僕の無垢な彼女は
初めて出会った頃から彼女は正しく純一無雑・ピュア・純粋・無垢・清い、等といった凡そ人間が他人を褒める言葉を貰い受ける人間であり、その中でも白の様に美しく穢れの無い人間だと思った
だからこそ彼は彼女を好きになり、自身の言葉が真っ直ぐに伝えられなくても受け止めてくれる彼女に思いを伝える事が出来た、ピュアで手を繋ぐことでさえも少し恥ずかしそうに微笑んだ彼女、初めてキスをした時真っ赤になって目を逸らした彼女、デートの度に笑顔をさらに見せてくれる彼女、そして初めて身体を重ねた時涙を流して微笑み痛みにも負けずに受け入れてくれた彼女
狗巻棘は必死に脳内でそんな彼女のことを考えていた
其れもそうか、彼の脳内は現在処理しきれない程にエラーが発生して動きが止まっていた
「こういうことしない子って思ってました?」
「…しゃけ」
勿論だとも君はピュアで何も知らない少女だったから、自分が教えるまで本当に何も知らない籠の鳥みたいな子だったろ。なんて言ってやりたかった
それでも伝えることが出来るのはおにぎりの具だけで、彼女はわかってるの分かってないのか半分くらいの返事をする、恥ずかしくてみてられなかった目を逸らせば彼女の部屋にあるテディベアと目が合ったきっとこいつだって知らないよ。
「先輩も悪ふざけ好きでしょ」
「こんぶ」
「それとこれとは違う?違いませんよ、まぁ…悪ふざけじゃないですね、じゃあこういうプレイって思いましょうよ」
先輩だって好きなくせに。なんていつもより低い声で言われて制服越しに細い手がもう少し固くなったソコを撫でる
あぁそうだよ、好きな子に今現在押し倒されて簡単に抜け出せるような術で手を拘束されてる事に凄く興奮してるさ!と言えるものなら言いたかった
目の前の恋人であり後輩の智花は楽しそうに蛇の目の部分にキスをして微笑んだ、あぁやっぱりこの子は可愛いな。なんて惚れたせいかそんな状況下で思ったのだ
「私学んだんです、努力は嫌いじゃないからきっと棘先輩も滅茶苦茶下手とは思わないかも…実戦も練習もしてないけどネットも雑誌も写真も動画も見たんです」
恥ずかしいんですよ、なんて言いたげに彼女はクスクスと笑って何度も手を添えた部分に力を少し入れて擦る
自分で扱うより優しい力で少しもどかしい、狭いシングルベッドに高校生が2人も座ってそんな行為をしてバレたらどうしようか。と思いながらもこんな広い校内で隣に誰かいる訳でもない、バレたくてもバレないものだ
「お…おかか」
「嘘つき、本当に嫌なら言ってくださいよその力があるでしょ」
唇を指でなぞられた後にチュッと小さくリップ音を立てて彼女がキスをしてきた、随分と大人のように感じられて自分がまだ子供のように思えてしまう
そう思いながらももう一度と唇を少し開けば嬉しそうに足を伸ばしてベッドに座る棘に智花は向かいあわせで座って両頬を包みこんで唇を奪う、舌を伸ばして棘の綺麗な歯並びをなぞる様に舌を這わす、智花の股の間にあたる熱はもういっぱいいっぱいだと主張をした
「ッふ」
棘の声が小さく漏れる、智花は唇を離さずに右手を彼の制服のズボンの中に入れて下着の中にも手を入れる少しだけ指先に付着した冷たく粘着質な液体を感じて「棘くんのえっち」なんて呟いたせいで余計に彼の我慢をしたそれが溢れた
2人のキスの音が部屋の中に響くように感じながらも狭かったせいか智花は棘のズボンを両手で下ろしてついでにと下着も外した、抵抗もせず受け入れる彼に気を良くして根本付近の毛を楽しそうに触る
周りばかりをいじめられる感覚に我慢を迎えそうだったがそこで自分が動けば負けな気もして彼のプライドが邪魔をした
「触りますね」
「ん、しゃけ」
「今日の棘くん凄く可愛い」
いつも思っている言葉を反対に貰い受ける棘は顔を横に逸らしてしまうも智花は気にもせずに直接手淫してやる
我慢汁が掌を汚して滑りを良くする、自分でするよりもずっと気持ちよく少しもどかしい感覚に棘は恥ずかしくなり座っていた状態から完全に横になって顔を隠してしまう
「隠さないでくださいよ、みたいのに」
「おかか、おかか」
「…こっちだってじゃあ頑張りますから」
そういった途端に外に晒されていた太もも付近に何かがパサッとふってきた感覚に思わず手を離して見ようとした途端に大きな快楽の津波がやってくる
「ンっチュウ…ぁ、どっです?きもちーっですか?」
「ぁ、ツナマヨ」
「よかった続けますねっん」
膣とは違う暖かさとヌルヌルとした感覚、生物として蠢く舌も全てがいつもとは違う別ベクトルの心地良さだった、自分で慰めた経験がない訳では無いが道具で慰めたりするほどでもなく更にいえば高校生故に経験者も智花位だった
だからこそこの感覚は初めてであり心地よ過ぎた
ネットで見た動画で見たと言っただけあるのか、見て欲しくなかったといえば嘘ではある、だがしかしみた程度でこんなに知識をつけないで欲しかったとも思えた
自分では絶対に感じられない与えられない部分へも舌や手が動き快感を与える、熱い吐息も太ももにあたる髪の毛も少し苦しそうだが色っぽい声も全てが情報過多過ぎた
「っおかか!」
「ンンッはぁ、気持ちいいんですねよかった」
「しゃけ」
「ふふ、汚く無いですよ棘くんのものだから」
「…こんぶ」
棘は愛おしさと羞恥心等様々な感情に押しつぶされそうだった、愛おしい人がこんなに尽くしてくれることは有難いがこんな痴態を晒したかった訳では無い
いや普段の智花だってもしかしたら棘と同じなのかもしれない、恥ずかしい…けれど嫌ではない、好きだからこそ…とそう考えれば考える程、嫌よ嫌よも…と言うが嘘だとしても拒絶したくもなかった
小さな口で頬張って、汚い筈の尿道の入口も玉も全て観察するように口の中でも手の中でも全てで覚えるように智花は丁寧に愛撫していく
「いくら」
「っ、いきそ?」
「はぁ…ぁしゃけ」
「ンッ今日は、いいですから」
ね?なんて言って止めることなく彼女は喉奥まで彼の陰茎を咥えて足りない部分を手で擦る
本気で射精させる気だ…と感じてやめろと思いながらもそれが言えずに情けなく7.8回刺激を受けてから情けなく彼女の口の中に出し切った、ビクビクと痙攣する陰茎を優しく撫でた後に口を離した
「おかか!!」
思わず勢いよく起き上がりされていた簡易的な手枷も直ぐに壊して智花にティッシュをとって渡してやるが差し出したティッシュは受け取らずに智花は固まったままだった
棘はやってしまった…と自身でショックを受けた、彼女なりに考えて奉仕をしてくれたがこんな事になるとはさすがに思わなかったろうに辛い思いをさせたと感じた
小さく肩が動いた後智花は顔を上げて棘を見た
「あっ、えっーと、ご馳走様でした?」
丁寧に両手を合わせて言ってきた智花の口の端には確かに白濁が薄らと残っており慌ててそこを拭いてやり、何度もごめんねを含めて言葉を吐き出した
「棘くん嫌じゃなかった?」
「ツナマヨ」
大きく首を横に振ってそう答えれば智花は安心した顔で笑った
「こんなことしてはしたないの分かってるんですけど…いつも頑張ってくれるから今日くらい頑張らなきゃって思って、嫌じゃなくてよかった」
「…しゃけしゃけ」
「たまには、意地悪は私でもいいですか?」
そういってまた意地悪げに微笑んだ智花に小さく頷けば彼女の制服のジャケットが床に落とされる、同じように制服を脱いでいき互いに裸になって何度も見てるはずがやっぱりこれは恥ずかしいものだな。なんて少しだけ思いつつ棘は座る智花を押し倒そうとするが智花は固まっていた
「こ、これも勉強したので今日は私が上ってことで」
いいでしょうか先輩。なんて言いたげな目をしているが好奇心に駆られた子供の顔だった、こうなればもう彼女に任せてしまえと小さく頷いてキスをしてまた横になる
だがしかしちゃんと濡れているのかどうかも心配になり手を優しくそこに触れれば最初の自分同様にまるでローションで濡れたようにたっぷりと濡れていた、ふと顔を見上げれば真っ赤な顔の智花が気まずそうに目を逸らして呟いた
「私だって興奮しちゃいます」
「しゃけ」
「からかわないでください」
「うめ」
「…それだけ好きってことなんです」
自分もだよ。なんて言いたいのに素直に言葉を出せばそれさえ呪いになりそうで恐ろしくなり出せない、だからこそ手を伸ばして身体を何度も触れるそれは許してくれるのか満足したのか智花はそっと優しく手を握って跨った
流石に分からないのかゴムは棘に渡して次に生かせるように真剣に着ける姿を見るものだから少し恥ずかしくて苦笑いが溢れればまた恥ずかしそうに顔を背ける、そして不馴れながらもゆっくりと腰を下ろしていけば入口に柔らかく肉同士があたる
「棘くん…だいすきだよ」
「ツナマヨ」
あぁなんて愛おしい人なんだろうと思った言いたいことが言えない、けれど察しがいい彼女は理解してくれる
きっとこの縛りを解いて言葉を一言も発さずとも目を見れば言いたいことが分かりそうだった
「ンッ、やっぱり…ぃ、むずっぁかし」
「こんぶ」
ゆっくりでいいから、この時間を大切にしたいと言いたい好きだと何時間も言ってキスをして名前を呼べたらどれだけ幸せなのかとけれど智花はそれを望まないことを棘は理解している
だから繋がりあった時、智花の目を見て呪わないように慎重に優しく言う
「智花、好きだよ」
「はい、私もですっ」
これがこの行為で最初で最後の言葉だろう、また言えるのはいつかなんて分からないそれは自分が臆病だからだ
身体を重ね熱を分かち合う、くちゅくちゅと恥ずかしい程の音が互いの繋がった場所から聞こえて智花の甘い声が響く誰かに聞かれてなきゃいい…なんて考えはとっくに忘れて倒れ込む智花を抱きしめて突き上げる
「あっ!ぁあとげくぅっ、はっン」
「はァっ…ん」
「すきっぁ棘く、ンっあすき」
「しゃけっ、ぁ」
好きだと言われる度に、分かってると好きだと返事が出来ないから情けない言葉を返す、それでも重たさも意味もわかっているから智花はギュッと首に回してくれた腕の力を少し強くする
膣内が強く締め付けてくる、互いに限界が近いと感じながらもラストスパートは我慢が出来なくなって互いの向きを反対にさせる、少し驚いた顔をした智花だがそんなことも気にせずに足を腰に回した
「棘くんっ、すきだよ」
「っうん」
情けない、この気持ちで彼女を呪ったらどうするんだと思ったがそんな一瞬の返事など忘れて互いに絶頂を迎えた
汗だくの中ベッドに転がり着けていたゴムの先端をくくってティッシュに包みゴミ箱に捨てる、疲れきった智花が気だるげな顔で棘を見た
「こんぶ」
どうして今日はこんなことを?なんて思いながら呟けば察しのいい智花は肩で息をしながら弱々しく手を挙げて指を指した
その先はクローゼットだった
「おかか!!おかか!!」
「ふふっ分かってますよ」
そうだ、断じてこれは自分の趣味じゃないと棘は主張したそう思い当たるものがあったのだそのクローゼットの奥底に後輩女子に責められる…といった趣旨のDVDがあったからだ、勿論それは棘の趣味ではないあの変な目隠し教師が突然渡してきたのだと言いたかったが智花は分かってるのかそれ以上は言わなかったがベッドの中で妖艶に微笑んだあとに告げる
「でも、意地悪な私も好きでしたか?」
その返答には棘もこう答えるしか無かった
「……………しゃけ」
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