え、付き合ってんの？
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・棟耶
判事に書類を届けに来たら先客に和泉立会人がいたよく2人は歳の差がありながらも仲もいいのは有名だが真っ赤な顔で和泉立会人は出ていった、入口で立ち止まる自分が判事に呼ばれ要件を済まして出ていこうとした時ふと判事の唇の端が薄紅色に光っていた、この人が珍しいなと思い何かついてますよと伝えれば「これは失礼デザートを食べたもので」と少し嬉しそうに言った
・伽羅
可愛い感じの女の子と片目を怪我？した巨漢がデートしていた怖そうだし口調も荒いから女の子大変そうだなぁ怖いなぁと思っていたのに彼女がクレープを頼んで食べていればすかさずお手ふきを渡したり、口周りを拭いてあげたりしていた「伽羅さん優しい」と女の子がいえば「お前にだけな」と零したがよく見れば男の手には似つかない可愛いカバンや買い物袋が大量にあった可愛いなこのカップルと思いながら出会い系で出会った女の子を2時間待っていた
・門倉
喫煙所に居る門倉さんに話しかけようと思えば先客がいた最近入った新人立会人の和泉智花だ、笑顔が可愛いし愛想がいいよなと思いつつ眺めていれば先輩後輩故に親密なのか門倉さんに顔に煙を吹き付けられて怒っていた、仲良いなと見つめれば彼女の腰を抱き寄せて何かを呟いた後頭を軽く撫でて出てきた「なんじゃみてたんか」そりゃあガン見しますよあんな真っ赤な顔の女の子残されてるんですから。
・フロイド
背の高い外人が大きな真っ赤な花束を持って駅で人を待っていた、やって来たと同時に彼女に手渡せば「フロイドさんこんな毎回貰ってたら私の家がお花で埋まります」「それならもっと広い家買ってやるさ」と冗談を言い合っていた冷めた顔の彼女は毎回なんだろうな呆れたように溜息を零した、男側から見えないがこちら側からはよく見えるのだ花束に少し隠れた嬉しそうな可愛い顔が
・貘
よく行く煙草屋店長は可愛いし若いし話上手だし好みだが、毎度行く度に煙草を吸わなそうなイケメンの銀髪男がいて中々深く話ができなかった、だがしかし今日はいないいつも通り「490円ね、毎日ありがとう」と声掛けして出されるから心地いいと思っていれば階段の小さな音が聞こえて店の横を見ればスウェット姿のイケメンが降りてきた「おはよ貘くん」「おはよう智花さん」と挨拶をしていた、これは童貞の俺でもわかるが昨日泊まってるだろ、ふと智花さんと呼ばれた彼女を見れば細い首には赤い痕が小さく残っていた
・銅寺
銅寺と夢は子供みたいに仲がいいランチによく行くし立会も被りが多いしお互い年齢も近いし似た感じだからだろう、先程御屋形様より頂いた差し入れを選ぶ2人は楽しそうで「あっそれいいな」「こっちも」「それ頂戴」「えーどうしようかな」おいおい距離が近くないかと見ていれば顔を上げた途端に近過ぎたのだろう鼻先がくっついて2.3秒見つめたあと真っ赤になって飛び跳ねて離れた、もうわかったから早く付き合えよ
・創一
御屋形様専属メイドはいつもキリッとして仕事が出来る女という如何にもな人だ、けれど優しいし差し入れもくれるし印象がいい、毎度掃除なり事務作業なりを手伝ってくれるこの人にみんな感謝をしているそんな俺もその内の一人、お屋形様の部屋から出てきた彼女は真っ赤な顔を手で覆い隠した後こちらを見て「お疲れ様です創一様は暫く休憩だそうですので入らないように」と告げて行ってしまった、その後遠くの彼女の背中を見つめていればドアが開き「智花さんって本当かわいいよね」と言い出したお屋形様の服装は少し乱れていた
・創一
智花さんが珍しく髪の毛を下ろしてるから珍しいですね素敵ですよと伝えたらハッと彼女は自身の首元を触れたあと「え、えぇたまには気分を変えるのもいいかと思いまして」と言いつつそそくさと逃げられたから横にいたお屋形様に珍しいですよねと伝えれば「まぁ隠したい時はあぁするよね」と言われたがなんだ、何を隠したいんだと、そしてなんでお屋形様はそんなに楽しそうなんだ
・弥鱈
立会人同士個人的に飲みに行く時もある今日は気になってる智花さんに近付こうなんて見ていたのに隅に座る彼女の隣を取ったのは弥鱈だった、正直嫌いな部類だったどうせつまらないからすぐ席変わるだろうな…と思ってたのに1時間が経過しても変わることなく、なんなら楽しそうに2人はビールを飲んでいた「智花こっち来いよ」ふと隣のヤツが呼ぶものだから話途中の彼女が立ち上がろうとしてヨシっと思いきや隣の弥鱈に何かを言われてまた座って飲み始めた、仕方なく立ち上がり手洗いに行こうと二人を見ればみんなの死角で指を絡めていた、そんな姿を見てトイレから出てこれば「残念でしたね」とやってきた弥鱈が小さく呟いた…本当こいつ嫌い
・弥鱈
賭郎本部にあるシャワールームからでてきた智花さんから付属品のシャンプーとは違う少しメンソール強めのメンズシャンプーのような匂いがした、匂ったことあるなって思って考えながら休憩室にいけばソファーを占領してる弥鱈がいて、あっ弥鱈と同じ匂いするんだと気付いた「シャンプーどこの使ってんの」「適当なドラッグストアにあるやつですよ、どうしました？」「いや智花立会人も似たような匂いしたから気になって」「あぁそうですねぇ」と流されたがお前達付き合ってるのか？いやたまたまよな…そう考えてから2週間経過したが分かったことは2人の距離は近いということだった。
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