VS秀徳高校
リコ先輩の読み通り、秀徳は緑間中心の攻撃
「そう来ると思ったわ!
黒子君が機能した時の凄さはチームの攻撃力アップの他にももう1つある…」
緑間のボールを瞬間、テツくんのスティールが入る
「(大我君のハッタリがバレれば緑間君にパスは集中する。)」
「それはつまり…パスの場所を教えてるようなものよ!!」
うちがボールを獲得、カウンターを狙う
「(実力が全てなのはわかっている、それでも最後に頼るのが1年坊主というのは気分がいいとは言えない…オレたち上級生にもプライドがある。
宮地も木村も人一倍練習を積んできた…
だがそれ以上にオレ達レギュラーは努力が実らずベンチに入れなかったアイツらの代表だ!!)」
日向先輩の3Pを防ぐ大坪選手
「王者に最も必要なプライドは勝つことだ…」
さらに凄みが増す大坪選手。
秀徳も無理に点の取り合いには乗ってこない。
秀徳がペースを落としたことにより、残り3分であってもスコアは動くことは無い。
そんな中、緑間の3Pが決まり点差は5点差。
「伊月よこせ!!」
パスを要求したのは日向先輩
迷いのない3Pはリングに当たることなくゴールを貫く
残り15秒、秀徳まであと2点。
日向先輩の3Pを警戒し、大坪がマークにつく
「オマエのことは認めている…だからこそ全力で止める」
「これ以上借りはいらねーんすよ(さっきもやたら思いの篭ったブロックされしな。)」
逆転するにはあと1つ3Pが欲しい。
日向先輩から大坪選手を引き離すために火神が全力でスクリーンをかけ、
その間に伊月先輩からのパスを受け
「決めろ日向ァ!!」
その声に応えるようにボールはゴールを揺らす。
「逆転…!?」
「まだ、勝ってねーよ!!」
高尾和成がすぐさまボールを持ち、緑間へパスを出す
観客の誰もが誠凛の勝利を諦める
「何故オレが遠くから決めることにこどわるか教えてやろう…
3点だからというだけなはずがないのだよ。
バスケットにおいて僅差の接戦の中残り数秒の逆転劇は珍しくない…
場合によっては苦し紛れのシュートでそれが起きる時もある。
そんなマグレをオレは許さない…だから必ずブザービーターでとどめを刺す。
それが人事を尽くすということだ。」
3Pのシュートモーションへ入る緑間
「まずい!!」
諦めなくても届かない現実はある…しかしこの人物だけは違った。
「(勝つんだ!!)」
足に力を入れる火神
「(動けよ…オレの足っ、前の試合もこの試合も最後に足でまといでいいわけねーだろ!!)」
火神の足は確かに限界を迎えていた…しかし
「(まさか…アイツはもう限界のはずだっ!!)」
高尾和成だけはなく全員が目を見開いた。
火神が跳んだのだ…だが
「信じていたのだよ。例え限界でもオマエはそれを超えて跳ぶと。」
「しまっ…!」
先ほどのシュートモーションはフェイク。
残り数秒のこと瞬間でフェイクを使うなんて普通ありえない。
誰もがこの試合の決着は決まったと思った…
「ボクは信じていました。火神君なら跳べると」
シュートモーションに入った緑間の手からボールを叩き落としたのはテツくん
「っ…黒子!!」
「そして、それを信じた緑間君がもう1度ボールを下げると…」
それと同時に試合終了のホイッスルが鳴り渡る
82-81で誠凛の勝利。
控え室に戻る前に堪えられなかった涙を流す秀徳の選手達。
「勝った…」