密着



「ねぇダンデ、ちょっと狭い」

「はいはい、少し静かにな」

「ングッ…」

息を潜めて隙間から外を見る

「えー!どこいったんだろ」

「折角サインと2ショット貰えるのに」

「まだこの辺でしょ」

女性たちの声が大きく響く、文句を言いたげな顔で睨む智華に小さく微笑めばギュッと足を踏まれる
これが終われば文句を聞かねば。と少し冷や汗をかく

そもそもこの狭いロッカーにいる2人がなぜこうなったかは少し前に戻る

【優勝はチャンピオンダンデ!】

その声と共に会場の声は最高潮になりダンデはいつも通りのポーズを決めた
それからすぐだった汗を流すために向かおうとした矢先ファンであろう女性たちが大量にいた事に、その後の予定もあったダンデは捕まるわけにも行かずソロソロと隠れるようにしていたがバレてしまった、それ故に待ち合わせをしていた智華の腕を引っ張り選手用の更衣室のロッカーに逃げたが中々ファンは諦めを知らず警備員に注意されていても気にせず中を徘徊しまわっていた

「…ごめんな智華、今日約束したのに」

「別に期待してないし…」

強気にそういうものの実際とても楽しみにしていたことを知っていた、今日の試合が終われば行きたがっていたハンバーガー屋に行く約束をしていたというのに中々外にも出られない、それどころか狭いロッカーは2人で入ったのは間違いで智華の匂いや呼吸がよく感じられる

「あと、その…ダンデの手が邪魔」

「え?あァ悪い」

「ンッ…」

智華の腰あたりにあった手を動かそうとすれば丁度おしりにあたり小さく甘い声が出た
思わず智華を見遣れば耳まで赤くして顔を逸らす、男であり戦い終わり昂りがまだ冷めない今下半身に来ないわけもなかった、だからそれはダンデも悪い気を少しだけ持ちながらイタズラをした
スカートの上からゆっくりと大きな手で包むように鷲掴み、グニグニと形を変えていく

「ダンデっなにすっっ」

「ん、ちょっとな」

大きく文句の声が上がる前に口を封じて歯列をなぞる様に舌を這わせて唇を舐めればそれだけでとろりとした瞳で見る。

「ふぅ…っぁ、やだ」

「最後までしねぇから」

「そっ、やだってばぁ」

「本当に嫌ばっかり言うなら止めた方がいいか?」

スカートの中に手を入れて下着越しに触っていてそれを言うのは卑怯ではあるが、自分でも少しずるい環境でこんな行為をしてると自覚がある、とはいえ興奮を抑える事が出来ないのも本当の話であり目の前で顔を真っ赤にして涙目で見上げる恋人と密着していれば耐えられるわけもなかった

「少しだけだから」

「ほんと、きらい」

ポツリと呟いたが否定をしないのは智華自身興奮しているからだろう、小さくてまるい尻を撫でるように触れる下着の肌触りが妙に気持ちよくてそれを楽しむように指の裏や手のひらで遊び続ける
胸元にさらに顔を近づけて小さくて鳴く姿はまるでか弱い雛鳥のようだった、クロッチ部分に触れれば厭らしい音が狭いロッカーの中に響くように聞こえる

「感じた?」

「べっ別にそんなのじゃ」

少しだけずらして指を入れればソコは充分と言わんばかりに熟していた、少しだけ触れた筈の指が甘い液を指先に付着させるものだからダンデは智華をみて悪戯をした子供のように微笑む

「智華の変態」

そう低い声で呟いて指を蜜壷に沈ませた

「ちっちがぁっ、ンンッあ」

「声小さくな」

もう片腕を狭い中動かして逃げようとする腰を更に密着させる
我慢のできない声を抑えられるほど腕が動かせられないために唇を奪う以外答えが出ずに何度も深く舌を絡め合う、狭く密着したロッカーに熱と甘い匂いと香水の香りが広がる、まるでお香のように香るそれは二人をさらに興奮させていく
中で指を動かしながら親指でグッグッとクリトリスをいじめれば涙が自然と毀れて苦しそうな声が漏れる

「んんッふぅ…はぁ、あ」

「気持ちいいか?」

目を見てそう言えば素直に首を縦に振る
興奮しすぎて勃起したダンデのペニスが智華のへその辺に当たるのがよくわかる、カウパーでべたべたになったそれがユニフォームと智華のワンピースの色を変えさせていることも今はまだ気づきもしない

「あっあっハァ、ん、もむり」

「アァいいぞ、何回でも気持ちよくなろうな」

まるで子供を慰めるようにそう微笑んで言ったダンデがまた唇を奪う、小さな智華の口の中を探るように犯すように奥まで舌を入れて、さらに小さな舌を甘噛みしてやれば嬉しそうに腰が動く
限界の近そうな智華のヴァギナが悲鳴を上げるように締め付ける、苦しそうに声も出せずに喘ぐ智華の姿が可愛くてキスをしていても何をしていても目を閉じたくなくなってしまう

「ん、ンン!!」

「チュッ、はぁ…すげぇイッちゃったな」

軽く潮を吹いたかの様にダンデの掌がビシャビシャになるのが確認できた、智華は少しぼーっとした顔でダンデを見つめていれば楽しそうにまた笑って膣内で指がコツコツと動き出す
1度イクだけでも腰が限界な今に逃げ出そうとしたくてもロッカーから出たら次はファンが探していることを思い出す

「もっ、やらから…やめっアッ」

「いつもセックスする時もっとしてるんだから行けるだろ、智華は俺が嫌か?」

「いやじゃっぁはなぁっいけど」

「じゃあイけるよな、大丈夫家帰ってもずっとしてやるからけど声は出すの禁止だな」

「ンンッあ」

指を抜いて濡れたその指先でクリトリスを弄る、指先でも分かる興奮して勃起したそこを苛める
グチュグチュと音を立てていけば耳まで犯されているような感覚に陥って、智華は羞恥心で消えてしまいそうだった声を出すことも出来ずにただ我慢しようとダンデの胸元に顔を埋めて必死に声を抑えようとしてと下半身からくる甘い電流に勝てないでいた

「あぁっハァっう、きもちぃきもちいのだんでぇ」

「そうだな、クリトリス好きだもんな智華」

「はいっぁ、すきぃすきらから…もっ、や」

快感が怖くて仕方ない、ピリピリとイッた後からくる電流に脳みそが侵されて
小さく潮がぷしゅぷしゅと音を立てて自分とダンデの足を汚していく、大きな波が訪れて絶頂を迎える度に口元は抑えられて奥まで侵される
密室の中はいつの間にか熱など忘れて2人して本来の目的を忘れそうになる、4.5回目の絶頂を迎えれば限界らしい智華の足は産まれたてのポケモンのように足をプルプルと震えさせた

「そろそろ…声聞こえないな」

ふとダンデはそういって疲れきった智華を軽く抱き上げてロッカーを足で蹴るように開けた

「らんれ?も、いい?」

「ん?あー待ってくれ」

体を動かすのもやっとの智華を更衣室のベンチに寝かせてやり、ダンデはドアに着替え中の看板を掛けてロックした

「じゃあやるか」

そう言って微笑んだダンデの笑顔に智華は思わず正気を疑う、先程散々された側はもう限界をとっくに迎えているのだ
足腰は甘く重たい、動けないよりも動きたくない今ダンデが近づく事を逃げることも出来ない大きく足を開かされダンデがユニフォームのズボンを脱ぐのを見つめた、ふと思い出したように智華の下着を脱がせて今度は優しくバードキスをする

「ホントにするの?」

「おう、それに智華も興奮してたろ」

「してないし…別に」

「そうか?でもほらこんなにピッタリくっついてるだろ」

楽しそうにペニスを智華のヴァギナに付けては擦る、避妊具を持ち歩いてるわけもなく生でするその行為は久しぶりで興奮しないことも無い、目はペニスに奪われて早く欲しいと願っていても智華は素直にそうも言ってられないでいた

「素直じゃない智華もかわいいからっな!」

「アッッ!はぁっんッんッ」

「すげぇキツキツだな俺のそんなに欲しかったか?」

「ほしっぁ、ほしぃのっっはあ、あっっだんで、だんでの」

「ホント可愛いな」

嬉しそうにダンデは智華の後頭部を包むように捉えてキスをする、先程よりも広いとはいえ密着した2人
広いその背中に爪を立てるように抱きしめて甘い声を何度もあげる、場所も忘れて子供のように求め合った

「すき、だんですき」

「あぁ俺もだ、そろそろイッていいっか」

「ん、ナカだからぁあっ私もイクっ、いっちゃっんん!!ッ」

「アッッはぁっ…ふぅ」

智華が腕を伸ばしてダンデの唇を奪うと同時にピストンがゆっくりになり膣内でビクビクと動いた大きなペニスに満足して智華はギュッと足でダンデの背中に絡めて固定させる
試合と違う汗やら体液がお互いを汚した今最初の事も何もかも忘れてもう一度熱を取り戻したダンデが腰を動かす頃には時間は夕方を過ぎて夜に向かう頃だった。





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