられたからだろうか
『アイリスはお前だけを愛してた』
『だから壊れそうになったんだ』
『…あいつの心に付け入ったのは俺だ、悪い』
そういった奴は決して自分本位ではなかった、それどころか俺達のことを強く考えてくれたからこそ罪悪感と愛情が生まれたのだろう
俺が同じ立場なら戻ってきた相手に譲る事など絶対に出来ないことだから
ベッドの上に寝かせたアイリスの足を掴みコネクタを押し付ければいつも通りの色っぽい女の顔をしていた
アイツにはどんな顔を見せた、アイツとどんな風にしていた、本当は俺ではなくてスプリンガーと…
「スプリンガーだったんだな」
「へ…ーーっ♡♡」
「別に怒ってはない」
向けるのなら自分への方がデカい、アイリスは突然の言葉に驚きを隠せない様子でこちらを見ては「ごめんなさい」と呟いたが謝らせたいわけじゃない
アイツに抱かれながらもそれでも尚好いていてくれた真っ直ぐなこの女を嫌いになれるわけが無い、俺というどうしようもない汚れたようなヤツを選んでくれたこいつを愛せないわけない
「っっ♡♡はっ♡あっ♡」
最新の注意を払い右手で抱き上げ左手で支え立ち上がればアイリスの小さな身体は簡単に宙に浮いて俺だけに支えられる、落ちないようにと必死に掴むその手さえ愛おしい、激しく打ち付けては響く繋がりあう音が部屋に響いた
一度引き抜いて背中を向けさせて壁に手をやらせ思い切り背後から腰を押し付ければアイリスはまた一層心地よさそうな表情をした
「ひっぅ♡ん…ぅ♡ごめ、なしゃ♡」
「謝るな」
「っ、ぱくた…インパクターが、すき♡い、ちばん、なの♡♡」
「…ッお前は」
嘘じゃないのだろう、泣きそうな顔でそう言われてしまえば元から怒ってはいなくても喜びからスパークの奥から湧いて出てくる
堪らずアイリスの顎を掴んでこちらに振り向かせて貪るように口内を荒らすようにキスをしてそのままベッドに押し付けるように沈めて後ろから強く打ち込む、雌としてよく実ったその尻や腰が揺れる度に興奮しつつ左手を腰から前に伸ばすとアイリスは「あっ♡だめ…♡」という
期待したナカはコネクタを締め付けており全くどうしようもないやつに育てやがってと内心スプリンガーに毒付いた
「ダメじゃねぇよな」
「あひ♡ぅ♡や♡…ィ、グ♡♡らめ♡きぢゃう♡」
「まだ一擦りだろ、少しは耐えろお前もレッカーの筈だろうが」
「んっぅ♡あっ♡あっ♡ーーっっく♡♡♡」
勃起したクリトリスを同時に何度か撫でればそれだけでイッたらしいアイリスはコネクタを千切りそうな程締め付ける、そのお陰で気をやりそうになりつつもギリギリを保っていれば掌がビッショリと濡れる感覚を味わいまた性懲りも無く潮吹きしたのかと気付く
腕を離せばぐしゃりと潰れた様にベッドに倒れ込むアイリスから自然とコネクタが抜ける様はまるで逃げるようにも感じられ自然と自身の口内を噛んだ
「まだ終わりじゃねぇだろ」
「お"♡あ"♡はっ♡ごぇ、なしゃ♡♡」
「ったく、自分だけか?」
「ちが、ぁ♡ぱくた…ぁ♡しゅき♡おくっ、きてゆ♡きも…ちい♡♡」
ベッドに抑え込むように後ろから叩きつけてやればアイリスはますます喜ぶ、こんなにも乱暴にされて喜ぶアイリスにスプリンガーのやつは手を焼かなかったのかと感じつつも思い切りに腰を叩きつければアイリスはきゅうっ♡とコネクタを締め付けた
「すき♡…あっ、いんぱくたぁ♡♡すき♡だ、いすき♡♡」
「…知ってんだよ」
お前がどんな気持ちで俺を待っていたのか、どんな気持ちにあいつに抱いてもらっていたのか、そして今どんな気持ちで俺に抱かれているのか、全てが何となくわかってしまう、それ程こいつは単純でかわいい女だ
髪を掻き分けて覗く項に舌を這わせて胸元に手をやりラストスパートだと言わんばかりに叩きつければアイリスもまるで望むかのように腰をこちらに押し付けた
「そろそろ…射精すからな」
「っん♡ちょ、だい…おくっ、ね♡♡」
顔の横に置いている右手に細い手を重ねたアイリスは泣きながら笑っていた、今こいつは俺に抱かれながらスプリンガーのことを考えているのだろう罪悪感と幸福感に塗れた顔は嘘が付けない証拠でどうしようもなく弱いこいつを愛おしいと感じながらその中に吐き出した
散々付き合ったせいか疲れきった顔のアイリスが最後にまた謝罪の言葉を漏らしながら瞼を閉じたのを見て起きてからしっかりと3人で話し合おうと考え同じようにスリープモードに切り替える
もう二度と手放さないようにと思って
>>>
再起動すると同時にアイリスはベッドには居なかった、それどころか基地にもおらず他の連中に聞けば仕事の関係で出掛けてくると行って数時間前に出ていったのだといわれた
「あいつ…」
慌てて向かった先は当然一人の男だった、どうやら何も知らなかったスプリンガーもまたこのことを知り頭を抱えた、今すぐ見つけだしてあの馬鹿に言わなきゃならないことがあると思う俺達はすぐさま足取りを掴む為に探すのだった
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