前原「沙織!なんで、庇ったんたよ!!」
「ッ…庇るに決まってるでしょ!」
大切な幼馴染なんだから
それに、何より私以外の人には傷ついて欲しくない!
磯貝「無茶するなよ……前原も」
悠馬くんはそう言いながら肩をかしてくれる
「ありがとう…」
陽君は座ったままだ
「もしかして、押した時に怪我した?力入りすぎたかな?ごめんっ」
前原「それは大丈夫だよ……護ってくれてありがとうな 沙織」
それでも、陽君の顔はスッキリしてない
鷹岡「フン……友達ごっこか…よくコイツの行いを知ってそんなこと言えるな………」
何を言うつもり…
それに、なぜ何かを知ってる?
コイツと関わりなんて…
あっ、そうだ…家によく来てた人だ
すっかり忘れてたわ…。
ってことはこいつはやっぱり……
「なんの事かわからないね…鷹岡“先生"?」
何を言うつもりか知らないけど……私が困ることには違いない
隠してることは全て、E組に知られたら困ることだ
………。
えっ?困る?
困らないでしょ…仲間と思ってない人には何とも思うはずない……。
知られてもほっとけばいい話だ
なのに、どうして困るなんて思ったんだろ?
それからはずっと考え込んでいた
私の前に烏間先生が立つまでーー。