VS海常高校
そして繰り出されようとした誠凛の速攻だがココで事故が発生する。
火神君が持ったボールを止めようと黄瀬が肘をあげた瞬間、気づかなかったのだろうかその場にテツ君がいたことを
鈍い音と同時にテツ君の頭からは赤い液体が流れ出す
「テツ君!!」
「黒子っち!!」
「黒子!!」
私は急いで救急箱を出し、手当をする準備をする
テツ君が、ベンチに戻ってきたので丁寧に素早く止血する
「どちらにせよ、黒子君はもう出せないわ。
早いけどここが『勝負所』よ。
火神君はOF参加をやめてDFだけに専念してちょうだい。
OFは2年生主体で行くわよ」
リコ先輩の発言に私含め1年生全員が不安になる。
特にDFに専念してと言われた火神君は特に。
「なっ!そんなそれで大丈夫なのか…です」
「大丈夫だって、ちっとは信じろ!」
「でも…」
それでもまだ何か言おうとした火神君にその瞬間日向先輩の中で何かがプツンと切れたみたいだ
「大丈夫だって言ってんだろダァホ!!
たまにはちゃんと先輩の言うこと聞けや焼くぞ!」
急に口調が変わった日向先輩に1年生全員目を丸くする。
少し怖く思うが、優しさでもあるんだろう
「行くぞ!!
ったく、今時の1年はどいつもこいつも…
もっと敬え先輩を!そしてひれ伏せ!!」
「スイッチ入って本音漏れてるよ日向。」
宥める伊月先輩、その背後で火神君が心配そうに見つめている
「取り敢えず、本音出てる間はシュート落ちないからOFは任せて、オマエはDF。
全力で行け」
「ウス…」
伊月先輩の言葉に少し安心する火神君。
もちろん私含めて…だ
すぐに試合は再開され海常、誠凛共にお互い1on1
伊月先輩からパスされた日向先輩はすぐさま3Pシュートを決める。
「(こいつ…第1Qから地味に巧え…!)」
そんな2年生たちの活躍に怪しく微笑むリコ先輩
なんで怪しく…?
「フフッ…あいにくウチは1人残らず諦め悪いのよ!!
優しい時は並の人、スイッチ入ると凄いけど
怖い二重人格クラッチシューター
誠凛4番 SG(シューティングガード) 身長178cm 体重68kg
日向順平!!」
「そんな紹介ありかよ!?」
日向先輩に止められても説明を止めないリコ先輩
「冷静沈着慌てません!
クールな司令塔かと思いきやまさかのダジャレ好き
誠凛5番 PG(ポイントガード) 身長174cm 体重64kg
伊月俊!!」
「サロンパスでナイスパス…やべぇキタコレ!!」
「黙れ伊月…」
伊月先輩のダジャレに顔に血管を浮かべる日向先輩。
「仕事きっちり縁の下の力持ち
でも声誰も聞いたことない!
誠凛8番 C(センター) 身長186cm 体重78kg
水戸部凛之助!!」
リコ先輩の説明にオドオドし出す水戸部先輩。
「何でもできるけど何も出来ないMr.器用貧乏
誠凛6番 SF(スモールフォワード) 身長170cm 体重67kg
小金井慎二!!」
「Mr.器用貧乏って…ひでぇ」
リコ先輩のスタメン紹介が終わり
火神君の顔にはさらに不安の色が濃くなる
2年生だけとなった誠凛だが
笠松主将も認めるほどの実力を兼ね備えているようで、少し焦っているよう表情を見せている
「(あの透明少年がいた時ほどじゃねーが…
チームOFもやりやがる…、だが…)」
だが、やはりテツ君がいないという大きな穴を埋めるほどはない。
縮まらない点差にリコ先輩、そして私も焦りを覚える。
あと1歩、海常の背中が掴めない