「アイアンハイド?なんだか機嫌悪い?」

ベッドに押し倒した恋人のセリフにアイアンハイドは人間のように鼻息荒く苛立ったような素振りを隠すことない態度で彼女を見下ろした
まぁな。と素っ気ない返事をする彼に今から本当に恋人として愛し合えるのかと彼女は多少の不安を感じながらもアイアンハイドは彼女ではなくその周りに対して酷く苛立ちを感じていた


互いにNESTに所属している為多忙の身ではあるのは当然であった、特にアイアンハイドはレノックスの仕事上背中を預けるパートナーであるし、アイリスはあのどうしようもないレッカーズ達の世話係…いや仕事仲間だった
アイアンハイドは人間の恋人であるアイリスを誇らしく思っている、誰よりも仕事が出来る技術者でありザンティウムの管理をレッカーズから任される程の知力と技術を持つ彼女はあの船を無くしてからNEST所属のトランスフォーマー達の武器技術者として仕事をしている

彼女の仕事をする姿をみて惚れたと言っても過言ではないほどその姿が好きであるアイアンハイドは基地で忙しなく動き回る彼女を眺めるだけで心地よかった
キューやラチェットに挟まれ新たな武器開発の話をしたり、レッカーズや自分の弟子のサイドスワイプやディーノ達に囲まれ荒々しい任務や新兵器の話をする姿などどの姿もアイアンハイドを魅了する

しかしながら彼女はサム・ウィトウィッキーとは違う意味でオートボットに人気であった、特に比較的若い連中から
それは彼女の発想が彼等を楽しませるものでありまた喜んでくれる彼らに彼女はいつも応えてやるからだ、特にレッカーズの面々は彼女の腕に惚れて引き抜いてきた為それはもう夢中であった、他の人間達に悪態ついてボロカスな言葉を吐いたとしてもアイリスを前にすると違う

「あぁもう完璧だぜさすが俺たちの仲間だ」
「いやもう頭が上がらねぇよ、今すぐキスしたいぜハニー」
「もうこうなりゃアイリスを改造してオートボットにしちまおう」

そりゃあいい。と喚き散らす三人の荒々しいオートボット共に彼女は「褒めてくれてありがとう、その感謝をほかの人にもしてあげなよ」と素っ気なく返事をするのだ
その姿を見てはアイアンハイドは銃の手入れをしつつも落ち着きなく苛立ちを感じた、今現在本部には全オートボットが集まっている、彼女の仕事ぶりを近くで見られることは気持ちいいものの馴れ馴れしい連中に彼は苛立っていた、所詮は嫉妬だ

「今忙しい?」
「いや、なんだ」
「この間言ってたプラズマ弾の改良が出来たからよかったら試して欲しいなと思って」

しかしながらアイリスはよく出来た女だと感じる、アイアンハイドに武器を試して欲しいと頼み人気の少ないトランスフォーマー用の射撃訓練場に連れていくのだ
当然仕事のためではあるため記録やら彼の感想を聞くものの二人きりの際には愛らしく恋人らしい顔を覗かせるのが堪らなかった

「今週末に休み被ってたから、よかったら一緒に過ごしたいな」
「今度こそちゃんと過ごせるのか?」
「勿論、ちゃんと前回の埋め合わせはする予定だから安心して」

前回の埋め合わせというのは彼女もアイアンハイドも実に多忙である為休みだとしても召集があれば行くしかないためだった、その前回というのも実に二ヶ月前のことでありいくら基地で顔を合わせられるからと言っても恋人としてと時間では無いためアイアンハイドは日々彼女との甘い時間を欲して苛立ちさえ感じていたほどだ

そうして普通の人間のように週末の休みを得たアイリスに合わせてアイアンハイドもオプティマスやレノックスから休暇申請及び外出許可書を貰っては仕事終わりの彼女を迎えに行った
勿論レノックスには力強く「無駄なことで俺を呼んでくれるなよ、あいつも」といえば彼は苦笑いをしつつ「そうならないようにするさ」といった
確かにどれだけ頑張っても彼では止められないことは理解してるものの努力はして欲しいのだから仕方ないことだろう
他の人間よりも随分遅くに仕事を終えて作業着を脱いでシンプルな服装の彼女が基地の入口で立っているのを近付きドアを開けてやれば彼女は何も見ずに乗り込んだ

「警戒心が足りないんじゃないのか」
「運転手がいないトップキックはこの世で一番安全な車だと思ってるから」
「よく分かってるな」

彼女の言葉一つで浮かれてしまう、しかし今は彼女と家に帰ることが先だと思いながらも夕飯は?寄りたい場所は?必要なものは?と念の為に声をかければ彼女は全てを大丈夫の一言で断る
それどころか全身をゆったりと彼に預けて指先で優しくシフトレバーを撫で呟いた

「早く二人きりの家に帰りたい」

毎日基地で顔を合わせてはいるものの意識して会わなければ彼女はいつだって他のオートボットに囲まれる、二人の専門分野は同じようで少し異なる上に人とオートボットである為仕事内容も当然異なる
前線に出るアイアンハイドの為にと彼女は日々武器や防具を試作しては彼に試して欲しいと会いに行き、アイアンハイドも武器の調整をと毎日呆れるほど見せに行く、そうでもしなければ満たされない程二人の時間は無いのだ
アイアンハイドも任務に一度行ってしまうと長いと数ヶ月帰らない場合もある、短くても数日はよくある事であり寂しさが募るのは当然だ
彼女の広い家にたどり着いて彼女を下ろし慣れた様に縮小する間でさえアイアンハイドは時間が惜しくて堪らなかった、今すぐ彼女を抱きしめて口付けてその空白を埋めるべき彼女を愛したいと願うものの安全のために外せる武器を外し、シャワーを浴びる彼女を待っていたが戻ってきた彼女にアイアンハイドは目を丸くした

「…ごめん、無理」

行為を拒絶と言うよりも殆ど失神に近い形で突如眠りについた彼女にアイアンハイドは絶句したものの仕方がないと納得した、なんせ彼女が休暇を取れたのも大きな企画を終わらせたおかげであった、まぁ明日があると言い聞かせて仕方なく恋人を腕に抱いてスリープモードに移行する名残惜しいと感じながら


翌日アイアンハイドは今日こそ彼女を愛してやろうと思うものの寝起きからノートパソコンを睨み付けて難しい文字列を並べてはコーヒーを飲む彼女に雰囲気では無いと諦め適当にテレビを眺めつつ小さくなった武器を手入れした
ようやく昼頃落ち着いた彼女をアイアンハイドはベッドに我慢ならないと押し付けては機嫌が悪いのかと問いかけられた

「そんなことはない」
「そう?じゃあよかっ…あ、くすぐったい」
「色気がないな」
「だって、んっ♡あっ…」

まだ外は酷く明るい、時計もティータイムを告げるにはまだ数時間の余裕があるほどの時間帯だった、しかしながらもう関係なく我慢できないとアイアンハイドは彼女の首筋に顔を埋めてその舌で首筋を刺激すればくすぐったいと笑いながら彼女は一蹴しようとしたが許さなかった

「我慢はもう出来なくてな」
「忍耐強いはず、っでしょ?」
「任務中だけだ」

惚れた女の前ではみんな所詮はただの犬畜生でしかない、そう思いながら彼女のルームウェアの隙間から手を入れて腹を撫でさらに上に手を伸ばし柔らかい彼女の二つの膨らみに手をやれば彼は嬉しそうに笑みを浮かべる、金属だというのに何故こんなにも柔らかく分かりやすく表情を変えることが出来るのかと毎度不思議に感じつつも満更でもない彼女は抵抗をしなかった

「期待してたんだろ」

低い彼の声にアイリスは返事も出来ずにいれば求めるように彼は僅かに反応し始める先端を指の端で弾けば彼女は子犬のような声を上げることに気分が良くなる
まだ明るいからとカーテンを締めるように頼む彼女を黙らせるように唇を塞いでその金属の手で彼女の胸を形変えた、部屋の中に広がる甘い声も熱の篭った女の顔もゆるりと動く細い足も全てがアイアンハイドを満足させる
愛する方法はいくらでもあるとはいえこんなに分かりやすく情熱的なものは彼らトランスフォーマーにはなかったのだ、それ故に夢中になることは仕方ない

「あっ…ん♡」

舌で優しく舐ればアイリスはたまらずアイアンハイドの頭を抱き締める、もう断る事など出来ないのだと完全にスイッチを入れられた彼女が観念すればアイアンハイドは更に嬉しそうに口元を緩めて乳頭を吸い付いてやった

「ンッ…♡」

僅かに漏れる声をアイリスは抑えたいと思いながらも口を閉じても溢れるものはどうしようもなかった、自分でもわかるほどに興奮しておりアイアンハイドに導かれるようにルームウェアのトップスを脱がされてはベッドの下に投げ捨てられる
どれ程楽しみたいのかと思うほどに彼が乳房を弄ぶことに我慢ならずに彼の手を腹に招けばアイアンハイドは一度顔を上げる

「情熱的な誘い方だ」
「焦らし上手」

互いに顔を見合せて笑いながらもアイアンハイドは自分とは違うどこもかしこも柔らかい肌にキスを落としていく、指を一本ずつ、手首や肘も忘れず、身体を撫でる金属の唇は僅かに冷たく心地よく感じながらアイアンハイドが胸元から下にキスを送ろうとした時、まるで二人を裂くように着信音がなった
アイアンハイドはそれが彼女のものだと知っていた、そしてその着信音から何処からの連絡かも

「ごめん、ちょっと待ってくれる?」
「ダメだ」
「あっ♡本当に、ダメっ」

長く続く着信音に苛立ちを感じていればようやく終わり、アイアンハイドは鼻で笑いながら彼女をベッドから逃さないようにとキスをしていれば着信音はまた鳴り出してしまいいよいよ彼女はアイアンハイドの顔を押し退けて僅かな隙間から身体を逃してベッドから出ていった

「はい?ロードバスター?どうしたの私休みなんだけど…えぇ?あぁそれの…」

彼女は知らないのだ、彼女が面倒を見てるレッカーズの綿々は態と連絡してきていることに、世話好きのあんなろくでもないどうしようも無い連中に優しくすることはいい事だが付け上がられているのだと言っているのに聞きもしない
そのせいで彼女は休みがろくに取れていないのだとベッドの上で睨みつけていれば彼女はアイアンハイドのそばによってきたかと思いきや彼の頬を撫でたあと床に落ちた脱がしたばかりのルームウェアに袖を通そうとする為それはダメだとアイアンハイドは慌てて彼女を抱きしめる

「きゃっ…なんでもない平気、それで今から私が行かなきゃなの?」

頼むから来いという電話の奥の声の主にアイアンハイドは苛立ちを抑えきれずにいた、まるでいまにも噛み付かんと言わんばかりの番犬のような表情だろう
話を聞く限りは彼女が必要そうでは無いがアイリスは望まれれば行こうとしてしまう、アイアンハイドは彼女を腕の中に閉じ込めてコトの続きだと言わんばかりにもう一度身体を撫でてやれば彼女は慌てて後ろの恋人を見つめてダメだというように手で払い除ける仕草をした

「(払い除けようってか?恋人に冷たいヤツだな)」

傷付くよりも通話相手への腹正しさが増してゆく、今頃向こう側では笑いながら早く来てくれと言っているのがよく分かる、どうせ行っても休暇なのだからテレビでも見ようなんて下らない誘いに変わることは経験から理解している
渡してなるものかとアイアンハイドは首筋に噛み付けば「ひゃ♡」と甘い声が漏れたことに彼女は思わず手で口を覆った

『アイアンハイドもいるなら一緒に基地に帰ってきたらいいだろ』

どうせヤルだけしかないんだろう。と見透かした品の無い言い方をする彼らに数日程アイリスを譲れないのかとアイアンハイドは感じ、いよいよアイリスの手からその通信機器を奪う

「分かってるならつまらん事で掛けてくるな、用事があるなら俺に通せ、でないとお前達をレッカーしてやるからな」

言い返してくる騒がしい彼らのことを無視して通話を切って電源ごと落として遠くのソファに投げ捨てれば腕の中の恋人は「大事にして」と呟いたもののそんな事を聞いてやれるかと辛抱たまらずに彼女の身を守る衣類を全て脱がしてゆく

「あっ♡はぁっ…あ♡やっ…ん♡」
「はぁ…っ、焦らし上手はどっちだかな」
「ひゃ、ぁ♡んッ♡ぁあ…」

ベッドに強く寝かせて彼女の足を掴み拡げ中心部に顔を沈めたアイアンハイドは苛立ちを隠さぬように彼女に奉仕した、通話をする前の熱が覚めていなかったらしい彼女のソコは蜜を多量に含み濡らしており彼はその状況に多少は満足するも少しだけ普段より激しい愛撫を止めるつもりは毛頭もない

「アイツらは分かってて毎回連絡来てきやがる…ん」
「お前を、俺から…奪うためにっ、な」

金属の大きな舌がアイリスを表面や内部を刺激する度に彼女は足を震わせた、しかしながら彼から逃れたり抵抗する意思はなく甘んじて受け止める
初めの頃は許してきた、アイアンハイドには専門職が分からぬ故に何か重要なのだと、そうして家を諦め基地に戻れば特に大した用事じゃなかった上にそのまま他の仲間たち(主にレッカーズ共だがそれ以外も)に彼女を奪われてしまい、挙句の果てに人使いの荒い基地の人間達まで休みを忘れて彼女を使うのだ

「嫉妬してるの…かわいい」

アイアンハイドが顔を上げて彼女に説教まがいに伝えてやっているというのに彼女はへにゃへにゃと緩んだ表情でそういった、隠す気は無いものの直接そう言われてしまえば彼は口篭る、ましてや"かわいい"などいわれてしまえば尚のこと

「惚れた女を取られて怒らん男はいないだろ」
「仕事してる私が好きっていってたのに」
「それもそうだ、嫌か?嫉妬しいの男は」

かわいい。
またそういった彼女にアイアンハイドはやはり気恥しさを感じて誤魔化すように彼女の唇を奪って舌に噛み付いた

「んぅ…ぅ♡」

くぐもった彼女の声と吐息を感じながら足の間に指を滑らせて撫でてやればビクリと腰が揺れる、ベッドの中で彼女は無駄話が好き過ぎると思いながら目を見てやれば彼女は次がなく不思議と目を開けてアイアンハイドと青い美しい硝子の瞳と視線を搦めた

「はぁっ、ぁっ」

目を見たまま指を沈めてやれば彼女は逃れられないようでアイアンハイドから視線を外さずに小さな声を漏らす、濡らし舐められたそこはスムーズに彼の太い金属の異物とも言える指を受け入れる
本来ならばコネクタを打ち込んでいいものを彼は手順通りに優しく彼女を愛してやりたいと願いしなかった、接続という行為は人間との間において愛を伝えるものだと彼は認識している為嫉妬に塗れていたとしてもその優しさを消すことは出来なかった
兵士とは違う、男とは違う、細く傷も無い女の身体を彼はただ愛し尽くしてやりたいとスパークの奥から願った、心地良さに両足を擦り合わせては蕩けた瞳の彼女に今すぐに繋がりたいと思いながらももっと乱れさせ感じさせたいと思った

「あっ♡や…ぁ、そこっ、ばっかり♡」
「相変わらず好きなんだな」
「…っ、いわ、なくていい、ぁあ♡」

余裕もなくただの女である彼女にアイアンハイドはさらに感じて欲しいのだと思いながら指を増やし弱い箇所を擦ればアイリスは堪らずに彼から逃れようとするが巨大な金属の体はそれを赦さずに押し返して彼女の弱い場所を撫でる

「だめ…あぁッ♡ほん…とに、イク」
「イケばいい、乱れた姿を見せてくれ」
「あっ♡あっ♡っく、ぅ…ッ♡」

収縮するソコにアイアンハイドは一度指を止め彼女を見つめた、普段よりもずっと濡れた瞳や艶やかな唇に荒い呼吸、それが全て自分が仕立てあげたのだと知れば心地よくますます仲間たちに彼女を手渡したくないと思った、例えその感情がアイアンハイドとオートボットの仲間で違ったとしても

「まっ、て♡イッた…から」
「キモチイイのは嫌いじゃない筈だ」
「…、っだ、としても♡あっ、やっ…そこっ、しな、ぃで♡♡」

絶頂を迎え震える彼女のことも気にせずにアイアンハイドは指を動かし始めればアイリスは泣きそうな表情を浮かべた、もっと泣かせてやるといわんばかりに僅かに主張する陰核を器用に親指の腹でグリグリと押してやればアイリスは耐えきれずにシーツを強く握り首を振った
気持ちいいことが嫌いではないという答えを否定しない彼女の素直さにアイアンハイドは僅かに悦びを感じ何度も彼女を快楽の園に導いた
彼の指が金属でなければふやけてしまう程、シーツの色が変わるほど、アイリスの身体の震えが止まらぬほど、長く彼は彼女を指や唇で堪能し終える頃彼女はぐったりと疲れきったようにベッドの上にいた

「やり過ぎたな」
「…ばか」

それでも悪くないと彼女が思うのはアイアンハイドが何処までも自分を愛していることを感じるからだろう
ばか。とこぼした彼女の言葉に困った様に笑みを浮かべる彼は普段敵に見せるような恐ろしい表情などはなりを潜め、ただ一人の女を愛する男でしか無かった
アイアンハイドはそっと彼女に顔を寄せればアイリスも自然と彼の冷たい顔に手を添えて口付けた、優しく重ねて何度かリップ音を立てたあと静かに目を見つめて深いキスをした

「もういいな」
「我慢できないの?」
「まだ焦らすのか?ここまで来たら拷問だな」

中断に中断を重ね続けたのだと言いたげなアイアンハイドの気持ちを理解しているアイリスはクスクスと楽しそうに笑ったあと足を僅かに拡げて、彼の腰パーツの内側に細い指先を入れ分かりにくい小さなスイッチを撫でた

「私ももう我慢できない」

そういってカチリと音を立てて彼女がスイッチを押せばコネクタのハッチが開き人間のものとは大きく異なる金属製のソレが彼女の腹にぶつかった、先端からはドロドロと濃く熱いオイルが溢れ彼女の身体を穢すのが互いに理解出来てしまい気恥しささえ感じた

「あまり煽って焦らせるな、用意がいる」
「二段目ね」

ベッドサイドにあるチェストの中にある箱を取りだしてアイアンハイドは慣れた手つきで彼ら専用の分厚い避妊具に似たそれをコネクタに嵌めた、トランスフォーマーと人間が恋愛関係を結んだ上で肉体関係を作った際に必ず妊娠の面とは別で必要だと知り裏で密かに彼女が作っていたものだった
生憎人間とは異なり厚みなどは重要視されなかったらしくアイアンハイドはシリコンのような避妊具に似たそれを装着してはジロジロと眺める恋人を睨みつけた

「あまり見るものじゃないだろ」
「破れたりしたら改良が必要になるかもだし」
「…感想なら終わってからにしろ」
「でも…ぉ♡ンッ…ぅ、はぁっ、あ♡♡」

ベッドの中でも好奇心が消えない少女のような彼女に苦笑してアイアンハイドは黙らせるようにじっくりと慣らしたソコにコネクタを沈めた、人間のものとは遥に異なる硬さや大きさに感覚、全てがアイリスを支配した
何度も受け入れているというのに未だ慣れずに必死にその体で受けいれた彼女にすぐには動かず慣れるまで優しく抱きしめて背中を撫でるアイアンハイドは誰にも邪魔されずに彼女を愛せることは何よりも幸せだと感じた

アイリスは彼に愛される度に武器のスペシャリストとやらは繊細な動きをするのだと感じた優しく自然で指先ひとつから彼自身の感情を感じるようで心地よく感じられた

「もう…動いて、いいよ」
「苦しければ言ってくれ」

ゆるりと動き始めたアイアンハイドの腰の動きに合わせてアイリスは自然と声が漏れ出してしまう、臍の辺りまで触れているのではないかと感じるほどの彼の熱に溶かされて声を漏らせばアイアンハイドは髪を撫でてアイリスの頬にその巨体を丸めて口付ける

「はぁ…あっ、んっ…ふぅ、ぅ♡」
「熱いな、溶けそうだ」
「わた、しも…ぁっ、ん♡」

戦闘の時の荒々しさ等を感じさせない程に緩く優しい動きは心地よく、全身で彼を感じるものであり気恥しさも感じた
アイリスがアイアンハイドの大きな手に指を絡ませれば彼の手は金属であり2.3倍ものサイズであるために握り辛そうにしながらも優しく握り返しては嬉しそうに口元を弛めた

「あいあん…はいど♡ぉっ、あ♡すきっ…♡」
「あぁ俺もだ」

彼女が名前を呼び言葉を告げる度に酷くアイアンハイドを締め付ける、感情が昂り気持ちが溢れているのだとよく分かると感じながら首筋に舌を這わせて腰をさらに奥に押し進めれば甘い高い声が部屋に広がった
外はまだ明るく車や人の喧騒が閉じた窓の隙間から聞こえた、明るい日差しの中黒い金属の中に閉じ込められるように抱かれる彼女を美しいと感じながらアイアンハイドは繋がった状態で彼女を抱き上げて膝に座らせた

「ぁあっ♡♡…っふか、ぃ」
「苦しくなさそうだな」
「は、ぁ♡くる…しくない、け…どぉ♡」
「俺のがよく分かる」
「あっ♡おくっ…あたる♡♡」

重力に従い自然と更に奥に迎えてしまうそれにアイリスは堪らずアイアンハイドの首に手を伸ばして抱き締める、体位が変わったことにより苦しくなるのはお互い様でさらに強く締め付けるそこにアイアンハイドは僅かに表情を苦しそうに変えながらも耐えるように彼女の腰を抱き揺らした

「あ…、あ♡…ンッ…はぁ…♡」

外の日差しが流れ込む部屋の中は二人の異なる温度を混じえ暑くなっていき、気付けばアイリスの額にはうっすらと汗が滲んでいた、アイアンハイドはそれを唇でなぞる様に拭えば彼女に優しく胸元を指でノックされる
それが何を意味するのか知っていた彼は彼女に顔を向けてやりキスを受けた

「っすき、アイアンハイド、すきだよ♡」
「俺も愛している」

くだらない嫉妬をするほどにと内心自分を嘲笑いつつ告げれば彼女は限界だと言葉を漏らした、その言葉にアイアンハイドも自分の限界を感じていた為より一層強く彼女を抱き締めて唇を貪りながら互いの身体を揺らした
軋むベッドの音や部屋に溶け込む彼女の声にアイアンハイドの細かなパーツが動く男が全て二人の耳に落ちていく

「イクッ…はぁっぁあ♡♡」
「っぐっ、ぅ…く」

低い彼の声と高い彼女の声が部屋に混じり、ドクドクと分厚い避妊具の奥でオイルが吐き出されているのを感じたアイリスは彼の胸に頭を寄せて背中に腕を回して余韻を感じた
時計はまだティータイム程度の時間であり一日が長いと感じつつも満たされていた、途中で呼び出された電話の内容も忘れてしまうほど心地がいいとアイアンハイドの冷たい金属の胸を味わう頃ゆっくりとコネクタが抜かれていき寂しさを感じていればアイアンハイドは手馴れたようにそれを処分して再度チェストの二弾目を開けた

「なんだまだあるんだろ」
「…あるけど、まだするの?」
「俺が我慢が出来るタイプだと」

それでなくとも行為中に邪魔をされかけ、昨日の夜も相手にされず、この家に来たのはいつぶりだ。と珍しく彼はネチネチと言ったことに案外彼は気にしいなのだと思いつつ再度コネクタの準備をしたアイアンハイドに押し倒されアイリスは嬉しそうに笑みを浮かべて足を薄く開いた

「私も、我慢したくない」

そういえば彼は酷く嬉しそうな顔をして口付けをした、明日も休みなのだからベッドで過ごすのも悪くないと感じながら二人してベッドの中にもっと深く沈み込むのだった


「あれだけ連絡したのに来ねぇとは随分冷たくされちまったもんだ」

休み明けも終わったアイリスは普段通りに基地に戻り仕事をこなしていればそう話しかけてきたトップスピンに苦笑する、後ろの二人からも薄情なもんだと彼らはいい互いに休みだったのだからいいじゃないかというもののまるで子供のように喚き散らす彼らに思わず耳を塞ぎたくなる
隣に来たキューはアイリスに仕事の進捗状況をタブレットに入れていると言いつつも素敵な休みが取れたようだといった

「どうしてわかるの?」
「アイアンハイドの機嫌がとても良かったから」

彼の言葉に思わず目を丸くしたあとアイリスは思わず笑みが溢れていれば若いオートボットの兵士たちが次々と集まりアイリスに武器の整備やら洗車やらと口々に言うものでこちらの仕事は顧みずかと思わず呆れながらも適当に流してやれば重たい足音を立てて黒い巨大なオートボットが現れる

「随分楽しそうにしてるな」
「えぇ、今日も何かあるの?」
「これの調整を変えて欲しくてな」

他の連中が彼女を取り合う中でアイアンハイドが一番に優先されていることを二人とも理解していないとほかの仲間たちは思っていた、アイアンハイドは背後の仲間を見ては早く持ち場に帰れと手で追い払うため彼らは呆れたようにその場を後にした
調整をと言われたアイリスは詳しく見るためにアイアンハイドに一度持ち上げて欲しいと頼めば彼は手を地面において彼女を招いて見せた、聴覚センサーに届く声は独り言でどうしたものかと悩ましくした後に何らかのアイデアが浮かんだのか口を閉ざした為下ろそうとする間際彼女は珍しくアイアンハイドに顔を寄せて小さく呟いた

「みえみえの嫉妬だなんて、可愛い人」
「…ほら降りろ、もういいだろ」
「はいはい、また出来たら声かけるからね」

休みの日から随分と腑抜けたとアイアンハイドは彼女に背を向け歩きながら考える、顔に当たった彼女の吐息や「可愛い人」と呼ぶ熱の篭った声に今すぐ彼女を抱きしめたいと願いながらもそこまでする程子供でもないのだと彼は言い聞かす次の休みはいつなのかと期待しながら考えて。

-

- 42 -

←前 次→
top