幼馴染み




陽君は帰った。
お日様園…私の家に向かう
前の家…橘家から徒歩20分程にお日様園がある。

悠馬君はどう思うかな…私のこと嫌うかな
なんで不安になるんだろう

悠馬君と陽君のことは信じれてるんじゃなかったの
でも、そう思うことも仕方ないんだろう。

すると、右手に温もりを感じた

「悠馬君...?」

「なんか不安な顔してる...何を考えてるかわからないけど、不安にならなくて大丈夫だから」

「ッ…ありがと。」

手を繋ぎながら20分歩いた
悠馬君は妹たちの話をしてくれたからそれを聞きながら。

お日様園に着き

「ここなのか?」

「うん…」

「お日様園?」

「ここで話そう」

「わかった」

不思議そうな顔をした悠馬の手をひき
お日様園の中に入る

「あー沙織お姉ちゃん!」

「おかえりー」

家族がお帰りって言って走ってきてくれる
やっぱりいいな…こういうの

「あら、お帰り沙織」

「ただいま 瞳姉」

「沙織...」


悠馬くんが私をじっとみてる
“話してくれ”ってことだろう

「沙織のお友達かしら?いらっしゃい」

「こんにちは お邪魔します」

「橘家のこと話そうと思って…私の部屋で話すから」

「そう....」

瞳姉は少し嬉しそうに微笑んでいる
瞳姉が飲み物とお菓子を持ってきてくれたからそれを持ち私の部屋へ向かう

部屋に入ると早速、悠馬君は口をひらいた

「ここは?」

「私の家」

「えっ…だが…」

「私、捨てられたの…あの家に」

「ッ…!!?」

「ちゃんと話すよ…」

私はジュースを一口飲み深呼吸した

「私ね…虐待されてたの」