午前10時にキスをした
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「そうか?ナマエ好きか?」
「うん、大好きだよ可愛くて強くてカッコよくて綺麗な私の能井ちゃん」
広すぎる部屋のベッドの中で白銀の彼女の髪を結んでは解いて撫でては嗅いで、時折大きなその背中に飛びついて柔らかく香る高い香水の香りに酔いそうになる
「ナマエの髪も充分綺麗だぜ、細いが魔法使いとしては一流だし、可愛くて食っちまいたいよ」
「能井ちゃ…だ、ダメダメ!パパ来たら能井ちゃんでも怒られるんだから、ね?」
「なぁちゅーは?それもダメか」
絶世の美女に綺麗な顔でギラついてた瞳で言われると頷きそうになる、ブラウスの隙間から入ってくる指はかさついていて女でありながらも男以上にドキドキしてしまうのは彼女の端麗な顔のせいだろう
「…ち、ちょっとだよ」
「うん、分かってるって」
今日もまたシーツの海に落ちていく2時間後に昼食に呼びに来た煙が顔を真っ赤にして怒る姿を2人して裸で聞くのはもう慣れたことだった
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