サッカー




まさか、勝てるとはね…フッ
菜々夏の傍を通る

菜々夏「まさか、ほんとに私が許したと思ったの?」ボソッ

「っ…!」

菜々夏「そんなわけないでしょ?あんたのことは一生許さない……覚悟しときなさい」ボソッ

笑えるね………やっぱり、人を信じたら駄目なんだ
でも、許してくれたと信じてしまった私が愚かだ
許すわけないのに………人を信じてはいけない
そのことを身に感じた……これなら負けたほうがよかったかも…ね…。

違う、そもそもあなたは……許す許さないじゃない

茅野「すごかったよっ!八神さん!!」

「ありがとう…」

茅野さんだけに聞こえる声で

「雪村あかりちゃん?」コソッ

茅野「えっ?」

「うん?」ニコッ

作り笑いを見せて…
忘れたの?
あなたまで……私を苦しめるの?
私はやっと思い出すことができたよ
髪色もかえて性格も全然違うんだから
すぐには気づけなかったよ。

前原「流石だなっ!沙織!」

磯貝「久しぶりに沙織のプレーが見れて嬉しかったよ!」

「よく昔のこと覚えてるね…でも、ありがとう
それと、ごめん」

悠馬くんと陽君は不思議そうな顔を見合わせて
私に向かって微笑んだ

磯貝「それは俺達が危ない目にあわないようにだろ?」

前原「気にしなくていいんだぜ!」

陽君はそういいながら、私の頭をポンポンと手をのせた

「2人には敵わないんだね…」

2人がきた前日
ガルシルドから脅迫状が届いた
それをみた私は次の日から制服の下にユニフォームを念の為きていた

私はもう菜々夏のこと気にしないで
サッカーに向き合うよ
本当のサッカーは当分出来ないけど…

だって、私信じれないからね
チームワークが出来るわけ無い
それは本当のサッカーとは言わないから…。


でも、E組の皆のことは信じれるかな?
なーんてねっ!


平凡だったら良かったのに……。