花家大我
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「…あぁお前はどこまでも綺麗だ」
男はそういった、女は幸せそうに微笑んで
日本人とは違う青い宝石のような美しい瞳
所々傷のついた体を包帯で巻いて
真っ白なウェディングドレスを着た女
長い黒髪を垂らして、微笑む
秋の寒い日、女はやってきた
誰ももう治せない病気を患って
歳の若い女は結婚をしたばかりだったが、その病気故に捨てられたと述べた
それに哀れみを感じたかいつしか愛を求めあった
「ねぇ大我さん、私いつか治るかしら」
「あぁ、当たり前だ俺が患者を死なせるわけない」
毎日毎日二人で祈りあった、手を握りあってどうか明日がお互いにあるようにと
着飾り、花を送り、宝石を着せて、二人だけで永遠の幸せが見つけれたのならばよかったのにと願った
医者と患者の間に感情などあってはならない、けれどその時の花家大我には意味がなかった、それほど女を愛してしまっていたのだから。
おかしな話、このまま逃げてどこか二人の世界に行けたのならばよかったと願うほど
「…大我さん」
「なんだ」
「死にたくないの」
初めて彼女の弱味が出た、悲しそうな顔に苦しそうな表情でその手を両手で必死に抱きながら祈る
神であれたなら助けれるのにと、医者であっても人である
「…あぁ」
「どうか私が死んでもあなたのそばにいさせて欲しい」
残酷だと思った、世界は狂っていて、どんなに人間が足掻いても運命は曲げることは出来ずに朽ちようとするのだ
だからその日まで必死に二人の時間を共にした、愛おしいからと悲しさも埋めるような
ゆっくり2人で死ねばいい、彼女のあとを追えばいいと
「葵何してるんだ」
「ん?大我さんにおまじない」
花畑の真ん中で彼女は真っ白なワンピースに身を包み、彼の小指に花を結びつけた
まるで婚約指輪のようにそれは恥ずかしいが嬉しいものだった
「大我さん、なにしてるの?」
「おまじないだ」
「…結婚指輪みたいだね」
彼女の細い白い指に色をつける青い色の花
ゆっくり二人の時間は消えていくのが目に見えてわかる、生命の時は短いと感じる
苦しくなり、涙が溢れそうになる度、わかったように目尻を優しく撫でながら彼女は微笑んだ
「私達は一緒よ、だって運命だもの」
じゃなきゃ、一緒になんていれない。
苦しんでるのは本人のはずなのに嬉しそうに笑う
笑顔の素敵な宝石のような瞳、彼女の指先にいつからか大きなダイヤモンドがついた
それを毎日彼女は花畑の真ん中で見つめた、嬉しそうにみては小さく笑う
「葵、幸せだな」
「うん、幸せだよ大我さん…」
そんな幸せなんて存在しなかった
彼女は溢れんばかりの花の中で死んでいた、人として見ていいのか分からない
目には青い宝石が埋め込まれ、服は真っ白なワンピース、ボロボロの肌に腐敗し続けた体
ハエが集り、ひどい匂いがする、匂い取りのためにワインや消毒液が床に落ちている
花の溢れるベッドの上にはそんな遺体を抱きしめる男がいた
「あぁ葵、今日も綺麗だな」
いつもと変わらない何も知らないような
幸福だけを求め続けて狂ったのだ。
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元ネタ
[エレナ~究極のラブストーリー]
(検索してはいけない言葉)
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