好敵手と書いてライバルと読む

「あれ、灯」
「え!和」
「灯、どちらさま?」
「あ、周助。前話した従姉妹」
「あぁ、立海の」
「初めまして、坂本和です」
「初めまして。不二周助です」
「話に聞いてたイケメンぶり……!灯やるじゃん〜」
「え?周助のこと話したっけ?彼氏いるとは言ったけど……」
「はっ!」
「和こそ、一人?こんな都心まできて……」
「いや、それは。その……一人ではないというか……」
「はっはーん。もしかして……」
「灯。無理して聞き出しちゃダメだよ。言いたくないことだってあるんだから」
「……青学の不二さん、めっちゃいい人やん……!」
「え?」
「はい?」
「和、お待たせ。ごめんね……ってあれ」
「あれ。幸村?」
「不二?」
「え?」
「あわわわわわわわ」




「わ、わぁ〜素敵なカフェ〜!」
「ほ、ほんとにねぇ〜!素敵〜!」
「久しぶりだね、不二。調子はどうだい?」
「まぁまぁかな。幸村こそ体調はどうなの?」
「インハイが近いからね。万全だよ」
「そうか。それは残念だなぁ」
「まぁまぁな調子なら、今年の青学は大したことないんだろうな」
「幸村だけ万全でもね。団体は無理なんじゃない?」
「あわわわわわわ」
「あわわわわわわ」
「どうしたんだい、和」
「どうしたの、灯」
「いや、あの。お二人はお知り合いだったの?」
「幸村と?知り合いってほどでもないよ。好敵手って書いてライバルって読むぐらいかな」
「ププっ!」
「和」
「ご、ごめん。精市」
「え?なになに?」
「いや、前にね。不二さんのこと教えてもらったの。精市に」
「え?」
「え。気持ち悪っ」
「うるさいな。ちょっと必死だったんだよ」
「そしたら精市も同じようなこと言ってたから、思い出しちゃって……ぷぷぷ。ごめん。本当に。なんか、ツボにハマっちゃった……!あははは!」
「え?なんで周助の話になったの?」
「え?あぁ、灯の話をしててね。それでアンタの彼氏がテニス部だって話から……」
「なんであたしの話に……」
「え、幸村。僕の彼女の話を勝手にしないでくれない?」
「別にきみの彼女の話をしたくてしたわけじゃないから安心してよ」
「あわわわわわわ」
「あわわわわわわ」
「あ。あたしの話って告白のときのこと?もしかして」
「えっ!!!」
「和……なにを話したんだい?」
「ありのままです……」
「わー僕達を引き合いに出さないと告白できないんだね、幸村は」
「ちょっと、周助!」
「心外だな。別に俺はきみ達の話をしなくたって和に告白できたさ。たまたまだよ」
「せ、精市!」
「さて、コーヒーも飲んだし。出よう、灯。幸村と一緒にいるなんて、時間がもったいないよ」
「奇遇だな、不二。俺もそう思ってたんだ。不二と一緒にいる時間、デートに充てられるじゃないか。無駄になるところだったよ」
「………………似てるね」
「………………似てるわ」
「頑張ってね」
「そっちこそ」
「また連絡するよ」
「うん。つか、今夜メールする」
「OK。待ってる」
「ほら早くおいで、灯」
「なにやってるの、和」
「はーい」
「はーい」

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