球技大会




磯貝悠馬side

応接室のような部屋に案内される
ソファーと机のみで中々シンプルな部屋だ

玲奈「ここで話そうか……前原君にはまだ自己紹介してなかったな
私は…」

前原「八神玲奈さん、沙織の義姉ですよね?」

玲奈「知ってたか……そうだ」

前原「沙織から玲奈さんのこと聞いていました」

玲奈「そうか
聞いたかもしれないが、あまり橘の名は出さないでくれ
バラるわけにはいかない」

前原「はい。」

玲奈「それで、沙織はどうしてああなったんだ?」

「今度の球技大会でサッカーをすることになったんです」

前原「朝から様子が可笑しくて
沙織は出ないと言ってました」

「でも、こ…先生がコーチを頼みたいと言って」

前原「そっから激変して、大声を出してサッカーは大嫌いって」

玲奈「なるほど……サッカーか。
沙織はサッカーの天才だった」

「はい。沙織はサッカーが好きだった……コーチの資格がとれたとき大喜びしてました」

前原「なのに、サッカーをやってないって言ってて可笑しいと思いだした矢先、大嫌いって
俺達は知りたいんです
沙織がサッカーを嫌う訳を」

「教えてくれませんか?」

玲奈「教えたいのは山々なんだが、正確な理由は私も知らない
だが、理由はこの園にあるかもしれない…(エイリア学園のこと 沙織はそのことで心に傷を負った)

この園はサッカーを重視にやっててな…
そのことで問題も起きた
それでかもしれない」

「問題って…」

玲奈「すまないが、それは話せない」

前原「どうしてですか?」

玲奈「世間に知らせるわけにはいかない
そんなこともあるんだ」

殺せんせーみたな国家秘密とかなのか?

「………俺どうしたらいいんでしょう?
沙織の闇を一緒に背負うためには」

玲奈「っ!?」

玲奈さんは目を見開いて俺らをみる

前原「俺達は沙織を助けたいんです!」

「俺達に出来ることはなんですか!?」

突然、扉が開いた
振り向いてみると沙織が立っていた 

「私に話しかけなければいい
私に関わらないで
それが1番だから……」

「「!??」」


どういうことだよ……

沙織。