クラウス・V・ラインヘルツ
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それはどんな野蛮な人間でも彼を生粋の紳士だと
ナマエもそう分かっている、恋人兼上司である彼は非常に優しく甘く紳士的な人物である
そしてナマエは淑女とは到底呼べない女でどちらかといえばふしだらで自堕落な女であった、気になる男が入れば直ぐに尻尾を振り笑顔を見せて、その様はまるで女性版ザップ・レンフロ……とまではいかないが尻軽な女に見られてもおかしくはなかった。
とは言えナマエにも愛する男がいるのだからそれなりには理性も秩序も持っている、ダメなことはダメだと認識をしているが羽目が外れたのだろう
「てなわけで飲んできます」
「わかった、22時頃には迎えに行こう」
「大丈夫ですちゃあんと帰りますから」
彼女が朝ニコニコと友達と飲み会に行く話を聞いたクラウスは悪い予感がした、決して裏切りをするという訳では無いがなにか黒いものが浮いては消えた気がしたのだ
そんなことを気にしないナマエは事故を起こした、そう飲み会の席で男とキスをしてしまったのだ、勿論ナマエからでは無いがそれはまぁ…恋人のごとく
何故それを目にしたかといえばクラウスは22時に断られたが迎えに行った為だ、そのまま何も言わずナマエを抱き抱え全員分どころか全員が二次会まで行けるほどの金額をテーブルに叩きつけて歩いた
1人で迎えに来た彼は無言で車を走らせて家とは違う方向に向かった
「あのクラウスさん、家の方向違うよ〜?」
呑気なナマエの声も聞こえないふりをして走らせて車から下ろしたかと思いきやどこかしらのホテルで手短に手続きを終わらせ部屋に連れられる
「え、と、ここってそのそういうホテルじゃ?」
ゆっくりと酔いの冷めたナマエは冷や汗が出る、決してクラウスはこんなところに来て行為を行わないいつだって優しくいつだって紳士的に対応してきた。
無言のクラウスを見上げてナマエはてんやわんやしていれであの大きな手で頬を撫でられじっくりと見つめられたあと顔が近づいた
「ねぇくらっ、んっ♡ぁっチュ♡」
有無も言わせずあの大きな彼の口がナマエの口を覆うように口付ける、分厚く大きな舌が遠慮なく力強く口内を侵す
ナマエの荒い息と互いの唾液の音が静かで薄暗い部屋の中に響く
「ハァ…ハァッ…」
「ナマエ、下を脱いで四つん這いになりなさい」
そう言いながらクラウスはいつもと変わらない声色で指示をしながらベストを丁寧にハンガーにかける、ナマエは呑気な事に(たまにはこういうのもアリかもしれない)とクラウスの心など知る由もなく履いていたズボンとパンティーを脱ぎさりベッドの上に四つん這いになり、まだかまだかと下腹部が疼くのがよくわかる
「ナマエ、君は少し注意力が足りないようだ…今からする行為はあくまで教育であり、傷つける訳では無いのを分かってくれ」
「へ?~~~~~ッッ!!」
ナマエはその瞬間から記憶が飛んだのではないかと思った、最初の0.数秒は何をされたかさえわからなかったが尻に響いた熱と痛みに何をされたのかが脳を刺激させ理解した
そう、クラウスの片手が腰を優しく掴んだと思いきや、もう片手は彼なりには調節しているとはいえ痛みを伴う力でナマエを叩き上げたのだ
「な、なんで?ッッッたあ!!
「先程あの場でキスをされていただろうその分、そして今は昨日知らない男から珈琲を貰っていた分」
大きくバチンっっと部屋に音が広がる、ナマエとてライブラの戦闘員であるのだから痛みにはそれなりに慣れている、それこそ麻酔が無くても自分で切られた腹の傷を縫うことが出来る程度には痛みが強い。
とはいえ恋人から与えられた痛みはどうかと言われればまた違った、心も体もズキズキと痛むがそれと同時にナマエは酷く興奮したあのクラウスが怒り悲しみ嫉妬をしてまるで1人の雄に成り下がってまで自身に感情を向けていることが
だがしかしそれを悟られたくは無く、さらに言えば彼がいくら力を調整してるとはいえスパンキングは痛みを広げさせていく
「っっも、やめたい」
「ダメだ、ナマエには分かってもらわねばならない、私がどれだけ貴方を想い心配していることか」
「え、ねぇ!これはやだって、やだっ」
突如体が浮いたかと思いきやクラウスはベッドに腰かけ、その膝の上にうつ伏せで置かれる、まるで本当に子供が親におしりを叩かれるような姿である
「ではあと5発にしておこう」
クラウスは優しい決して無闇矢鱈手を上げる男ではない、さらにいえばこの行為さえ罪悪感に駆られているだろう、とはいえ彼の気持ちは複雑でナマエに反省して欲しい部分もある為に結論この結果に至ったのだろう
「体勢だけでも変えたいんですが、こんなの子供みたいですし」
「それは聞けない頼み事だ、私も昔父にされた経験がある…君も同じように反省して欲しいのだ」
「ーーーーッ!!!」
バチンと部屋に乾いた音が響く、ギュッと力強くクラウスのパンツを掴み声を押し殺す、彼の片手は大きく広く全体に広がるような痛みだった
「もう一度」
「ッッーーッたい!!」
涙目で見上げればクラウスはさぞ困ったような顔をしていた、その顔を見ただけで何も言えずナマエは耐えるしかないのかと自身の感情を押し殺して早く終われと祈りながら次の痛みにまた耐えた
「あと2回」
低い声がナマエの耳によく聞こえる、あと2回耐えれば終われると思えば気持ちは少しずつ楽に感じるものでまた振り下ろされた手と部屋に聞こえる乾いた音に目を強く閉じる
「これで終わりだ」
その言葉と同時に最後の1発が下りた、赤くなり感覚の鈍くなった尻にどうしてくれるんだと文句を言いたかったがようやく力の抜けたナマエはクラウスの上で脱力してしまう。
だがそんなこともつかの間ふと自身が寝そべる場所に大きな熱が感じられた、丁度臍の辺りだろうかクラウスのソレが完全にその気になっていることが見なくても触らなくてもわかるのだ
恐る恐る顔をあげれば片手で顔を隠したクラウスの耳が赤く色変わりをしているのが見えた
「す、すまないそういうつもりでは」
「別に構いませんよ…こういう場所ですし仲直りしますか?」
「是非いいだろうか」
先程までの有無を言わせぬ、力強く痛みを与えていた人物とは到底思えないような態度に愛らしさを感じながら起き上がり膝立ちでクラウスの唇を奪う
初めにこの部屋に入ってきた時のような余裕の無い口付ける、カチャカチャとベルトの金具の音がして床に服が落ちる音が聞こえる
自身の服を脱ぎ捨てナマエの服も丁寧にボタンを外して脱がせて自身の膝の上に乗せた
「ぁ、ふ…も、別に大丈夫…です」
「だが今日はまだ何も」
いつもならば時間をかけて前戯をしてナマエが限界だと言うほど責めそうになるクラウスへ、彼女自身が下腹部の茂みに誘いをかける
先程の行為に興奮したのは何もクラウスだけではない
大きな彼の手を取って手招けばそこは最初からそういった道具を塗ったのかと聞けるほどに濡れきっていた
「も、もう用意できてるんで」
ナマエの言葉にクラウスは生唾を飲み込み抱き上げる
「では言葉に甘えさせて頂こう」
「っっあ"♡♡」
ずぶぶっとまるで音を立てるかのように入ってきたそれはナマエの腟内を圧迫させる、相変わらず巨漢過ぎるクラウスに見合った其れはナマエにとっては大きすぎたせいか下腹部が少し膨らんで見えるほどで入ったばかりのそれに追いつけない彼女はクラウスの胸で荒く呼吸を繰り返す
「はぁーーー♡あっ♡まっ、はや♡♡」
「すまない、今日は我慢が聞かないようだ、後で君の言葉を幾らでも聞かせてくれたまえッッ」
「おっっ♡♡やっ♡くらっ、すさ♡♡」
「まさかあのような行為で、ここまで互いが昂るとは」
互いに余裕がなくなり、クラウスは向かいあわせのナマエの耳元で話をしてもナマエはただ熱を受け入れて声にもならない声をあげるだけになる、彼の手が先程まで叩き上げていた尻を優しく包むように揉む
「あっ♡うっゃ♡ァア♡やっ、め♡イグ♡いっぢゃ♡」
子供のように泣きそうな声を上げて絶頂に向かうナマエの唇を塞いで激しく揺さぶればナマエは足を強くクラウスの背中に回して腟内を締める、クラウスはナマエの額にキスをしながら間髪入れずベッドに寝転がし足を広げさせる
「はぁっ、すまない、私はまだだから付き合ってくれるだろうっか」
「やぁ♡やら♡イッたがらぁ♡やぅ♡あっ♡くらっ、うすさんのバカぁ♡♡♡♡♡」
「愚か者で構わない、君が愛おしいのだ」
ナマエの足が彼女の肩につきそうなほど押さえ込んで打ち付ける、まるで絶対に孕ませるかのように強く腰を打ち付けていた
「ッナマエ、私もそろそろ」
「っ♡も、イッて♡♡わだ、しも♡♡またイクッ♡いっちゃ♡あぁっ♡♡♡やら、いくってば♡♡」
「…ッく」
最後にさらに強く腰を打ち付けて、溢れないように奥まで栓をした
ふとクラウスがナマエの足から手を離せば大きな手形が綺麗に裏ももにくっきりとついており、ぐったりとした姿のナマエがぼんやりとクラウスを眺めていた。
「…おしり痛いんですけど」
ようやく落ち着いたナマエが床に正座をするクラウスに睨みつけた
まるで親に怒られた子供のように小さくなったクラウスはそれはそれは反省した顔をしているのは目に見えてわかった
「だがしかし私とて男で君に近づく異性がいれば警戒はする、更に今回のように手が出されたのなら抑えられない」
「グッッ……じゃあ今回だけですよ」
「ありがとう、もう二度と君のことを傷つけることは無いすまなかった」
「……そ、それは」
クラウスの優しい言葉にナマエはぐっと思ったことを飲み込んだ、キラキラと輝く彼の善性には勝てないのだ
だがしかし彼女は欲に弱い女だからだろう
「……たまになら…いいですよ、気持ちよかったし」
と言葉を漏らせばクラウスは驚いたように口を小さく開けたあと
「わ、私も気持ちが良かった」
などと零したせいだろう、2人して性癖の…プレイの扉を開けたのは。
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