イルミ
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初めて出会ったのは5歳の頃だった、ゾルディックの家に訓練の為に預けられた1年、その間に出会った彼は優しいお兄さんだった
「ねぇ、リーリェは結婚したい人いる?」
小さな子供にそういった彼は仕事を終えたばかりで子供部屋としておもちゃのたくさんある広い部屋で遊びに付き合うように積み木を積み上げた
首をかしげた彼女に無表情でどうなのかと問う
「けっこん?」
「そう、将来一生を共にする人、父さんとか母さんみたいに」
「リーリェまだわからない…けど、ここのみんなはやさしいしイルミさんとずっとあそびたいな」
今も昔も全く変わらない、彼の表情、齢11にしてゾルディックに嫁いだのは間違いだったのかもしれないと思えた
だがゾルディックの母であるキキョウは大変喜んだ、それもその筈イルミが初めて選んだ人間だからだ
家族全員が喜んだそれも歳の近いキルアたちは特にこれからもそばにいれるなんて
イルミの髪があんなに伸びたのはある日の事だった
2人きりで夜遅くに帰ってきたイルミの髪を乾かしている時のこと
「イルミさんの髪は綺麗だね、さらさらだしキキョウさん譲りなんだ」
「まぁね、でも俺リーリェのふわふわの髪のが好きだけどなぁ」
「イルミさんきっと伸ばしたら綺麗になるよ、サラサラだし」
それから次の瞬間彼は針を自分に打ち込んで髪の毛を一瞬にして伸ばした、長すぎる髪を整えれば予想通り似合っていてショートヘアーも似合うがやはり長い髪は美しい髪に反映され彼を余計に魅力的にさせる
どうだと聞きたげな彼の瞳は爛々としている、正直な話彼は素直な男だ、愛を多く語り好き嫌いが激しいそして少し自意識過剰
「イルミさんおやすみなさい」
「うん、おやすみリーリェ」
彼と広いベッドを共にする時いつも深く手を繋ぎ合う
それは寂しさを紛らわせるようだった、キルアが家出をした時、何も思わないふりをして悲しそうだったのを彼女はよく覚えている
その日の夜は強く抱きしめられて眠りについた、幼いながら籍を入れたが彼は体を無理に求めることも何も無い、ただ側にいてくれたらいいという彼は妻が欲しくて無理やり作ったわけではなく、自分を選び自分を大切にしてくれているのだとよくわかった
「イルミ寝れない?」
毎夜決まった時間に目を覚ます時にこちらを見る彼を見て苦笑いをする、自分よりも随分と歳上なはずなのに寂しがりである
体を起こして背中を壁に預けながら太ももを叩きながら何も言わずに招き入れる
細くも男の腕が近づき腰に回されてまるで母親の中に戻りたいと願うかのように体を縮めて抱きつく、彼の温もりが直接伝わるのを感じながら目を細めて髪を撫でた
「大丈夫、私がいるよ」
愛する人が消えることが怖いと思ったのはいつからか、毎夜帰ってきた日はこうしてする
まるで動物のように求めて、捕食者のくせにと悪態つく者もいるかもしれない
ある日ゾルディックの柱であるシルバがいった
-アイツはお前なしじゃ生きれない程に弱い-
有り得てはならないというのに、イルミは強い暗殺者としては完璧だ、1人で任務をこなすことも簡単に出来る
なのにそんな小さな少女に依存した、針を使うこともなくただ普通の幸せを願いながら
「ねぇ、リーリェ」
「なぁに」
「俺のこと好きでいてくれる?」
「うん、ずっと好きだよ」
そのためにここにいるのだからと言いそうになる、嫌だと思ったのか少女の家族を奪ったくせに彼はいう
嬉しそうに目を閉じては寝起きが聞こえ始める、まるで幼い子供のようだ、長い髪を撫でながら明日を思う
早くあなたと繋ぐものを欲したい、そう歪みながら願い始めて
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