ずるい子だね

 君は決闘でこの僕を負かすほどの実力を持っているくせに、こういう恋愛ごとの駆け引きってやつには疎いから、どうせ無意識なのだろう。僕を見つめる度に弧を描いて蕩け出しそうな蜂蜜色の瞳も、僕を呼ぶ時のあの綿飴のように甘くて柔らかい声も。
 その全てが君が僕のことを好きなんじゃないかってこの胸を騒つかせているのに、君はいつも平気な顔をして笑っているのだ。
 僕ばっかりこんな気持ちにさせるなんて本当にずるいな。








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