VS海常高校

「前半のハイペースで策を打てるような体力が残ってない。
せめて黒子君がいてくれたら…」

リコ先輩のその声に眠っているはずのテツ君が反応した

「…わかりました。
カントク出してください。」

「えっ?只、思っただけで…!!
その怪我じゃ」

リコ先輩が止めてもテツ君の覚悟は揺らがないようで…

「大丈夫です」

「テツ君、だめだよ…
公式戦じゃないんだし、安静にしといて」

「黄瀬君に宣言しましたから
ここで終われません」

テツ君の熱い瞳に私は直ぐにそらしてしまった

「ずるいよ…」

この試合を勝つためにもリコ先輩はテツ君を出すことを決める

テツ君がコートに行く直前
私の方に振り向いた

「みづきさん、勝ちます」

静かな大人しい青年に見せかけてかなり熱い男だ
そんな熱い部分に叶わない

「ほんとズルいよ…」


ーnosideー
自転車でリヤカーを引く人影と
その後のリヤカーに乗る少年。

「くっそー!!
信号待ちでジャンケンなのにオマエまだ1回も
チャリ漕いでなくねー?」

後ろでリヤカーに乗る少年は缶のおしるこ片手に答える。

「そんなの当然なのだよ。
何故なら今日のおは朝占い、オレの蟹座は1位だったのだからな。」

「関係あんのそれ?
つーか、わざわざ練習試合見るくらいだから
相当できてんだろうなオマエの同中」

「真似っ子と影薄い子なのだよ。」

「はぁ?」

「それよりも早く、試合が終わってしまうのだよ!
おそらく今頃、第4Qなのだよ!!」

「オマエが占いなんて見ていただろうが!!」

青い空の下、緑の髪と黒髪の青年2人が
目立つリアカーに乗りある場所を目指していた