磯貝悠馬side

皆は沙織の怪我の事を忘れたのか
羨ましいとかやる気ないとかって思ってる
やりたくても出来ないのにな

沙織「ふーん、やっぱりわからないみたいですね」

その声は哀しく聞こえた
沙織は人を信じれない……でも、どっかで信じたいとも思ってるんだと俺は思う
沙織、このE組なら俺は信じれると思う
良い奴しかいないから

皆は俺らが付き合ってるのではないかと聞いてきた
沙織が否定しなかったからだろう

「ｱﾊﾊ 付き合ってないよ」

自分で言ったのにチクッとした

前原「好きなくせに」ﾎﾞｿｯ

「っ…」

顔が熱くなるのがわかった
俺は沙織のことが好きだ
でも、前原もだろ…俺らは親友でライバル

渚「三人とも仲良いね」

茅野「ほんとにどんな関係なの？」

茅野の似たような質問に沙織は少し悩むもの、今度は

沙織「秘密ですよ」

と人差し指を口の前に持ってきて言った
学校では見せない顔……少し微笑んで

「っ…」

俺と前原だけではなくクラス全員が顔を真っ赤にした

「反則だろっ」ﾎﾞｿｯ

沙織は皆が顔を真っ赤にしてることを知らずに
いつもの顔に戻って本を呼んでる

カルマ「へぇ〜、沙織ちゃんって笑うと可愛いじゃん」

茅野「私もキュンときた……」

その顔を見せたってことは少しでもクラスに馴染んできたってことだよな？