トレイと監督生に嫉妬する


※没ネタ・病んでる

優しい人は罪深い、彼と出会ったのはたまたまで街中で買い物をしていた時に互いに同じ商品を手に取ってしまったせいだった、別に趣味でもないお菓子を作ろうだなんて思ったときに限ってなんて恥ずかしいんだと自身で思いながら1つしか無かったアーモンドプードルを譲ってしまった
あァ家でマカロンでも食べたかった…なんて内心思っていたのに彼は優しく話しかけてくれたお陰で付き合いを始めた

「美味くないか?」

「ううん、凄く美味しい」

全寮制の有名学校生である彼とこうして会うのは月に1.2度程度、連絡を取り合うことは勿論あるが話をする時間なんて決まっていてさ程話もできない

「それであいつら」

楽しそうに話をするトレイは最近特に楽しそうで新入生達が可愛くて仕方ないのだという、幼馴染のリドルが丸くなって嬉しく、馬鹿をする後輩達が可愛くて、なんだかんだと言いつつ青春を謳歌している

「トレイくん本当そのユウさんが面白いんだね」

「あっ、嫌だったか?悪い…そういうつもりじゃなかったんだけどな、本当トラブルメーカーみたいで何処にいてもアイツが中心になるからなぁ」

「気にしてないよ、それよりもそっちも貰っていいかな」

「いいよ、はい」

毎回デートで来るカフェはおすすめケーキは変わっても店は何も変わらない、内装も味も見た目も変わらない、目の前の彼氏だってそれは同じことだと理解していながらもムカムカは消えない
理由は嫌という程わかっている、そしてそれが不毛な事であり愚かな考えであることもNRC以外でも選択肢はあったんじゃないかと思えてしまう、例え選ばれたとしても同い年だからこそ同じ学校でないことが心苦しい
同級生は基本彼氏がいてみんな同じ学校や別やら様々だがそんな思いなどないのか問いたくもなる
マジカメに上がっている写真達にいつも映るメンバーにいる女子はどうしてそこに居るのか知っていたとしても文句をつけたくなる

「トレイくんはあの子好きなの?」

「何言ってるんだよ、変なこと言って後輩だろ」

「そっかそうだよね」

優しい彼の言葉はお菓子と一緒だろう、傷付けないように必死に優しい振りをしている
気持ちなんて簡単なんだろう、同じ時間長くいればその子に揺らいでも可笑しくなんかない、彼の投稿を見る度に深いため息が出てしまいスマホをベッドに投付ける、今頃みんなで楽しく話したりケーキ食べてるのかな?それとももう寝てるのかな?なんて考えてベッドに寝転んだ

「ナマエ?ナマエ大丈夫か、体調悪いなら送っていくよ」

「へっ平気だから帰りたくない」

「…分かったからそんな顔するなって、美味しいケーキも台無しだろ」

会えばそんな不安が消えてしまうのに離れればすぐにまた不安がやって来てしまう、情緒が不安定なのだろう
そんな日々を過ごし続けたある日だった、たまたま彼の同じ寮生である子のマジスタに乗ってる噂の女の子の服に目を疑った、彼女の着ているシャツは昔プレゼントした覚えのあるトレイの服だった
ぷつん…と何かが切れる音がして一通だけトレイにメールを送った

それから目を覚ました時にはドアがうるさく叩かれて男の声が聞こえる、おまけに電話が沢山鳴っていた、けれど身体は重たくて動きたくても動けない
どうして嘘つくの?なんて考えても答えは出ずにトレイの顔が浮かんで消える、好きなのにどうしてこんなに心が痛いんだろう。

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監督生♀は洗濯物全部だめになりたまたま優しいトレイ先輩に借りたのをケイトがSNS載せた結果コレ
トレイはトレイで彼女がみて傷付いて悲しんで自分を思ってくれるって内心楽しんでる
とか書きたかったけど書けないので没

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