修学旅行




まだ体が痛むな…
でも、ある意味よかったかも
修学旅行に最後までいなくて済んだんだから

あっそうだ……悠馬くんに電話だった
電話を掛けると、1コールで悠馬くんは出た
早すぎでしょ

『沙織か?』

「そうだよ……目を覚ましたから一応ね」

『ああ……連絡ありがとう』

「ううん………看病してくれてたんだってね……ありがとう」

ほっといてくれてよかったのに…

『看病するのは当たり前だろ?……大丈夫なのか?』

「うん……もう熱は下がったよ」

『よかった……熱出てから3日も目覚まさなかったから心配してたんだ』

「えっ…3日も?!」

『聞いてなかったのか?…それとごめん……』

「えっ?どうして?」

『俺がちゃんと起きてたら熱出すことはなかっただろ』

「あれは私が悪いから気にしなくていいよ…
ありがとね…」

『ああ…まだ油断するなよ?』

「わかった…」

まだ怠さはのこってるし
堂々とサボれるんだ
もう寝よ…。