桃井さつき
「(にしても…黒子の中学時代のマネージャーとはね)」
ベンチに座り話をするテツ君とさつき
私はさつきの斜め後ろに立つ
自然と誠凛メンバーの視線はさつきの胸に奪われる
「「((いいなぁ…))」」
「今日、午後練のメニュー3倍にしたから。」
そんな先輩たちの様子に気づくわけないリコ先輩が黒い笑顔を浮かべて告げる。
「はぁ!?死ぬって!」
「うん、死ねばいい。」
そんな会話をしいる中、視線の先にいた3人は…
「…決勝リーグ進出だってね?おめでとう」
「桃井さんのところもですよね。」
「あれ?言ったっけ?」
「さっき言ってたよ」
「そうだっけ…?」
「はい。」
少し切なそうな彼女の表情。
「だから…次会う時は違うベンチだね。」
「はい。」
「あと、ミドリンとの試合。ビデオで見たよ、すごい良い試合だった。
火神君だっけ?彼…昔のアイツにそっくりだね。」
「……はい。」
「2人のプレー見てたら昔思い出しちゃってさ“キセキの世代”の中でも1番息が合ってたアイツとテツ君」
さつきが言う、『アイツ』とは青峰のことだ
テツ君を影とし、火神を現在の光とするならば青峰はテツ君の中学時代の光である。
影は光が強いほど濃くなる。
つまり強い選手と組むほど影の力は発揮される。
“キセキの世代”のスコアラーであった青峰。
彼はメンバーの中でも1番テツ君と噛み合っていた…つまり一際輝きが強かったのだ。
「青峰君のテツ君と一緒にやってた頃のプレーの方が好きだったんだけどなぁ…。
バスケを1人でやるようになって…チーム内で孤立してそれでも試合に負ければ変わってくれると思ってた…
けどアイツは負けない1人になっても誰にも止められない。
あ、ごめんね。どーも昔の話になると暗くなっちゃって…。」
「…変わりますか?」
「え?」
「青峰君を止めたら。」
「え…?でも…!」
「青峰君の強さは知ってます。
けど…ボク1人で戦うわけじゃないですから。」
「そうだよ、さつき
私も誠凛なんだけど?」
晴天の霹靂の1on1では…
「話になんねーな。オマエ本当に緑間に勝ったのか?」
青峰の実力は圧倒的だった。
「あーそうか…テツがいるのか。だとしたら不憫だぜ全く。影は光が強いほど濃くなる。
つまり輝き次第でアイツは強くも弱くもなる。」
ボールをひとつきしたと思えば、次の瞬間には火神を抜き去る
「オマエの光は淡すぎる。」