【熱愛!?】深夜の公園で密会…奇跡のシンデレラ女優の心を新人盗塁王が盗んだ!?
10月某日、花城の住むマンション近くの公園で落ち合った二人を記者がキャッチした。二人は仲睦まじい様子で深い関係かと思われたが、数分ほど談笑したのち花城は倉持に見送られ一人でマンションへ入って行った。初々しい二人は健全な“プラトニック愛”を貫いているようだ。
写真1/3:公園に入ってくる親しげな二人、2/3:ベンチに座る花城を笑わせる倉持、3/3:二人はその場で別れ、帰る花城と笑顔で手を振り合う倉持

001:倉持!?!?!?!?!?
002:「俺の女神です」←ガチだった
003:花城光の好感度上がったわ
004:御幸よりいい恋してんな倉持
005:↑御幸は振り払ってた定期
006:年一つ違いなんだな
007:公園で会ってそのまま帰らせるってのも青春っぽくていい
008:健全でほっこりする
009:花城光かわええな〜
010:花城光ほどの美女が倉持?
011:↑なんでや倉持ええやろ
012:↑どこが?顔も年収も御幸のが上や
013:↑足が速いコピペ貼れ誰か
014:ダイエー青道コンビ、恋愛の明暗分かれたな〜


ネットの記事を見て愕然とした。
2人が会ってることは知ってたけど…目の当たりにするときついものがある。
それに…

光…、倉持の前じゃこんな笑顔で笑うんだ…。

「倉持〜〜〜!!これどゆこと!?」
「お前花城光と付き合ってんの!?」
「いやっ…違くて!!たまに飯行ってるだけで…」
「はあああ!?言えよ!!」
「いつどこで知り合ったんだよ!?」
「こ…高校んときの後輩で…」
「おいちょっと詳しく!!」

早速先輩たちに捕まって詰問されながらも満更でもない顔で笑う倉持を横目に、俺は食堂を後にした。
見てられない…キツすぎる。



***



「これどういうこと?」

間宮が眉間に深い皺を刻んで俺を睨む。テーブルの上に出されたのは週刊誌の一面。倉持と光の記事だ。

「知らねぇよ」

話がある、と喫茶店に呼び出されたと思ったらこれだ。俺に聞くなよ…

「ふざけんなアイツでいいなら俺でもいいだろ花城さん〜…!!」
「どういう理屈?」
「アイツをちょっと顔良くしたのが俺みたいなトコあんだろが!」
「自分で言う?それ…」

まあ、わからなくもないけど。

「てかお前付き合ってんじゃなかったのかよ!?」
「いや…」
「俺の見舞いに2人で来たじゃねーか!」
「あれは誘われて…、一時期より戻すような雰囲気になってたから」
「…それでなんでこうなってるわけ!?」
「さあ…」

…俺が知りたい。

「つか接点あった?仲良かったっけ?倉持と花城さんって」
「いや…光が高校卒業してから仲良くなったらしいよ」
「は!?どうやって!?」
「…光の親のこと聞いてる?お前」
「親のこと?」

何?と目を瞬く間宮。全く何も知らないっぽい。

「あーまあ…俺がいうのもアレなんだけど…」
「なんだよ、言えよ」
「…光、3年の秋に両親亡くしてさ」
「…えっ…」

流石の間宮も言葉を失って口を手で覆った。俺はコーヒーを一口飲み、息を吐く。

「それで…色々苦労したみたいなんだよ。で…そんときたまたま再会した倉持が、まあ色々と…支えてやってたみたいでさ」
「…ええぇ?なんだよそれ…」

間宮は力が抜けたように、そして悔しそうにテーブルに突っ伏した。その気持ちは…わかる。俺だって、最初に再会してたのが俺だったらって…いや、あの時追いかけて繋ぎ止めていればって…何度も思い返しては後悔して眠れない夜を過ごした。

「…待てよ、倉持ってまさか高校んときから花城さんのこと好きだったのか?」
「…知らないけど」
「いや絶対そうだろ!うわ〜、やるよなぁ、お前と仲良かったのに…親友の彼女に片想いしてたってワケ」
「……親友じゃねーけど」

そう…だったのか?まあ光が身近にいて、なんの気も起きない男の方が珍しい…よな。
でも、そんな片鱗、少しも…。

…いや、思い返せば…
違和感は…あった。

「…えっ、てか、もうヤッたのかな」
「…俺に聞くなよ」

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