「何か、質問ありますか?」
磯貝「他に辛かったことはなかったのか?
まだ話してないこと」
尖すぎるわ。
「ノーコメント」
前原「話せないってことか?」
「…まだあまり思い出したくないから
簡単に言えば前の中学で裏切られたの
小学校での虐めというより、これが原因で人間不信になった感じかな…」
カエデ「そっか
ここまで話してくれたんだしね!これ以上は聞かないよ」
「そう…ありがとうございます」
私はブラウスのボタンを外す
磯貝「ちょっ!何やって...!」
悠馬くんが顔を赤くして叫ぶ
神崎「ひっ、酷いっ!」
タンクトップをきていて柄付きのもので夏にこれを着て出掛けたりもするからそこまで気にならない
そして、私は胸したまで服をあげていた
「私がプールの日、サボってたのは怪我を見せたくなかったからです
とくに背中や太ももが痣だらけで醜いでしょ?」
と言って笑ってみせた
腕とかは隠れたり、ファンデーションで隠せたりするけど背中とかは隠せない
カルマくんにブラウスをかけられる
カルマ「俺は気にしないよ。
多分、みんなもそうだよ
それに無理に笑わなくていいんだよ、沙織」
「カルマくん…」
カルマ「沙織ってさ、毒舌だったり口悪いほうでしょ?本当は。だからくん付やめてくれない?違和感あるんだよね」
「ひどくない?!でも、わかりました カルマ」
するとカルマくんは微笑んだ
奥田「私、理科が得意です!」
急に奥田さんが大声を出した
「知ってますよ」
奥田「薬を作ったりするのも好きなんです!
だからっ!沙織さんの痣が消える薬作ってみせます!」
「っ…ありがとうございます」
私の痣をみて"気持ち悪い"とか言われたばかりだったのに助けようとしてくれるなんて
完成しなくてもいい そう思ってくれたのが嬉しい
私は涙を片目だけ少し流した
茅野「私、茅野カエデっていうの
カエデって呼んでよ」
と手を差し伸べてくる
『私、雪村あかりっていうの
あかりって呼んでくれない?』
私は瞬きした
茅野「『握手だよ 沙織』」
思い出してくれたの?あかり
「『もちろん!』」
「カエデ」『あかり』
私は手をのばし、カエデと握手した
カエデはあのときと同じ表情をしていた