二人の仲ってどれくらい?


※アクターズ設定※


馨「どれくらいって、どれくらいですかね?」

影山「さぁな。一緒に写真を撮ったり食事に行ったりする程度だろう、そんな特別なものでもない」

馨「うん、確かに影山さんとはただの役者仲間って感じかなー。いや、仲間というか、私からすれば年齢的にも経歴的にも大先輩なんだけど」

影山「そのわりに先輩として敬われた記憶は無いが?」

馨「いやいや、いつでも敬ってるじゃないですか! お芝居とかものすごく参考にさせてもらってますし、ほら、こうやって敬語も使ってますし。あと差し入れのお弁当も、影山さんが一番に選べるように気を回してるんですよ。敬いの塊みたいなもんじゃないですか」

影山「それを口に出す辺りが既に怪しいんだ、オマエは。この前も、私がオーダーしたアムール貝を一人で全部食べただろう」

馨「え、いつです?」

影山「先週夕食に行ったときだ、まさか忘れたのか? 私が電話で席を外している間に、十個あったうちの八個をオマエが食べたという」

馨「あー、あれですか! あれは電話で出て行って私を独り置き去りにして寂しい思いをさせた影山さんが悪いんですよ、寂しさを紛らわせるためには貝を食べるしかなかったんです、致し方ない話です。それに二個は残しておいたでしょう?」

影山「そのうちの一つは結局オマエが食べたがな」

馨「そうでしたっけ」

影山「まったく……だが、あれは美味かったな」

馨「すごく美味しかったですね、また行きましょうよ」

影山「あぁ。馨は暫く二期の撮影が続くだろう、次に被ったときに合わせて行くか」

馨「やった! あー、中華も食べに行きたいなー」

影山「適当に店を見繕っておこう」


A.このくらいの仲




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