ラジの帰還の日がやってきた
「さすがに見送りには出て来ぬか…」
「は?」
ラジはウィスタルを見る
「おまえ私の代わりに城の方へ一礼しろ」
「なんです?」
「いいからやれ!帰れんではないか!」
自分の辿る
道に掲げた導の旗に
進み行く足元に
「白雪ー!」
繋いだ手に
「何?!ラジと会った!?いつだ」
「王子が帰る前の日
王子も私も一人で歩いててばったり」
「ばったり!?」
「その話 居合わせた兵に聞いた」
「なんで教えてくれないんたよ木々…」
絶えず吹き抜けるその風は。
「やったね、白雪」
「ハハ…」
「一体何が…」