人物設定

彩雨(あやめ)【外見詐欺】
薄紫色の髪と水色の瞳を持つ。何かと存在が儚い、透明感のある雰囲気を持つ少女。気は弱そうだがかなり強気。言うときはズバズバ言う。見た目に反して根性も体力もある。普段は強気だが、意外と繊細で傷付きやすい部分もある。他人に弱いところを見せたくない。誰かと話す時は顔に力が入って勝ち気な顔になる。自然に話せるのは爽夏と白醒だけ。
勉学等の成績は普通に勉強して普通に成績が良い。全体では平均よりもやや上。勉強した分だけ点数は取れる。ご褒美があると点数が格段に上がる現金なタイプ。
特に何か取り柄があるわけでもないが、神通力がとびきり強い。神通力のせいで占いやクジの引きが強い。だからかやたらと無欲になってしまった。大抵のことは何だかんだでどうにかなってしまう強運の持ち主。
雨の精霊と仲が良い。泣くと雨が降る。
育て親に星護殿(せいごでん)へ送り出された。
小さい頃は現在と性格が真逆でよくいじめられていた。そのせいか若干男性不信気味。あだ名は「あめふらし」。大層泣き虫だったのでたくさん雨を降らせた。気候変動と騒がれる程度にはよく泣いた。実は今も意外と涙もろい。感情が昂ぶると泣く。
昔は爽夏の言動に泣きそうになることもあったが、今は「爽夏はこういう人だ」という悟りの域に入ってしまったので、その発言に一喜一憂することはない。

伝説の人の生まれ変わり、再来と言われている。



八色 虹夜(やいろ こうや)【スイーツ神凪】
自分にも他人にも厳しい、一途な性格。超真面目人間でカタブツ。間違ったことが嫌いな完璧主義。ゆえに煙たがれることもしばしばである。冷静で言葉少なである為、冷血漢と誤解されがちだが、結構世話焼きで優しかったりする。
見た目によらず甘党。味の好みが女々しいのではと少々気にしている。好物は和菓子。
夜のような深い藍色の髪と瞳を持つ。瞳は色(精霊)の影響を受けやすく、角度によって若干色彩の変化をする。虹彩が虹色だと知る者はほとんどいない。
名門八色家の次男坊。周囲の期待に応えなければと思ううちに、自分の気持ちがよく分からなくなってしまったことに悩んでいる。虹夜のありのままを受け入れてくれる彩雨に惹かれていく。
物語が進むにつれ彩雨最優先で行動するようになる。風鈴によれば「柴犬みたいよね」とのこと。


涼ヶ峰 爽夏(すずがみね そうか)【爽やかなドS】
爽やか笑顔で穏やかにドSなことを言う。中身は自由人。
彩雨の幼なじみ的な存在。彩雨についてきたのは、彩雨の育て親に頼まれたからだと言い張るが、彩雨のことを家族のように想っており、いつも気に掛けている天邪鬼。彩雨のいないところでは「どこぞの馬の骨ともつかない男に娘はやらん」的な親バカ発言もする。
田舎の領主の息子。子供の頃はよくいじめられたが、やられたらやり返すのでいつも一人ぼっちだった。
栗色の髪の毛に若葉色の瞳。
「彩雨はね、見た目に反して頑固で無謀で曲がったことが嫌いな命知らずだからさ、その辺の愚か者にあげてやるわけにはいかないんだよね」
勘違いされやすいが、彩雨のことは家族的な意味で「好き」なのであって、恋愛感情ではないらしい。が、「彩雨がろくでもない男と結婚するくらいなら自分が結婚する」と言い放つ程度には偏った愛情を注いでいる。爽夏に大事に思われているのは彩雨も薄々気付いている。
若干ヤンデレ気質なので愛情が歪みそうになることもある。

「黙っていればかわいいんだけどね、中身は大層わがままで女王様気質だから」

「ちょっと爽ちゃん初対面の人にそういうこと言うのやめてくれる? 猫被ってるのがバレるじゃない!」

「大丈夫、そんなこと言ってる時点でもうすでにバレバレだから」


嵐宮 風鈴(あらしみや ふうり)【裏表激烈劇薬的少女】
裏表が激しい。ツッコミの際に裏の顔が現れる。いつもにこやかで明るく朗らかなしっかり者。気遣い屋なので気苦労も絶えなかったりする。意外と心配性。
爽夏とコンビになった時は、最初こそ当たり障りなくな接し方だったが、爽夏の本性を知って以来遠慮しなくなっていった。
空色の髪に紺色の瞳。


穂束(ほたば)【天然記念物】
ゆるい三つ編みの天真爛漫な少女。のんびり屋だけど元気はいっぱい。でもちょっとしたことで弱る。弱ると彩雨に膝枕してもらう。
好奇心旺盛で、食べるのが大好き。好物は行きつけの甘味処の豆大福。
意外にも勉強の成績はすごく良い。
金茶色の髪に小豆色の瞳を持つ。
実は敵側のスパイ的なものだったが、任務の一環で人を助けているうちにだんだんと罪悪感を抱くようになる。


言祝 実里(ことほぎ みのり)【年中無休お祭りナンパ野郎】
穂束の保護者的存在にして虹の幼なじみ。明るく陽気な性格で、よく虹夜にちょっかいを出しては嫌がられている。
名前の通り、お祭り騒ぎが大好き。女の子も大好き。名前通りめでたいヤツ。実際に「名前からしておめでたそうなヤツ」と言われる。
白髪に赤の瞳。


神無 深月(かんな みつき)
オレ様な夢見の住人。夢魔を操ることが出来る。彩雨を夢路の依り代にしようとする。
彩雨にちょくちょくちょっかいをかけにくる。
黒の髪に金色の瞳。


雪月木(せつき)


その他

慈仁神社(じじんじんじゃ)
その名前を初めて聞いた者はまずは大抵「“じ”が多っ」と思う。そして次に思うことは「“ん”も多っ」。「小さい“や”が惜しい」と思う人もごく稀にいる。
彩雨の育て親が神主をやっている。

白醒(しらさめ)
中性的な神社の神主。実は女。
彩雨を引き取った人。彩雨だけでなく全国の孤児達を引き取っている。
祈祷をして夢魔を祓う仕事をする。彩雨に夢魔の祓い方を教えることもあった。


九重神社(くのえじんじゃ)
白醒が神主をやってる神社。


八色 七海(やいろ ななみ)【腹黒王子ブラコン風味】
虹夜の従兄。ブラコンの気がある。
おっとりとしていて、優しく頭の良い好青年……かと思えば虹夜に近付く女を撃退している。

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