メロメロドラマティック

年上年下同い年と年齢は人によりけりだし、好みも多種多様なものだ
32年という半分にも行かないが身体の節々に若干ヒビが入る様になった自分に対して好みの女性は?と聞かれると、それなりに自我を持って意見も言うが強すぎない女だ、じゃあ年齢は?と聞かれれば酸いも甘いも知った人生下で言えるのは、年上だろう
例えば同僚に例えるのは悪いが、K.Kなんて特にいい例だろう姉さん気質な彼女はどんな相手であれ喝を入れる時はしっかりと入れてくれて、けれどプライドは保ってくれる強い彼女なんかは付き合いたいとは願わないが好みといえば好みだ

「おはようございます、スティーブンさん」

だがどうやら32歳にして一回りも年下の娘に骨付きにされたのだ

和泉智花はHLに来て1年半、日本からやってきた彼女は遠目に見ればチェインの妹のように感じられる
真面目で忠実仕事は早く気が利く彼女に文句のつけようは無く、彼女が来てからライブラの仕事の1/3程の負担は減った、二人で飲みに行ったりご飯に行ったり送ってあげたりする中で自覚したくはなかったが何となく分かってしまう雰囲気に互いに流されかけたが智花はそれはもう箱入り娘なもので苦労した
けれど苦労した分欲しくなるのも事実で1本ずつ紐を解くように、クリスマスプレゼントを開ける子供のように彼女を知ることを楽しんだ

「コーヒーにしますか?紅茶にしますか?」

「紅茶にするよ、智花」

「はい、新聞ここ置いてますよパンも焼けますから先にほか食べてて下さい」

家政婦にも負けない程に家の事をする智花は何だか楽しそうだ、少し前にもそれを伝えれば僕の世話を焼けるのが嬉しいんです。と満面の笑みで答えられては恥ずかしくて目も合わせられなくなった
HLの女は皆強い、力や心や様々なものを含めてだ
智花も当然で全てを併せ持っている彼女が余りにも魅了的に感じるのは他の宝石よりも遥かに汚いものが入っていないからだろう、太陽の光だけで輝く宝石なんて綺麗に決まっていてそれに夢中になるのも当然だ

「寝ぼけてるんですか?」

「甘えられるのは嫌じゃないだろ」

「紅茶が冷めますよ?」

「今日は休みなんだ、冷めても入れ直せばいいし君の入れたものなら不味くても飲むよ」

小さな背中に抱きついて指を撫でる、この指なら大体9号くらいが丁度かななんてらしくないが考える
望むならなんだってしてやりたいと思うほどに可愛くて堪らないのは彼女が平等の愛を与えてくれるお陰だろう
困ったように見上げてきた智花の大きな目が僕を映した、鏡で見るよりもずっとマシに見えてしまうのはそれだけ彼女の瞳が闇を映さないからだ、それは彼女もクラウスも同じで聖人は皆美しい瞳の色をしている智花の夕日のような赤とオレンジの瞳はこの街では明るすぎる

「朝からダメですよ」

「少しだけだから、それに君だってまだ足りないから朝からご飯の用意してくれてるんだろう」

「スティーブンさんって意外と子供みたい」

「馬鹿抜かせ、冷たいベッドにさせた君が悪いだろ」

向かい合って彼女を抱き上げてキッチンの上に座らせる、行儀悪いじゃないですか。なんて文句を言う彼女の首筋にキスをして胸元に顔を寄せる、大きくもなく少し小さめの膨らみが顔に当たるのがまた性的で収まったばかりの朝勃ちが再度やってくる
子供みたいだと言われるが愛し合いピロートークもなしで寝てしまった上に朝起きたら温もりが無くなっていたのだから文句のひとつ聞いてくれてもいいものだろう

「かわいい」

甘い吐息がかった声に興奮する、彼女はよく可愛いと声を出す、32の男相手に何言ってんだよと文句も言いたくなるがこれがまた堪らない、頭を優しく撫でながらそう言われるのはまるで犬のようだけれど否定出来ないほどそれが心地いいのだ
ベッドの中で昨晩のようにシャツを地面に落として下着を落として、現れた白い肌に噛み付いて見上げれば涙を貯めた夕日は今にも零れ落ちそうだ
確かに昨夜求め合っていた証拠が未だに残っているそこに我慢も出来ずに駆り立てる
まるで僕はティーンになってしまった感覚に陥る、同じブランドのシャンプーを使っているはずなのに智花の方がいい匂いがするのは何故なのか、女の子はやはり砂糖で出来てるせいなのかな。聞きたくて堪らないのに酷く犬のように打ち付ける腰は止まることを忘れて彼女の可愛い唇も全部欲しくなって奪う

「あっ、っっやぁ、すてぃっさ」

「あぁ分かってる、好きだ智花好きだよ大好きだ」

女とのセックスでこんなに軽い言葉だとしても愛を囁いたことなんて片手で数える程だったのに、智花はあまりにも僕の言葉に素直に声を出して甘えるものだから気分が良くなって価値など無くなるほど浴びせてやる
汗がボタボタ智花の上に落ちていく、代謝がいいのは有難いが智花は僕の汗で更に汚れる、口の中に汗が入ったせいなのか涙のせいなのか塩っぱい味が舌先に広がる

「智花っイきそうだ、なぁっん」

「いっいいですよ、奥で奥で出しましょうね」

足がぎゅっと腰に絡まって動かしにくいがそれが合図が猿みたいに射精して彼女の上で息を整える、頭を犬のように撫でられて息を整えて顔をあげれば可愛い彼女にキスされる、何度も舌で舐められて何度もリップ音が小さくしてそしてその細い腕が伸びて頭を撫でて言うのだ

「よくイけました、スティーブン」

正直に白状する、僕はこの子にメロメロだ

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