インターハイ予選開幕

あれから時間が経つのは一瞬で初戦当日5月16日になった

「全員、揃ったわね!」

「行くぞ!」

リコ先輩と日向先輩の力のある言葉で試合会場へ向かう。

「火神君…まさかまた寝てない?」

「またですか…」

「うるせーよ。」

海常の時と同じく、いつもより目つきが悪い火神君に呆れる私たち
試合会場での第1試合は誠凛高校対新協学園

体育館に着いてからすぐアップを始める誠凛。
辺りを見渡す日向先輩。

「…お父さんいなくね?」

「確かに…そう言えば。」

その事実にショックを受ける火神君。

「すいません、遅れましたー。…アイテ!」

体育館の入口の方で、誰かがドアの縁に頭をぶつけたようだ。

「日本低イ…ナンデモ…」

入って来たのは他でもない、新協学園 パパ・ンバイ・シキ お父さんだ。
情報通り全体的に長いし大きい。

「すいません遅れましたー。」
 
遅刻の常習犯なのか?何故かこの言葉だけは流暢だ。

「そう言えば、海常に勝ったって本当?」

日向に話しかけてきたのは新協学園 主将の谷村祐介選手

「いや、練習試合ですけど…」

「なんだー、思ってたより大したことないんだ」

「カイジョー?」

その会話に入って来たお父さん。

「“キセキの世代”入ったとこ。教えたろ!」

そう説明する、谷村選手。
先ほどの谷村選手の言葉といい、日向先輩はキレかけている

「“キセキノセダイ”…負ケ?
キセキノセダイに勝つタめ呼ばレたのに、ソんナがっかリだよ。弱くテ…。」

その言葉に怒りを募らせる日向先輩だが、私は今にも沸騰しそうだ
その時、誰かがお父さんにぶつかる。
キョロキョロしながら辺りを見渡す。

「下だよ、下。」

笑いながら、そう言う火神君。
言われた通りお父さんは下を見るとテツくんの姿。

「…ダメでスよ、ボク。子供がコートに入っチャあ。」

軽々と抱き上げられる。
その時、着ていたシャツがめくれ下からユニフォームが見える。

「バカ!そりゃ選手だよ!!」

すぐさま、下ろすように谷村選手が言い
お父さんはテツくんを降ろす。

「アンナ子供いるチームに負ケ?キセキノセダイってみんナ子供?」

「ハハッ、かもな。」

笑いながら話すお父さんと谷村選手。
子供扱いされ珍しく腹を立てるテツくんその隣で笑いをこらえている火神君に私は冷たい視線を送る

「正直、イラッとしました。」

「何気に負けず嫌いなとこあるよ黒子くん
んじゃまぁ、子供を怒らせると結構怖いってことお父さんに教えてあげるわよ!」

ついに初戦が始まる